武弘・Takehiroの部屋

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<過去の記事> 日中戦争を画策? アメリカの大謀略か

2024年04月28日 04時18分55秒 | 政治・外交・防衛

<最近また、日本と中国の戦争を画策する者がいるようなので、2009年1月14日に書いた以下の記事を復刻します。>

ジョセフ・ナイ氏

世の中は何が起きてもおかしくない。 国際政治というのは、一言で云うと“謀略戦”なのである。それは分かっているつもりだが、今回、アメリカのオバマ次期政権の下で駐日大使に任命される予定のジョセフ・ナイ氏が、過去に恐るべき謀略を画策していたことを取り上げよう。これは、ある方のサイトで知り元の記事を読んだので、末尾にリンクしておきたい。

ナイ氏はかつて、アメリカ大統領直属の国家安全保障会議(NSC)の議長を務めるなど、外交戦略を専門とする国際政治学者である。また、アメリカ民主党政権の高官をしばしば務め、知日派としても知られているそうだ。 その彼が過去に、日本に対する戦略会議の報告書をまとめた。題して「対日超党派報告書」である。要約すると以下の通りである。

「東シナ海や日本海近辺には、未開発の石油・天然ガスが眠っており、その総量は世界最大の産油国サウジアラビアを凌駕する分量である。アメリカは何としてもそのエネルギー資源を手に入れなければならない。 そのチャンスは台湾と中国が軍事衝突を起こした時である。当初、アメリカ軍は台湾側に立って中国と戦闘を開始する。
そして、日米安保条約に基づき、日本の自衛隊もその戦闘に参加させる。中国軍は、米日両軍の補給基地である在日米軍基地、自衛隊基地を攻撃するだろう。そうなると、本土を攻撃された日本人は逆上し、本格的な日中戦争が始まる。

その間、米軍は徐々に戦争から手を引き、自衛隊と中国軍の戦争が中心になるように誘導する。日中戦争が激化したところで、アメリカが和平交渉に介入し、東シナ海と日本海のPKO(平和維持活動)を米軍が中心となって行なう。 アメリカが東シナ海と日本海で軍事的・政治的主導権を確保すれば、この地域での資源開発に、アメリカのエネルギー産業は圧倒的な優位を入手することが出来る。
なお、この戦略の前提として、日本の自衛隊が海外で自由に“軍事行動”が出来るように、状況を形成しておく必要がある」

以上がナイ氏がまとめた報告書だが、私に言わせれば「いったい 何を考えてるんだ!」と一喝したくなる。 もちろん、このように事態がスムーズに運ぶとは到底思えないが、これがアメリカの外交戦略家の考えていることである。 要するに、アジア人同士を徹底的に戦わせ、アメリカが“漁夫の利”を占めようというものだ。日中戦争、中台戦争が起きれば、アメリカの軍事産業が儲かるのは言うまでもない。 全てをアメリカの利益にするために構築された戦略である。戦略と言うよりも、正に「謀略」である。

こんな馬鹿げた謀略(盲想?)に、日本は乗ってはならない。もちろん乗るはずはないが、国際政治とはこうした謀略によって成り立っているのだ。だから油断すると、いつ戦争に巻き込まれるかもしれない。 また、ごく一部の輩が「日中戦争、日中戦争」と騒ぐかもしれない。われわれは、何が国益になるかを十分に考える必要がある。
今日はジョセフ・ナイ氏の報告書を取り上げたが、冒頭にも述べたように「独ソ不可侵条約」といった驚天動地の事態がいつ起きないとも限らない。国際政治はそれほど“複雑怪奇”なのである。(2009年1月14日)
以下にナイ氏の報告書など、参考記事をリンクしておく。

http://www.asyura2.com/09/senkyo57/msg/559.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A4


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