JUNKO THE WORLD

天使と幼妻の甘さを兼ねそなえた歌声を持つ歌姫 八神純子を綴ります

「ボーカル力で作曲する」、松任谷由美との対談話から

2006-03-28 18:58:36 | 書籍
『TURQUOISE BLUE』でクリフォードさんが、純子ちゃんの作曲を「ボーカル力で作曲する」と書いていたのを読んで、以前のエントリーの事を思い出した。
それは、週刊FMにおける81年4月の純子ちゃんと松任谷由美の対談話なのだけど、その最後に松任谷由美がこう言っている。

とにかく、あの天性の美声による快感を早くから知ってる人なんだと思ってた、どういう曲を書くかという以前にね。
だから、自分の声を真っ直ぐに生かすというのが、すべての方向を決定しているみたいネ。
あらゆるものが、すごく素直にのびのびしているというか。

これもやはり、ボーカル力で作曲するということを端的に指摘してる訳で、その先にあるモノはやはり自分の歌いたい曲を自分で作る姿ですね。
この結果は、他人への曲の提供を積極的に行わないという結果になったのだと思う。
そんなことを考えると純子ちゃんは、やはりシンガー。
歌うことがすべて。
だからこそアルバムに人の曲をたくさん入れる事ができるんだよね。

ところで、この対談でもやはり彼女には全く図太さが見受けられないように感じるのよね。
人を押しのけてでも、自分が前に行くってところが・・。
それが垣間見られるのはこの話から、

楽屋なんかでも鏡なんかが三人分しかなったりして、その日の女性ゲストが4人だったりすると、絶対一人あふれて、アタシがあふれるんですよね。
「あー、きょう鏡なくてどうしよう?いいや、トイレでお化粧して着替えよう」みたいな。
だから、毎回トイレでとか。

あれだけ売れても、やはり歌謡界では新参者だという感覚は多分にあるのでしょうが、やっぱり淡泊。

それとは逆に、私はメジャーなんだという思いも垣間見られるのですよ。
それは、こんなところでね。

アタシもひょっとしてたらでないというふうになってたかも。
でもアタシには、このぐらいが一番合ってると・・・というのは、アタシがテレビに出ないと非常にマイナーな女の子と思われそうだから。
写真撮っても、いつもウツロな顔してるし、自然に笑えない人で、「笑え」なんて言われたらひきつってるとかさ。
だから、マイナーじゃないというところを、テレビでちょっとアピールするために。
あとはやっぱり、コンサートにいっぱい来てもらおうという魂胆からでしょうかネ。

これは、さっきの楽屋話から繋がる話で、松任谷由美が「出ないというのも、考え方だとは思います?」という質問に答えたくだり。

これなど、私の想像では、ヤマハの意向がだいぶ入っているような気がするのですね。
昨日のエントリーにも書いたように『比類ない歌唱力、表現力を誇る空前絶後の歌姫』である純子ちゃんに期待していたって事がヒシヒシと。
基本的に本人の思いとは何か違うところにあるのではないのかと勘ぐりたくなるのです。

この対談は、昨日のエントリーで書いた広告の時期と同じで、純子ちゃんの人気という意味では絶頂期に当たっている時。
アメリカで数ヶ月の生活を終えて、これからの進む方向を模索していたのは事実。
この対談からそんなところが少しだけ透けて見えませんか?

(このエントリーは、2005年6月11日の楽天日記エントリーを加筆修正した物です。このエントリーの掲載により楽天日記のエントリーは削除しました。)

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