安蘇のやぼやま日記

両毛線沿線の山々を、ノンビリと歩いています。

「悲しみは空の彼方に」はイイ映画!

2010年07月15日 | 映画
 51年前に公開された「悲しみは空の彼方に」は、実にイイ映画でした。ある本を読む前だったら、この映画に注目することもなかったと思うのですが。その本とは、「映画に目が眩んで  口語篇」という本です。その中で蓮見重彦氏と山田宏一氏が、この映画の監督であるダクラス・サーク賛歌を繰り広げているわけです。
 ラスト葬列のシーンでは、感情をコントロールできなくなって、気持ちのいい涙を流してしまいました。人種差別の描写も強烈です。それが、単なるメロドラマとの違いかも知れません。主役はラナ・ターナー(ただただ美しい、チョットいやみな役ですが)、娘役、サンドラ・ディーとチョイ役のトロイ・ドナヒューは、この後「避暑地の出来事」で大ブレイクすることになります。この映画のトロイ・ドナヒューから、「避暑地の出来事」のトロイ・ドナヒューを誰が想像できたでしょうか?この映画のトロイ・ドナヒューは最悪です。恋人が黒人の娘と分かっただけで、立ち上がれないほどに、執拗に殴るのですが、その殴り方がハンパじゃないのです。凄まじい人種差別の告発です。
 この映画のカラーも、今のようにリアルじゃないかも知れませんが、好ましいものがあります。ダグラス・サークには、「風と共に散る」という映画もありますが、前述の二人は、この映画も泣ける映画で、もっと注目されていい映画とコメントしています。
 体調が悪くて、ブログの更新ができませんでした。昨年の9月頃異変に気づき、疲れて休日に山登りなど、全くできないのです。さらに、12月になると充分な睡眠をとることができず、睡眠導入剤と安定剤を服用するようになりました。それは、現在も続いています。でもこうして、ブログを更新しようとしているということは、少しは回復に向かっているのでしょう。悪くなるときは早くて、回復にはその何倍もかかってしまうのかも知れません。

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