安蘇のやぼやま日記

両毛線沿線の山々を、ノンビリと歩いています。

モーターサイクル・ダイアリーズ

2008年02月04日 | 映画
 あのチェ・ゲバラの青春時代(医学部の学生だった時に、南米をオンボロバイクにまたがって放浪した)を描いた映画、まだ見ていない方には強力におススメします。チェ・ゲバラが裕福な医師の家庭に育ったこと。そして、○○正直な性格であり、頑固であり、曲がったことがキライであり、並外れた勇気の持ち主であり、人々を助けたい(この言葉はたびたび聞くことになる)と言いつつ、後に、歴史上に名をとどめる革命戦士に変貌していくだろうことが、リアリティをもって描かれています。
 
 リーダーたるもの、並外れた勇気がいかに大切か!(かつてチャップリンが映画の中で、人が生きていくうえで必要なものとして、勇気と想像力とわずかなお金と言っていたのを思い出しました。)
 今、日本で人々を助けたいといって医師になる人が何人いるでしょうか!

 ところで、こういった傑出した人物が生まれる背景には、母親の存在が大きいと私は勝手に思っています。チェ・ゲバラの母親も、ブエノスアイレスを旅立つ時、非常に印象的な表情をしていました(貴方はここにとどまるべきではない。世界に向かって羽ばたきなさいとでもいっているかのように!)
 
 ハンセン病患者の収容施設を訪れるシーンが印象的です。ビニールの手袋をはめるように言われるのですが、僕には必要ないと言って、素手で患者と握手するのです。
 又ラスト近く、チェ・ゲバラの施設内での感動的なスピーチがあるのですが、リーダーたるものスピーチもうまいです。

 チェ・ゲバラの実人生は若くして、銃殺されてしまうわけですが(ボリビアでの革命もうまくいかず、逃避行中)、同志であるカストロが権力の座に居座り続けるのとは対照的です。


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