Stay hungry, Stay foolish

2011年11月30日 | Mobile Tools
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「ものづくり」という概念は遺物になった?「しかけ」で勝負する時代? ( ゜д゜)ポカーン

i-modeを生みの親と言う事になっている夏野さんが、日経新聞のインタビューで語った自分の発言を気に入っているようで、何度も何度も自分でリツイートするのですが、本当にそうでしょうか?



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3GS

カバーを外して使ったのは1ヶ月程度ですが、Appleのマークには擦り傷が付いています。



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4S

3GSより長くカバーなしで使っていますが、Appleのマークに擦り傷は付いていません。ガラスで覆われていますからね。



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3GS

ステンレス部分には無数の擦り傷が。



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3GS

コネクター付近の樹脂は少しヒビが入っています。落とした訳ではありません、頻繁にコネクターを抜き差しするので無理は力がかかったため、樹脂疲労でヒビが入ったのでしょう。



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4S

コネクター周りは削り出しのステンレスになっています。3GSより長く使ったとしてもヒビが入る事はないでしょうね。



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4S

ステンレスの仕上げもポリッシュからサンドブラスト仕上げに変わっています。擦り傷の目立たない仕上げです。


スティーブ・ジョブズは「僕は、擦り傷のついたステンレスを美しいと思うけどね。僕たちだって似たようなもんだろう? 」 と言ったそうですが、ユーザーがiPhoneに傷がつくのを嫌っていることを理解していたのでしょう。バックパネルのガラスも、周りを囲むサンドブラスト加工の削り出しステンレスも、全てが擦り傷防止対策として理にかなっているのです。

液晶画面の指紋防止処理にしても、3GSとは比較になりません。4Sの液晶画面はポケットに入れている間に指紋が消えてしまうほどです。全ては、せっかくのデザインを壊すようなカバーを付けずに、そのままで使って欲しいという為の仕様でしょう。

「市場調査なんてしない。グラハム・ベルが電話を発明したときに市場調査なんてしたかい?」と言いながらも、実はユーザーの不満点をしっかり調査して、一つ一つ不満点を解消するべくモデルチェンジに反映していたんですね。

地味だけど、本来は「ものづくり」としては当たり前の作業。日本のメーカーの失った物です。

いくらiTunesSTOREがあったからと言って、コスト重視のチンケンなMP3プレーヤーをiPodとして売っていたら、こんなにヒットしたでしょうか?

しっかりした製品があってこその「しかけ」。

どうしても派手な「しかけ」部分が目立ちますが、本質は「地味な当たり前の作業」の方なんですね。これこそが「Stay hungry, Stay foolish」の真意でしょう。

格闘技ファンならわかると思いますが、桜庭選手のパフォーマンスも確固たる実力があったからこそ光ったんですね。パフォーマンスだけでは逆効果になる事は、今の桜庭選手自身が証明しています。

まずは当たり前の事から。その上での「しかけ」です。「ものづくり」という概念は遺物になるどころか、当たり前の「ものづくり」こそが、日本再生の鍵でしょう。


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