聖バジリオ(330-379年) カエサリアの司教
『長文の修道会則』
神への愛は人から教えられるようなものではない。事実、私達は光を楽しんだり、生きるのを欲したり、両親やその他の養育者を愛したりすることを、他の人から学ぶのではない。同様に、否それ以上に、神へのあこがれは他者から教えられるようなことではない。反対に、人間という生き物が存在しはじめると同時に、種のような理性が私達の中に入れられた。この理性は自発的に愛する能力の胚芽を自らの内にもっている。神の掟の学舎に入ると、そこでこの理性が常に神の恵みによって入念に育てられ、巧みに育まれ、さらに感性の域に導かれる。
このため、私も目的を達成するのに必要なあなたがたの熱意を称賛しながら、神の助けにより、またあなたがたの祈りにも助けられて、あなたがたの心の奥底にある神へのあこがれの火花を燃え上がらせるように、聖霊が私に与えてくださる能力に応じて努力するつもりである。
まず、次の事を言っておこう。神が私たちに授けられたすべての掟を守る力と能力を、私たちは神からあらかじめ受けている。それは何か不自然なことが自分に要求されるかのように、私達がその掟を不愉快に思わないようにするためである。また、私達に与えられたもの以外のものを神に返していると思い込んで、高ぶらないようにするためである。私達は神から与えられた力を正しく、ふさわしく使うと、諸徳で飾られた敬虔な生活を送ることになる。反対にその力の活力を悪用すると、悪徳に陥ることになる。
悪徳の定義とは、私たちが善を行うために神から与えられた能力を、主の掟に逆らって悪用するということである。反対に、神が要求なさる徳の定義とは、神が与えてくださった能力を、正しい良心をもって主の掟に従って用いると言うことである。
・・・
年間第一火曜日 読書
第一朗読 シラ書11:12-30
第二朗読 聖バジリオ 『長文の修道会則』
私達一人一人に与えられた能力があります。それを正しい良心をもって種の掟に従って用いることが大切です。タラントンの例えを連想しました。
聖バジリオ(330-379年)
ギリシャ教父の一人。正教会、カトリック教会、聖公会、ルーテル教会など、聖人の概念を持つ全てのキリスト教の教派で聖人とされている。地下都市で有名なカッパドキアの司教。古代キリスト教会の正統信仰を確立した東方の教父の一人。父方の祖母マクリナはオリゲネス(185~254年)に師事したグレゴリオス・タウマトゥルゴスに学んでいます。このようなキリスト者の家庭に彼は生まれ育ちました。病弱で内気な性格でしたが、精神的に成熟しており、賢明で、堅実で、柔軟でありながらも信仰面では、神への愛、教会への愛から気骨ある指導者で、個人的、社会的な悪に対しては断固として戦いました。(Wikipediaでは、カイサリアのバシレイオス)
女子パウロ会 聖人カレンダー 聖バジリオ
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=010201
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」についての連続講話の45回目、45回目の二回にわたり「聖バジリオ」を解説されました。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message226.htm
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message233.htm
『長文の修道会則』

このため、私も目的を達成するのに必要なあなたがたの熱意を称賛しながら、神の助けにより、またあなたがたの祈りにも助けられて、あなたがたの心の奥底にある神へのあこがれの火花を燃え上がらせるように、聖霊が私に与えてくださる能力に応じて努力するつもりである。
まず、次の事を言っておこう。神が私たちに授けられたすべての掟を守る力と能力を、私たちは神からあらかじめ受けている。それは何か不自然なことが自分に要求されるかのように、私達がその掟を不愉快に思わないようにするためである。また、私達に与えられたもの以外のものを神に返していると思い込んで、高ぶらないようにするためである。私達は神から与えられた力を正しく、ふさわしく使うと、諸徳で飾られた敬虔な生活を送ることになる。反対にその力の活力を悪用すると、悪徳に陥ることになる。
悪徳の定義とは、私たちが善を行うために神から与えられた能力を、主の掟に逆らって悪用するということである。反対に、神が要求なさる徳の定義とは、神が与えてくださった能力を、正しい良心をもって主の掟に従って用いると言うことである。
・・・
年間第一火曜日 読書
第一朗読 シラ書11:12-30
第二朗読 聖バジリオ 『長文の修道会則』
私達一人一人に与えられた能力があります。それを正しい良心をもって種の掟に従って用いることが大切です。タラントンの例えを連想しました。
聖バジリオ(330-379年)
ギリシャ教父の一人。正教会、カトリック教会、聖公会、ルーテル教会など、聖人の概念を持つ全てのキリスト教の教派で聖人とされている。地下都市で有名なカッパドキアの司教。古代キリスト教会の正統信仰を確立した東方の教父の一人。父方の祖母マクリナはオリゲネス(185~254年)に師事したグレゴリオス・タウマトゥルゴスに学んでいます。このようなキリスト者の家庭に彼は生まれ育ちました。病弱で内気な性格でしたが、精神的に成熟しており、賢明で、堅実で、柔軟でありながらも信仰面では、神への愛、教会への愛から気骨ある指導者で、個人的、社会的な悪に対しては断固として戦いました。(Wikipediaでは、カイサリアのバシレイオス)
女子パウロ会 聖人カレンダー 聖バジリオ
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=010201
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」についての連続講話の45回目、45回目の二回にわたり「聖バジリオ」を解説されました。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message226.htm
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message233.htm