聖ベダ・ヴェネラビリス(673~735) ベネディクト会司祭 教会博士
『ルカ福音書注解』
「マリアは言った。『私の魂は主をあがめ、私の霊は救い主である神を喜びたたえる※1。』」
マリアが言ったのは次のようなことである。主は前代未聞の偉大な恵みを私に授けてくださったので、それを言葉で言い表すことはできず、心の奥底でそれを感じ取ることもほとんどできない。ゆえに賛美と感謝をささげるために、私は魂の力の限りを尽くす。神の無権の偉大さを眺めるために、私は感謝をこめて、自分の命、感覚、理解力のすべてをそれに向ける。私の内に宿った救い主イエスの永遠の神性によって、私の霊は喜びに満たされているからである。
「力ある方が、私に偉大な業を行われた。その名は尊い※2。」
この言葉は、「私の魂は主をあがめる」という初めの言葉に結ばれる。神から偉大な業を行われた魂だけがふさわしく神をあがめ、自分と思いを同じくする人々に対して、「わたしと共に主をあがめ、共にその名をたたえよう※3」と言うことができるのである。
主を知りながら、自分にできるかぎり主をたたえず、その名を尊ばない人は、「天の国で最も小さい者と呼ばれる※4」であろう。主の名が尊いと言われるのは、神が比類ない力の頂点にあって、すべての被造物を超え、その造られた宇宙とは全く別のものだからである。
待降節 12月22日 読書
第一朗読 イザヤ49:14~50:1 シオンの再建
第二朗読 聖ベダ・ヴェネラビリス司祭 『ルカ福音書注解』
※1 ルカ1:46-47
そこで、マリアは言った。
「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
※2 ルカ1:49
力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。その御名は尊く、
※3 詩編34:4
わたしと共に主をたたえよ。ひとつになって御名をあがめよう。
※4 マタイ5:19
だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。
聖ベダ(672年ー735年)
カトリックの聖人。カトリック、聖公会、ルーテル教会、正教会で崇敬されている。
イギリスのウェアマスの修道院の近くに生まれ、7歳でベネディクト修道院に入り聖ベネディクト・ピスコプから教育を受け、17歳で助祭、そして30歳で司祭に叙階されます。初代教会に興味をもったベダは、聖霊のわざが歴史において継続すると考え(「 わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である」(ヨハネ14:16-17))、その後の教父と公会議の歴史をたどりました。(Wikipediaでは ベーダ・ヴェネラビリス)
女子パウロ会 聖人カレンダー(聖ベダ司祭教会博士) へリンク
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint365.php?id=052503
ベネディクト16世が「中世の東方・西方教会の偉大な著作家」に関する連続講話の第2回に「聖ベーダ・ウェネラビリス」について解説されています。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message383.htm
『ルカ福音書注解』
「マリアは言った。『私の魂は主をあがめ、私の霊は救い主である神を喜びたたえる※1。』」
マリアが言ったのは次のようなことである。主は前代未聞の偉大な恵みを私に授けてくださったので、それを言葉で言い表すことはできず、心の奥底でそれを感じ取ることもほとんどできない。ゆえに賛美と感謝をささげるために、私は魂の力の限りを尽くす。神の無権の偉大さを眺めるために、私は感謝をこめて、自分の命、感覚、理解力のすべてをそれに向ける。私の内に宿った救い主イエスの永遠の神性によって、私の霊は喜びに満たされているからである。
「力ある方が、私に偉大な業を行われた。その名は尊い※2。」
この言葉は、「私の魂は主をあがめる」という初めの言葉に結ばれる。神から偉大な業を行われた魂だけがふさわしく神をあがめ、自分と思いを同じくする人々に対して、「わたしと共に主をあがめ、共にその名をたたえよう※3」と言うことができるのである。
主を知りながら、自分にできるかぎり主をたたえず、その名を尊ばない人は、「天の国で最も小さい者と呼ばれる※4」であろう。主の名が尊いと言われるのは、神が比類ない力の頂点にあって、すべての被造物を超え、その造られた宇宙とは全く別のものだからである。
待降節 12月22日 読書
第一朗読 イザヤ49:14~50:1 シオンの再建
第二朗読 聖ベダ・ヴェネラビリス司祭 『ルカ福音書注解』
※1 ルカ1:46-47
そこで、マリアは言った。
「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
※2 ルカ1:49
力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。その御名は尊く、
※3 詩編34:4
わたしと共に主をたたえよ。ひとつになって御名をあがめよう。
※4 マタイ5:19
だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。
聖ベダ(672年ー735年)
カトリックの聖人。カトリック、聖公会、ルーテル教会、正教会で崇敬されている。
イギリスのウェアマスの修道院の近くに生まれ、7歳でベネディクト修道院に入り聖ベネディクト・ピスコプから教育を受け、17歳で助祭、そして30歳で司祭に叙階されます。初代教会に興味をもったベダは、聖霊のわざが歴史において継続すると考え(「 わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である」(ヨハネ14:16-17))、その後の教父と公会議の歴史をたどりました。(Wikipediaでは ベーダ・ヴェネラビリス)
女子パウロ会 聖人カレンダー(聖ベダ司祭教会博士) へリンク
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint365.php?id=052503
ベネディクト16世が「中世の東方・西方教会の偉大な著作家」に関する連続講話の第2回に「聖ベーダ・ウェネラビリス」について解説されています。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message383.htm