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毎日の読書 「教会の祈り」

私たちはキリストの体の一部 「聖務日課(読書)」より

聖クレメンス 知恵の泉

2011-01-10 21:10:27 | 聖クレメンス一世
聖クレメンス一世(30年-101年) ローマ司教、殉教者
『コリントの信徒への手紙』
熱心な祈りと嘆願を重ねて、万物の造り主がその愛するしもべ、わたしたちの主イエス・キリストを通して、全世界にわたって、その選ばれた人々の数を減らさずに保ってくださるよう祈り求めましょう。神はこのイエス・キリストを通して、闇から光へ、無知からみ名の栄光の知恵にわたしたちを招いてくださったのです。それは、全被造物の根源であるあなたのみ名に、わたしたちが希望をかけるようにするためでした。あなたは私たちの心の目を開いて、あなたを知るようにしてくださいました。あなただけがいと高き所におられるいと高き方、聖者たちの中で憩う聖なる方です。・・・あなたはイエス・キリストを通してわたしたちを教育し、聖化し、わたしたちに栄誉を与えてくださいました。
主よ、あなたにお願いいたします。私たちの助け手、また保護者となってください。わたしたちの中で艱難にある者を救い、倒れた者を立ち上がらせ、乏しい者にみ姿を示し、病める者をいやし、あなたの民の迷っている者を正道に立ち帰らせてください。飢えた者に食べ物を十分に与え、わたしたちのうちの捕らわれの身となった人々を救い出し、病気にかかった人を起き上がらせ、小心な人を励ましてください。あなただけが唯一の神であること、そしてイエス・キリストがあなたの僕であり、「わたしたちはあなたの民、あなたに養われる羊の群れ」であることをすべての民に知らせてください。
あなたは力ある業によって、宇宙の永遠の秩序をあらわにしてくださいました。主よ、あなたは人の住む大地を造り、世々にわたって忠実な方です。あなたの裁きは正しく、力と権威は感嘆すべきものです。知恵をもって世を創造し、お造りになったものを思慮深く確立し、目に見えるものに対しては善良さを示し、あなたに信頼する者に対しては情け深い方です。あなたはあわれみ深く、同情に満ちておられます。わたしたちのもろもろの不法、不義、罪、過ちをおゆるしください。
・・・
わたしたちの祖先が、信仰とまことをもって敬虔にあなたを呼んだとき、彼らに心の一致と平和をお与えになったのと同様に、わたしたちにも、またこの地上に住むすべての者にも、心の一致と、平和をお与えください。これらのこと、あるいは、さらに偉大な洋子とがおできになるのは、あなたおひとりです。私たちの魂の大祭司であり、保護者であるイエス・キリストを通して、わたしたちはあなたを賛美します。イエス・キリストを通して、あなたに栄光と威厳が今も世々永遠にありますように。 アーメン
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読書によってキリスト教会の習慣の起源と意味を知る事がた度々あります。そして、キリスト教への信仰の第一歩は、父を知る事から始まります。
クレメンスが引用している聖書は、「希望を失った者の救い主」(ユディト記 9:11) および、「わたしたちはあなたの民、あなたに養われる羊の群れ」(詩篇79:13)のようです。他に新約の引用とする箇所もありますが、 それは、 ”闇から光に” 使徒言行禄 26:18 というように、引用とは言えない短い言葉です。一世紀にはどのような書簡が広く読まれていたのでしょうか。それは、後に聖書になってゆくものと、失われてゆくものがあるようです。

聖クレメンス一世 真理の道

2010-10-30 11:01:42 | 聖クレメンス一世
聖クレメンス一世(30年~101年) ローマ司教
「コリントの信徒への手紙」
謙遜な思いを持ち、節制に励みながら一切の陰口と悪口から遠く離れ、一致の衣を身にまとい、言葉ではなく行いによって正しい生活を送りましょう。次のように言われています。「多く語った人は、次に聞き手にならなければならない。口がうまければそれで正しいと認められると思うのか。」(ヨブ11:2-3七十人訳)
それで、私たちは自ら進んで良いことを行わなければなりません。すべては神から来るからです。神はこう警告しておられます。「見よ、主だ。その報いは主のみ前にある。業に応じて主が報いをお与えになるために。」(イザヤ62:11)それゆえ、神は、心を尽くして神を信じている私たちが、すべてのよい業に対して怠惰でなおざりにならないように進めておられるのです。私たちの誉れと確信を神の打ちに起き、神のみ旨に服しましょう。
・・・
それで、私たちも思いを一つにし、良心に導かれて一つの場所に集まり、あたかも一つの口をもってゆるかのように絶えず神に向かって叫びをあげ、その偉大で誉れ在るもろもろの約束にあずかる者となりましょう。次のように言われているからです。「目が見もせず、耳が聞きもせず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神はご自分を待ち望んでいる者たちに準備されたのです。」(1コリント2:9参照)
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聖クレメンス一世 神は約束に

2010-10-28 19:07:41 | 聖クレメンス一世
聖クレメンス一世(30年~101年) ローマ司教
「コリントの信徒への手紙」
愛する皆さん、来るべき復活のことを主なる神がどのようにして私たちに絶えずお示しになったかを考えてみましょう。神は主イエスを復活させることによって、その初穂とされたのです。・・・

神は、そ偉大なことばによって万物を造り、また、そのことばによって万物を破壊させることもおできになります。「『なぜそんなことを』と神に向かって言える人がいるでしょうか。」(知恵12:12)「あなたの強固な力に誰が逆らえるでしょうか。」(知恵11:21)神はお望みになるときに、お望みになる方法ですべてを行われ、そのおさだめになった事柄から、何一つこぼれ落ちることはありません。すべてはその御前にあり、その計画から見逃されるものは何一つありません。事実、「天は神の栄光を物語、大空はみ手の業を示します。昼は昼に語り伝え、夜は夜に知識を送ります。話すことも、語ることもなく、その声は聞こえない」のです。(詩篇19:2-4)
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ヨハネによる福音の1章を彷彿とさせる箇所がある手紙です。この「ことば」がキリストであるとヨハネは述べていますが、クレメンスの手紙が書かれた頃はまだ、ヨハネの福音は書かれていなかったか、広まっていなかったかも知れません。

聖クレメンス一世 逸脱することのないように

2010-10-27 00:13:11 | 聖クレメンス一世
聖クレメンス一世(30年~101年) ローマ司教
「コリントの信徒への手紙」
愛する皆さん、注意しましょう。主に相応しい生活を送らず、主のみ前に善良なこと、そのお望みになることを心に合わせて行うのでなければ、これほどの神の恵みの働きは裁きになりかねません。聖書のある箇所でこう言われています。「主の霊は腹のすみずみまで探るともしび」(箴言20:27 七十人訳) 主がどれほど近くにおられるか、そして私たちの思いも、たくらみも、主には隠されていないことを考えましょう。
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生まれたときには、イエス様は弟子達と共に活躍されていたであろう、クレメンスの書簡は、私にとって大変興味深いです。初期の聖書の写本には、クレメンスの書簡も含まれているくらいです。 死海写本で発見された1世紀の聖書にはシラ書が含まれていたようですが、クレメンスの書簡にも、シラ書の引用が見られます。また、クレメンスの引用する旧約聖書はギリシャ語訳の七十人訳のようです。当時の聖書の様子が分かります。一方、明らかに新約聖書の引用であるという箇所は、比較的長い読書箇所が続いていますが殆どありません。
色々と興味深いクレメンスの書簡ですが、聖務日課の読書では、ここ数日間、クレメンスの書簡が続きますので、これからが楽しみです。

クレメンスの時代のミサ式次第は分かりませんが、その少し後の2世紀からは、ミサの式次第の内容が分かっています。おどろくべきことに、これは現在のカトリック教会の新しいミサと殆ど同じ内容になっています。新しいミサと思っていたものは、実はとても古いミサの式次第、キリストの弟子達の事を知っている使徒教父が活躍していた時代のミサが現在に復活していたのですね。しかし、まだ不完全で、パンとぶどう酒を祝福して分け合うことを中心とした2世紀の聖餐式には、一歩足りません。パンのみの聖餐の問題については正教会からも指摘されているカトリックの問題点の一つです。カトリック教会では、7世紀の終わりになると、ミサはかなり変化していたようです。

聖クレメンス一世 神は調和の内に世界を整える

2010-10-26 23:56:53 | 聖クレメンス一世
聖クレメンス一世(30-101年) ローマ司教
「コリントの信徒への手紙」
天は神の統治によって運行し、平和の内に神に従います。昼と夜は相互に妨害することなく、神によって定められた道を全うしています。太陽と月、もろもろの星の群れは、神の命令のままに、調和のうちに、少しも外れることなく、定められた軌道を走っています。豊穣な大地は神の意志のままに、季節ごとに人間と動物、また地の面に生きているすべてのもののために、豊かな食物を産します。大地は逆らうこともなく、神の定めを一つも変えはしません。
極めがたい深淵と地下の世界の名伏しがたい規定も、神の同じ命令によって保たれています。果てしない大海のくぼみも神の計らいによって水の集まる所として構築されます。・・・
春、夏、秋、冬の四季も、平和の内に移り変わってゆきます。四方の風の倉も、それぞれの季節に応じてその奉仕を混乱無く果たしています。・・・最も小さな生き物も、一致して平和のうちに集会を催しています。
これらすべてのものが平和と一致の内にあるようにと、偉大な創造主、万物の主はお命じになりました。
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クレメンス一世は、聖書にはあまり見られない宇宙の調和について述べています。(「知恵の書」には見られますが・・・) 現在、環境という視点が重要視されて、人と自然の共生、調和が見直されていますが、初期のキリスト教会のうちに、このような考え方がすでにあったのですね。