聖クレメンス一世(紀元30~101年) ローマ司教、殉教者
『コリントの信徒への手紙』
私たちは神の祝福に心を留め、祝福の道がどのようなものであるか見ることにしましょう。初めからの出来事を想起しましょう。私たちの父アブラハムはなぜ祝福されたのでしょうか※1。アブラハムが信仰によって義とまことを実践したからではありませんか。イサクは起こる事を知りながら、信頼を持って喜んでいけにえとして連れて行かれました※2。ヤコブはへりくだって、兄の故に故郷を後にしてラバンの所へ行き、彼に仕えました。そして彼にイスラエルの十二の笏(しゃく)が与えられました※3。
もしある人が、神の賜物一つひとつを偏見無く熟考するならば、それらの賜物の偉大さを理解することでしょう。事実神の祭壇に奉仕するすべての祭司とレビ人がヤコブの子孫であり、主イエスも肉によれば彼の子孫であり、また王たち、君主たち、指導者たちも、ユダを通してもうけられた彼の子孫です。そして、ヤコブの他の笏も、「あなたの子孫は天の星のようになる※4」という神の約束の通り、決して小さな栄誉を得たのではありません。それで、彼らがすべて栄光に満たされて偉大な者とされたのは、自分自身によるのでも、その業によるのでも、あるいは自分が行った業の正しさによるのでもなく、ただ神の意志によるのです。したがって、神の意志によってキリスト・イエスのうちに招かれた私たちも、自らによって義とされるのでも、私たち自身の知恵や理解や敬虔や、清い心で行った業によって義とされるのでもなく、信仰によって義とされるのです。全能の神は、世の初めから全ての人を信仰によって義とされたのです。神に栄光がありますように。 アーメン
それで、兄弟の皆さん、私たちはどうしたら良いのでしょうか。善行をやめ、愛を放棄すべきなのでしょうか。いいえ、そのようなことが私たちの間に起こるのを、主が決しておゆるしになりませんように。むしろ、ありとあらゆる善行を献身的に、また熱心に行うべきです。創造主であり、一切のものの主である神も、ご自分の行われた業をお喜びになるからです。神はその至高の力によって諸々の天を固め、把握しがたい叡智によってその秩序を整えられました。周りにある水から陸を分け、ご自分の意志という堅い土台の上にお据えになりました。また、自らの命令によって、陸の上を歩いている種々の動物を存在するように呼び出し、ご自分の力によって海とその中に生きる物をあらかじめ備えておられ、それらの境を定められました。
これらすべてに越えて最も崇高で傑出した人間を、神はご自分の姿の像として、尊く汚れのない手でお造りになりました。神はこう言われたのです。「『我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。』神は人を創造された。男と女に創造された。※5」神はこれらすべてのものを完成されたとき、これらをよしとされ、祝福して仰せになりました。「産めよ、増えよ※6。」ごらんなさい。すべての正しい人は善い業で飾られ、主ご自身もよい業で自らを飾り、それをお喜びになったのです。このような模範にならって、私たちも神の意志をたゆまず果たすようにしましょう。全力を尽くして、義の実践に励むことにしましょう。
年間第一土曜日
第一朗読 シラ書44:1-45:5
第二朗読 聖クレメンス一世 『コリントの信徒への手紙』
※1 創世記12:2参照
わたしはあなたを大いなる国民にしあなたを祝福し、あなたの名を高める 祝福の源となるように。
※2 創世記22:7参照
イサクは父アブラハムに、「わたしのお父さん」と呼びかけた。彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答えると、イサクは言った。「火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」
※3 創世記28-29章参照
※4 創世記15:5,22:17,26:4参照
主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。
わたしはあなたの子孫を天の星のように増やし、これらの土地をすべてあなたの子孫に与える。地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。
※5 創世記1:26-27
神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。
※6 創世記1:22,28
神はそれらのものを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。」
神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
聖クレメンス一世(紀元30~101年 在位 91~101年)
初代教会時代のローマ司教。使徒パウロ、使徒ペトロから教えを受けた、使徒教父の一人。彼がペトロの三代後のローマ司教として一世紀末のローマ教会を治めた。コリントの教会にあてて、その平和と一致を回復させるための優れて手紙を送った。カトリック教会、正教会、聖公会、ルーテル教会などで聖人。
女子パウロ会 聖人カレンダーへ
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=112301
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」の連続講話で、ローマの聖クレメンスが紹介されています。エウセビオス(263年ごろ~339年)の時代にも、クレメンスの手紙は、信者の集会で公に読まれていました。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message194.htm
『コリントの信徒への手紙』

もしある人が、神の賜物一つひとつを偏見無く熟考するならば、それらの賜物の偉大さを理解することでしょう。事実神の祭壇に奉仕するすべての祭司とレビ人がヤコブの子孫であり、主イエスも肉によれば彼の子孫であり、また王たち、君主たち、指導者たちも、ユダを通してもうけられた彼の子孫です。そして、ヤコブの他の笏も、「あなたの子孫は天の星のようになる※4」という神の約束の通り、決して小さな栄誉を得たのではありません。それで、彼らがすべて栄光に満たされて偉大な者とされたのは、自分自身によるのでも、その業によるのでも、あるいは自分が行った業の正しさによるのでもなく、ただ神の意志によるのです。したがって、神の意志によってキリスト・イエスのうちに招かれた私たちも、自らによって義とされるのでも、私たち自身の知恵や理解や敬虔や、清い心で行った業によって義とされるのでもなく、信仰によって義とされるのです。全能の神は、世の初めから全ての人を信仰によって義とされたのです。神に栄光がありますように。 アーメン
それで、兄弟の皆さん、私たちはどうしたら良いのでしょうか。善行をやめ、愛を放棄すべきなのでしょうか。いいえ、そのようなことが私たちの間に起こるのを、主が決しておゆるしになりませんように。むしろ、ありとあらゆる善行を献身的に、また熱心に行うべきです。創造主であり、一切のものの主である神も、ご自分の行われた業をお喜びになるからです。神はその至高の力によって諸々の天を固め、把握しがたい叡智によってその秩序を整えられました。周りにある水から陸を分け、ご自分の意志という堅い土台の上にお据えになりました。また、自らの命令によって、陸の上を歩いている種々の動物を存在するように呼び出し、ご自分の力によって海とその中に生きる物をあらかじめ備えておられ、それらの境を定められました。
これらすべてに越えて最も崇高で傑出した人間を、神はご自分の姿の像として、尊く汚れのない手でお造りになりました。神はこう言われたのです。「『我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。』神は人を創造された。男と女に創造された。※5」神はこれらすべてのものを完成されたとき、これらをよしとされ、祝福して仰せになりました。「産めよ、増えよ※6。」ごらんなさい。すべての正しい人は善い業で飾られ、主ご自身もよい業で自らを飾り、それをお喜びになったのです。このような模範にならって、私たちも神の意志をたゆまず果たすようにしましょう。全力を尽くして、義の実践に励むことにしましょう。
年間第一土曜日
第一朗読 シラ書44:1-45:5
第二朗読 聖クレメンス一世 『コリントの信徒への手紙』
※1 創世記12:2参照
わたしはあなたを大いなる国民にしあなたを祝福し、あなたの名を高める 祝福の源となるように。
※2 創世記22:7参照
イサクは父アブラハムに、「わたしのお父さん」と呼びかけた。彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答えると、イサクは言った。「火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」
※3 創世記28-29章参照
※4 創世記15:5,22:17,26:4参照
主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。
わたしはあなたの子孫を天の星のように増やし、これらの土地をすべてあなたの子孫に与える。地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。
※5 創世記1:26-27
神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。
※6 創世記1:22,28
神はそれらのものを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。」
神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
聖クレメンス一世(紀元30~101年 在位 91~101年)
初代教会時代のローマ司教。使徒パウロ、使徒ペトロから教えを受けた、使徒教父の一人。彼がペトロの三代後のローマ司教として一世紀末のローマ教会を治めた。コリントの教会にあてて、その平和と一致を回復させるための優れて手紙を送った。カトリック教会、正教会、聖公会、ルーテル教会などで聖人。
女子パウロ会 聖人カレンダーへ
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=112301
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」の連続講話で、ローマの聖クレメンスが紹介されています。エウセビオス(263年ごろ~339年)の時代にも、クレメンスの手紙は、信者の集会で公に読まれていました。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message194.htm