Hyper-研究所@宴

春風の 花を散らすと見る夢は 覚めても胸の さわぐなりけり

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単純に確率・・・!断じて直感などではない・・・!

2009年08月07日 01時23分14秒 | Weblog
1/nの確率で生起する事象について、n回試行したとき、少なくとも事象が1回生起する確率を求めよ

答えは実に単純で、
1 - ((n-1)/n)^n

さて、この関数についていろいろ考えてみる。

まずはこいつをグラフにしてみよう。
グラフ
とりあえずn=10までをプロットした。
なお、n→∞のとき、この関数は
1 - 1/e ≒ 0.632121
に収束する。

次に導関数は
何か数式。代替打ち込むのメンドイ
であり、こいつのグラフは
グラフ。代替ムリ
このグラフからも分かるように、収束が非常に早い。
まぁ、指数関数ゆえ、当たり前と言えば当たり前なのだが・・・


では、主要なnに対する値を列挙してみよう。


nf[n]
11.000000
20.750000
30.703704
50.672320
100.651322
200.641514
300.638338
500.635830
1000.633968
2000.633042
3000.632735
5000.632489
10000.632305



さて、ではこの数字を解釈してみよう。

東風戦で少なくとも1回あがれる確率はn=4のときで 0.683594。
逆に言えば、3割強の確率で一度もあがれないことになる。
まぁ、実際には連荘や流局があるので一概には言えないが。

限りなく多い人間と、それと同じ数のアイテムが存在し、ランダムに分配される場合、自分が少なくとも1個受け取れる確率は n→∞ のときで 0.632121
難しい要素抜きで考えれば、人生で一度でも抜擢される可能性は6割以上。
しかし、同様に日の目を見ない人間も4割近くいる。


こういう確率論は実生活と結びつけると実に面白い。
自分がどんな確率をくぐり抜けて、この状況にあるのか。




事象Xが生起しない事象¬Xは全事象である。
これは紛れもなく公理であり、つまり、「失敗したから」と考えるのではなく、
「『失敗すること』に成功したから」今がある、とポジティブになりましょう。