この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『淵に立つ』-意外で見事な脚本、演出も俳優の演技も素晴らしい-主題が普遍的ならもっと良かった

2016-10-16 15:47:08 | 最近見た映画
              
             【 2016年10月9日 】     京都みなみ会館

 観るまでは、「どんな映画なのだろう」と半信半疑の淡い期待だけだったが、映画がはじまったら釘付けだった。

                         
                            


 予告編の【宣伝文句】に偽りはなかった。
 巧みな脚本は、意外性を備えているだけでなく説得力もある。【あの男が現れるまで、私たちは家族だった】というコピーの意味も徐々に紐解かれていく。

            
                   【 母と子 】

 
 町工場の社長・鉄岡(古館寛治)と不意に訪ねてきた正体不明の男・八坂(浅野忠信)の関係が徐々に明らかになっていく。

 家族とうちとけていく。事件が起きる。工員が辞めて新しい行員が入る。
 緊張感と意外な展開はミステリーのような緊張感も伴い怖くもある。

 『なんという衝撃の結末』とキャッチコピーにあったが、自分にとっては劇中全てが【衝撃】だった。


                                         
                                                


 

              
                      【 浅野 忠信 】

                                
                                         【 筒井 真理子 】

                                                       
                                                         
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 俳優が皆素晴らしい演技をしていた。

 浅野忠信、筒井真理子も素晴らしかったが、古館寛治の演技は圧倒的だった。



 ひとつ解らないのは、八坂がなぜ娘を殺害しようと思ったのか-その辺の事を-作者の意図として何を訴えようとしたのか、もう一つ理解しずらかった。
 作品の動機が、もう少し普遍的な内容だったら、この映画はもっと完成度が高かったと思う。



                         
    
    『淵に立つ』-公式サイト







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