この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『黙示』(真山仁・新潮文庫)を読む-『ハゲタカ』ほど迫力もなく

2015-08-09 18:55:40 | 最近読んだ本・感想


   【 2015年8月5日 】 記

 『モンサント』やGMOに関連する本や映画を、最近たてつづけに読んだり見たりしていたので、以前『ハゲタカ』を読んで、当時猛威を振るっていた「金融資本」のリアルな描写が印象に残っていて、たまたま店頭で見かけた同書を読んでみた。

 読んでみて感じたことは、《ちょっと、突込みが足りないかな》と印象。

 というのは、『食の戦争』(鈴木宣弘著)、『モンサント』(マニー=モニク・ロバン著)で問題になっている、モンサントの【食による世界制覇という驚異】に迫る観点が欠落しているように思う。
 この小説で扱っているのは、もっぱら「ミツバチ」との関連で【農薬の安全性】が話題の中心になっていて、『GOM』が登場するのは最終部分に少しだけである。それも、『将来の世界人口の爆発的な増加に伴う食糧危機に「GMO」が救世主になるかもしれない』という肯定的な見解を登場人物に述べさすにとどまる。


 期待外れだった。




  『黙示』(真山仁)新潮文庫のサイト




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