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地の塩、世の光

2006-05-16 03:52:51 | 日記・エッセイ・コラム

上の天に対して下の地がある。光明の来世に対して暗黒の現世がある。しかして信者は下の地に対しては塩であり、暗黒の現世に対しては光である。

塩としてはすでに地にある善きものを保存し、光としては、まだ世にあらざる天の光を加う。旧を保存するをもって満足せず、さらに進んで新を増進す。信者は保守家であると同時に進歩家である。

保守にかたよらない。さればとて進歩にもかたよらない。ユダヤ人のごとくに、ひとえに旧にすがらない。さればとてギリシャ人のごとくにただ新をのみこれ追わない。

守るべきを守り、進むべきに進む。地の塩であると同時に世の光である。保守進歩の両主義を一身に体するものである。 (内村鑑三)

「あなたがたは、地の塩である。・・・・あなたがたは、世の光である」(マタイ伝5:13-14)

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(今日のお弁当)

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手摺り

2006-05-15 01:00:10 | 日記・エッセイ・コラム

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10年ぶりの大規模修繕を機会に集合住宅の階段に手摺りがついた。エレベータが無いので、足が弱くなりはじめた年配者(私も含めて)には大好評。「なぜ、もっと早くからつけなかったのか?」と改めて文句が出るほどだ。

十数年前、養母を引き取ろうとして介護用ベッドなどを買い整えたことがある。その折、エレベータの無いことが問題となり、市役所に介護用昇降機の設置を陳情したことがあった。

条件が整わず、その折には、昇降機設置は見送りとなったが、その際にも手摺りのことは思い付かなかった。

今回は市役所には相談せず、管理組合判断の自己設置だ。公費を当てにせず、住民が自主的に相談して、自前で設置したところが大変良い。私生活は自己負担、自治はノーサポート・ノーコントロールが大原則なのだ。

「足のなえている者が踏み外すことなく、むしろいやされるように、あなたがたの足のために、真っ直ぐな道をつくりなさい」(ヘブル書12:13)

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(今日のお弁当)

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母の日

2006-05-14 07:09:16 | 日記・エッセイ・コラム

差別の日である。生まれて初めて「構造的暴力」を体験した記念の日である。1949年、小学校一年生であった。たしかこの年から小学校生徒全員にカーネーションの造花を胸につけることが義務付けられたのだと思う。

全校生徒(千数百人)が赤い造花をつけている中で、独りだけ白い造花をつけさせられた。他人に知られてはならない秘め事を公開され、さらし者にされている心境であった。(もう一人戦災孤児の女児がいたが彼女は登校しなかった)

母を亡くして10ヶ月目、付き添いなしに小学校に登校し始めてひと月半であった。クラス中が急によそよそしくなり、登下校の際も、上級生たちが、白い造花に奇異の目をみはり、ヒソヒソと噂話を始めるのであった。

「プライバシー」という言葉も当時は無かった。「カラスの勝手」という言葉も知らなかった。令嬢気取りの女生徒らの差別の視線と、腕白どもの無遠慮で聞えよがしな罵詈雑言に、一日中ひたすら耐えた。「ラジカル被差別主義テロリスト」の誕生の日であった。

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「わたしは一日中物笑いとなり、人はみなわたしをあざけり」(エレミヤ書20:7).

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(今日のお弁当)

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(今日の笑顔)

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ニヒリズムと技術者倫理

2006-05-13 09:25:24 | インポート

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明治生まれの先生方や父たちは元気が良かった。学問も仕事も「お国のため」で、「元気で真っ直ぐ」が身上(しんじょう:とりえ)であった。

「右にも左にも曲がってはならない」(ヨシュア記1:7)

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大正生まれはそうはいかない。二十歳の成人式を戦時下に迎え、終戦の虚無を味わい、「真っ直ぐ」には疑問を持つ人たちだ。ある学徒兵の歌。

「神われと共に敗れぬ 神ゆえに この虚しさに 耐えよと言うや」.

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昭和一桁はさらに悲惨。未成年で終戦(敗戦)を迎え、人生の根本を「虚無」に脅かされている。敬愛する岩波哲男さんが全力投球された労作のテーマは「ニヒリズム」(上巻2005.12.5、下巻2006.4.30、理想社刊)。「昭和二十年の敗戦体験で体験したのは、真にニヒリズムであったのか。実際は単なる頽廃の体験ではなかったのか」。

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しかし、時代は進んでゆく。事件も事故も日々に発生する。今生きる我らは、これから生きる子どもたちは、この終末的世界のただ中を「にもかかわらず」、「元気」で「真っ直ぐに」歩まねばならない。課題は「平和と安全」。個人的には「信仰」、社会的には「倫理」、究極は「愛」。

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「愛は多くの罪をおおう」(ペテロ前書4:8)

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昨日の敵は今日の友

2006-05-12 02:55:05 | 日記・エッセイ・コラム

荒川静香選手のアマチュア引退発表の翌日、日本スケート連盟の不祥事が報道された。さもありなん。陸連や水連同様(代表選考などが)「不透明」との印象がある。

自民党森派の総裁候補一本化調整断念(?)の報道も同じ新聞に掲載されている。符丁が合っている。小渕総理の後継者として突如登場した森元総理は「密室政治」のシンボル的存在だ。

民主党の代表選考は「選挙」をして本当に良かった。米国の大統領選挙では予備選でのライバルが本選では強力な支援者になったりする。文字通り「昨日の敵は今日の友」である。

小学校のクラス対抗試合で、初戦で負かされた(憎い)相手チームを2回戦以降は応援するように言われて釈然としなかった記憶がある。相手が優勝すれば3位決定戦に出られるからと説得され理屈は分かっても負けた悔しさが納まらないのである。「島国根性」の典型である。

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「戦うに時があり、和らぐに時がある」(伝道の書3:8)

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(昨日のお弁当)(今日のお弁当)

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ブログはサボれても

弁当はサボれない.

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(今日の笑顔)

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