上の天に対して下の地がある。光明の来世に対して暗黒の現世がある。しかして信者は下の地に対しては塩であり、暗黒の現世に対しては光である。
塩としてはすでに地にある善きものを保存し、光としては、まだ世にあらざる天の光を加う。旧を保存するをもって満足せず、さらに進んで新を増進す。信者は保守家であると同時に進歩家である。
保守にかたよらない。さればとて進歩にもかたよらない。ユダヤ人のごとくに、ひとえに旧にすがらない。さればとてギリシャ人のごとくにただ新をのみこれ追わない。
守るべきを守り、進むべきに進む。地の塩であると同時に世の光である。保守進歩の両主義を一身に体するものである。 (内村鑑三)
「あなたがたは、地の塩である。・・・・あなたがたは、世の光である」(マタイ伝5:13-14)
-----------------------------
(今日のお弁当)
.
.
.