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技術士法制定50周年記念シンポジウムが開催された。テーマは「技術士について考える」、その趣旨は職業倫理と認知度向上という。
極めて儒教的(退嬰的)である。すなわち「己の欲せざるところ人に施すことなかれ」と自ら規制して、しかも、世間の評判が期待通り上がらないことに悶々としているのである。
倫理の基本は「己の欲するところ人にも施せ」がよい。社会の必要とするところに応えんと努めて、時流の評価を気にせず邁進するのが良い。
他に耳を傾けるのは、世の必要を知るためで、己の評判を聞くためではない。世の欠けたるところを補わんと努め続けて、その足跡が歴史の評価を受けまいと欲しても受けざるをえない。
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