鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

保護犬グレースの預かり日記7/17~7/22

2016-07-22 22:22:22 | 保護犬グレース
当家の庭での散歩練習も着実に進んでいます、恐る恐るだったのが積極的に歩き回るようになって来ました。



やはり犬って好奇心の強い生き物なんですね、心の障壁を好奇心に押されるようにクリアしてゆき、
学び馴れて行く、当初はどうなる事かと案じた事も、いつの間にかグレースは解決してしまっている。
既に巣立つ準備は出来ているように思います「よくがんばってるねグレース」

来週の27日でグレースをお預かりしてから90日になります、
先輩預かり保護犬のいはるのお預かりが89日間でしたから、いはるは鉄肝家よりもSさんの家族としての期間が
長くなる記念の日と鉄肝は思っています、同時にグレースの赤い糸を手繰り寄せ本当の御家族に迎えて頂く為に、
鉢巻その他?を締め直す日であるとも思っております。

改めてグレースを紹介させて下さい。



2016/3/3 繁殖場倒産・崩壊によりオリビアと共に保護。
名前 グレース(意味 神の恵み、幸運)
推定4~5歳 女の子
ワクチン済み・血液検査済み・フィラリア陰性・駆虫済み・避妊手術済み
ホワイト&クリーム
16/7/18測定(排便・食前)3.2kg

健康状態ですが良く食べ、排泄も順調です、元気に遊びます。
保護当初に行われた健康診断では異常は発見されていませんが、保護中に病気を発症する可能性はあります、
日々注意深く様子や排泄物など点検し出来る範囲で健康には留意しています。

音に対して敏感です、人の家庭音が聞き慣れていなかったため驚いてしまいます、特にプラスチックの絡んだ音
パチッやポキンなどに弱いようです、当家でも炊飯器やポットを閉じる度に飛び上がっていましたが2ヶ月強で、
かなり改善して来ました、里親様に迎えて頂いた直後も何かと驚くかもしれませんが、間もなく落ち着いて
ゆくものと思います。

長く繁殖場のケージ内を生活の場としていたらしく、自ら排泄した糞を踏む事を躊躇しませんでした、
時により、わざわざ踏むような行動が見られました、食糞行為?もありました、オシッコの失敗が
現在(お預かりしてから80日強)まてで3回ありました、内二回は私のミスによるもので,一回はトイレシートで
行おうとして居る時に音により驚いて出て来てしまったためでした、ほぼ100%に近くオシッコはトイレシートで
出来ています、糞にしても一ヶ月以上失敗はありません、完全では無いと思っていますので、訓練は続けて行きますが、
これに関しても里親様に迎えて頂いた直後には出るかもしれません、でも必ず改善するものと信じています。
(糞のトラブルは保護犬だからではありません、ペットショップから連れ帰った子でも問題行動が出る子もいます、
里親さんの根気と愛情で必ず乗り越えられると思いますし、お渡しする前に預かりボランティアとして出来るだけの事は、
して送り出したいとも思っています。)

お散歩は練習中です、怖がりで何かあると逃げようとしますので、少しづつ外に慣らしています、
一番重要なのは散歩に連れている人への信頼です、これは私では里親さんにかないません、
散歩が心配だった先輩預かり保護犬のいはるが、里親さんの元、私の想像を遥かに超える速さで
散歩が出来るようになっています、下地となるなる部分は当家で試行錯誤しつつ教えてまいります、
ちゃんと出来るようになるのは、本当の家族である里親さんの元でだと思っています。

甘えんぼです、後ろ足だけで立ち、前足を揃え上下に振る「ちょうだい、ちょうだい」を、
御飯やオヤツ、抱っこしてほしい時などに行います、現在の所、そのような時に要求吠えはしていません。

吠えですが、前述通り「要求吠え」は、ありません。ただ私が別室で昼寝をしていると「起きて、起きて」と、
起こすために吠えます、グレースが居るリビングでしたら吠えません、一緒に寝ています。
見えないドア越しでの物音に警戒鳴きをします、家人であることが分かれば(分かっていれば)吠えません、
郵便屋さん、宅配さんなどには呼び鈴と共に吠え始めますが、「大丈夫だよ」っとなだめれば、すぐに鳴きやみますから、
聞き分け良いコントロールしやすい頭の良い子だと感じて居ます。
鼻鳴きが出来ません、よって甘え鳴きはありません、全身でアピールして来ます、親愛?の吠えでも、
なぜか唸りが入る事があります、この子の不器用な部分(個性)だと思っています。
比較的、静かな犬だと思います、大人しいというより吠えでの感情表現が少ない子です。

愛情を独占したがる子ですので、多頭飼いには向きません、フェアリーハウスに先住犬との相性を試すため、
トライアル(試しに短期間飼ってみる)を、申し入れれば検討して下さるかもしれませんが、預かりボランティアの
立場から申し上げるとするならば、あまり良い結果を期待しないで頂きたく思います。
時間の経過と共に、どんどん御家族の事をグレースは好きになってゆくと思います、最初は遠慮していても、
強く愛情を独占したいと思うようになり、自分よりも上位に置かれる先住犬に危害を及ぼしかねません、
そして貴方の事が大好きなまま返されてしまうのです、犬の心が傷付きやすいのは、家族に犬の居る方だったら
良くお分かりだと思います。

よく[飼いやすい子]という言葉を耳にしますが、それは飼い主さんが犬に[何を要求するか]によります、
一頭一頭個性が違います、同じ犬種、兄弟犬であったとしてもです、飼育してゆくと個性に変化が起きたりします、
私たちの元に居る時の様子など参考にもならないかも知れません。
「思い通りにならない」のを前提にお考え頂きたいと思います、ですからこの世に[飼いやすい子]は存在しません、
人と暮らすのと同じです、心が通じたら[かけがえのない家族]になります。

「保護犬グレースは、家族に迎え、終生愛して下さる里親さんを募集しています。」
実際にグレース達に会って頂ける「ふれあい会」を、フェアリーハウスでは月に何度か開催しています、是非遊びにいらして下さい。





   
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。


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