鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

焼津市円形交差点(ラウンドアバウト)の社会実験

2014-01-16 21:21:21 | 道楽
トンネルやループ道が大好きな私(´ー`)おニューな道となれば喜色満面で走って来ます。
ラウンドアバウトの実験が静岡市の御隣、焼津市にて
本日から始まりました、15時から開始らしかったのですが、
昼過ぎに近くで用事がありましたので早目でしたが、ついでに走って来ました。

場所はここ↓


交差点付近まで来ますと看板ガンガン、人もいっぱいで『ラウンドアバウト祭』の様相を呈しております。


そーそー、「ロータリーあり」の警戒標識♪


それで…こんな感じなんですが。

ラウンドアバウトは空撮でなければお伝えしようもないって事に
これを写していた現場の私は気付いていない。

詳しい事は焼津市のHPにお任せします。ココをクリックして下さい。

走った感想ですが注意が必要だと感じました、先ずルールを把握する必要があります。
交差点内は時計回り。自転車も含み円形交差点内を走行中(回っている車)が優先。
意外に円が小さいので極力スピードは抑え目に(基本、徐行だと思いますが)。

暫くの間は誘導員さんが昼夜立つそうです。そりゃそーだね、初めて信号機が設置されたみたいなもので、
ルールが常識って言えるくらいのレベルで共通認識されてなかったら危なくって仕方ない。

長野県飯田市のラウンドアバウトを去年の夏に体験するはずだったのを、すっかり忘れて
走ってしまい残念に思っていた所、12月に焼津市で具体的に設置の話を聞き楽しみにしてました。
しかし、走ってみるとルールの認識って部分で心配になりました。

マスコミも大挙して来てました、この目新しいインフラを上手に使えるよう
情報の拡散と解説をしっかりやって頂きたい、夕方のニュースでチョロッと流すだけなんてダメだからね。






   
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。

メロディーロード 「川手トンネル」 国道257号

2010-10-13 20:30:30 | 道楽
久々にカテゴリー“道楽”の記事でございます、それでは口上から…
最近、鉄肝ブログを読み始めて下さった皆様、誠にありがとうございますヽ(´ー`)ノ
このブログのカテゴリーに“道楽”ってのがあります「どうらく」と読むよりも「みちたのし」と、
読んでいただきますと内容とシンクロいたします。
カテゴリー“道楽”は少し変わった道路、ユニークな道、笑っちゃう案内看板とか、
つまり鉄肝が出会った“楽しい道”と、御理解を賜りたいカテゴリーです。


静岡県浜松市から北上する道で、私が大好きなのが国道257号線ですヽ(´ー`)ノ
中山道に抜ける為に最低でも年一回は使う道で、数年前に面白い加工を施された区間がある道です。

その区間とは愛知県豊田市川手町の「川手トンネル」、岐阜県との県境近くにあるトンネルで、
メロディーロードになっているんです。

メロディーロードとは舗装道路の横断方向に深さ3mm~6mm、幅6mm~12mmの溝を掘り、
溝と溝との間隔によって音階や音域を、溝の幅によって音量の強弱を調整する技術で、
乗用車でその上を法定速度で走行すると音楽が聴こえる不思議な道なのです。

現在、全国に15ヶ所ほど施工されており、静岡にも裾野市の芦ノ湖スカイライン(上り側)に、
『ふじの山』を奏でる区間が存在します。
近県では山梨県の富士スバルラインや長野県の信州ビーナスラインにあります。

百聞は一見(一聴)にしかずヽ(´ー`)ノまいど御馴染みガサガサ動画でお楽しみ下さい、
車内バイザーにデジカメ固定ですので非常に聴き取り難いのですがお許しを(;´Д`)ノ
曲目は『どんぐりころころ』で~す♪
これ↓をクリックして頂きますと、動画が御覧いただけます。


御静聴、ありがとうごさいました~(´ー`)ノ
※メロディーロードになっているのは岐阜県へと向かう車線だけで、反対車線は残念ながら
普通の道です。


地図はこちら↓地図ボタンをクリックで大きな地図を御覧頂けます。


単車ですと特にオフ系では聴こえません、足回りが硬いセッティングのロード系で
「音楽が伝わって来る」って言う人が居ます、乗用車に付いて行くと車から聴こえます。
車の種類によっても聴こえ方が違います。乗用車の窓は閉めておいた方が良く聴こえるようです。

お役立ちリンクはこちらヽ(´ー`)ノ
開発された篠田興業さん
ビーナスライン メロディーロード by ダンロップ
知恵の輪ニッポン - シーズ・フラッシュ : 音楽を奏でる道

桃花橋(とうかばし)ループ

2010-01-20 00:02:22 | 道楽
山梨の中心部は大きな盆地であります周囲には手軽に車で登ることの出来る
山が囲んでおりまして、夜景は実に素晴らしい地なのです。
今回御案内申し上げます桃花橋ループも夜景の名所として知られているようです。

地図はこちら↓地図ボタンをクリックで大きな地図を御覧頂けます。


私がループ状の道に興味を持つ切っ掛けとなったのは、我が静岡県の伊豆を走る国道414にあります
河津七滝ループ橋を開通間も無く走った経験からです。
鉄肝ブログで御紹介いたしましたループ道はトンネルや橋で一部が重なった道でありましたが、
河津七滝ループ橋や御案内いたします桃花橋ループは「ループ状の橋」が建っており、
初めてループ橋を渡った感動が蘇るタイプのループ道なのですヽ(´ー`)ノ

国道52号線から桃源文化会館へと進路を向けます、桃花橋ループとか桃源文化会館とか
桃がいっぱい出て来ますよね、山梨はフルーツ大国ですループ橋に行く途中にも
果実畑が広がります。
もう一つ山梨の名物と言えばワインであります(´┐`)ループ橋の近くにも
富士屋醸造ってワイナリーがありましてアントリの銘で良酒を醸しています、
特にお勧めは「百姓のワイン」(´┐`)飲みてぇ~♪

しまった(;´Д`)脱線しました。
話を戻します、そんなこんなで果実畑や住宅など「良い所だなぁ」って思いつつ走りますと、
見えて来ました桃花橋ループです(´ー`)ノ


立派な橋です(´ー`)見上げると感動します♪
さっそく登りましょう、お邪魔しま~す。

く~るりくるりヽ(´ー`)ノ空へと昇って行く感じです。

登ると屋根付きのベンチが設置されています、夜景も綺麗ですから
デートスポットなんでしょうね
でも横の赤い鳥居が…自然現象なんでしようが、やはりマナーとして
来る前にトイレは済ませるべきです(;´Д`)大切にしませう。


上からはこんな感じ。

夜景が綺麗でしょうねヽ(´ー`)ノ機会があったら夜に来たいと思いました♪

間遠跨道橋(まとうこどうきょう)

2010-01-16 00:01:38 | 道楽
遅沢飛行場からの続きでございます。

さて最近から鉄肝ブログを読み始めて下さった皆様、誠にありがとうございますヽ(´ー`)ノ
このブログのカテゴリーに“道楽”ってのがあります「どうらく」と読むよりも「みちたのし」と、
読んでいただきますと内容とシンクロいたします。
カテゴリー“道楽”は少し変わった道路、ユニークな道、笑っちゃう案内看板とか、
つまり鉄肝が出会った“楽しい道”と、御理解を賜りたいカテゴリーです。


山梨県道421号遅沢静川線を粟倉方面より北上いたします、遅沢のジェット機たちに別れを告げ
暫く走りますと間遠(まとう)トンネルが現れます。


この古い日本語の“間遠”辞書をひきますと「時間的・空間的に間隔が広くあいているさま。
間が離れているさま。遠いさま。」とあります。(通常の読みでは「まどお」と濁ります)
私は少し切ない感じを受けます、物理的な距離よりも「行きたいけれど遠い」とか
「会いたいけれど会えない」といった精神的な距離感を強く感じてしまうのです。

地名は“夜子沢(よごさわ)”ってくらいで深い渓谷に隔絶され、隣の集落の中山との行き来は
困難だったと思われます。
そんな集落を繋ぐ県道にトンネルは必須だったでしょう、しかしトンネルだけでは
間に合わないほど当地に道を通すのは困難だったようなのです…
さあ、トンネルを一緒にくぐりましょう、トンネルのむこうにソレはあります。


トンネルを通過して直ぐに橋が架かっています、名前は間遠跨道橋(まとうこどうきょう)
濁らず「まとう」とした理由は不明ですが「遠く離れた距離を“またぐ”道の橋」って事になります。
橋の長さは十メートルに満たない感じの短い橋なのに間遠跨道橋…道路標識にヒントがあります。


標識通りに橋を越えると右回りに道はカーブを始めます。


しかし、標識と違うのは180°のカーブでは無いって事です、グングン曲がってゆきます。
 

そして、さっき渡った間遠跨道橋をくぐる事となり360°回ります。
  

この道はループ道だったんです、トンネルを通し直後にループ道で高低差を埋めてあります、
橋の名前も納得ですヽ(´ー`)ノなかなか良い名前の橋だな~って思います。

地図はこちら↓地図ボタンをクリックで大きな地図を御覧頂けます。



※オマケ
間遠跨道橋付近には先客がいらっしゃいました。
なんと言いますかココには似つかわしくない雰囲気の綺麗なオネーサンがマイク持って、
カメラ担いでる人とか、総勢4名様が品川ナンバーでいらしてます。


行った日の前々日?ぐらいに日本中の注目のマト、失踪した“の○ぴーさん”の携帯の最後の痕跡が
ここ、山梨県は身延町(みのぶちょう)だったのよね、だからこんな山中にも取材クルーが入ってたんです。
現場の責任者風?な人に「どーしたんです?」って訊いてみたさ(´ー`)野次馬五段の腕前だもの、
そーしたら「あのぉ~、電波関係で…」って答えてくれたよ(;´Д`)まあねぇ、電波関係ねぇ…
お仕事中失礼しました(´ー`)ノ
この人達だけじゃなくて身延町中テレビ関係者が右往左往してましたよ。

つーか古いネタでごめんなさい(;´Д`)

遅沢飛行場

2010-01-14 00:04:55 | 道楽
これまた去年のツーレポを(;´Д`)えへへ

山梨県南巨摩郡身延町の山間(県道421[一部418])を走っておりますと
「何事!(;´Д`)」ってモノが現れます。
 
複座みたいなのでT-33かな?ジェット機が土台(電動?)の上で動いています。

地図はこちら↓地図ボタンをクリックで大きな地図を御覧頂けます。


他にもフライングエッグの愛称で呼ばれるOH-6カイユース。


“おかしら”だけでしたがT-2(だと思う)がデーンと。


そしてコレ、F-104Jが屋根に乗ってるのは静岡は焼津のプラモメーカー「ハセガワ」と、
大変立派な豪邸ですが一般住宅のこちらだけでは無いでしょうか?
追記:もう一か所、河口湖自動車博物館の屋根にも乗ってました(笑。


個人の方の所有なのかな(;´Д`)男の子の夢ってヤツですよね、
静岡の浜松に「喫茶 飛行場」って所がありましてソコも凄いです、機会がありましたら
御紹介しますね。

「あ~面白かったヽ(´ー`)ノ」と県道を走り進みます、次回に続くです(´ー`)ノ

林道 川久保線の愉快な面々

2008-09-24 20:13:26 | 道楽
林道川久保線は静岡市葵区を流れる安倍川の支流、藁科川に沿って走る県道60号線から
巨大看板が目印の林道であります。
七割ほどコンクリート舗装され県道60号からひたすら登り、林道諸子沢峯線(一本杉峠線)へと
繋がります。
土の上を走りたい林道ジャンキーにしてみますと、諸子沢峯線か一本杉峠線が不通で、
“いたしかたない”状況でも無ければ、何度も通る事の無さそうな道です、しかし
林業用と思われる鋭意掘削中の枝道も有り、時々は様子見に行っています。



現在は、そんな具合で特筆すべき事も無さそうな林道ですが、動物注意の注意標識が
少しツボでしたので御紹介します。
先ず、かなり無理やりに尻が赤い以外は、とてもリアルでマトモな猿。
グラビアモデルみたいな見返りポーズは、かっこ良いです(´ー`)



ニヤニヤしながら急いでいる猪、愛嬌はバツグン。でもね本物と山奥で対峙したりすると、
すんげー怖いっすよ(;´Д`)マジ注意。



注意標識で“鹿”っつったら恐らく皆さん思い浮かべるのは・・・



・・・ですよね(;´Д`)

それが、川久保線に出没するらしい鹿は!



ねっ 何かヘンでしょう(;´Д`)ぜったい人の言葉を喋るよ声の音程は低くて、上目線でタメ口だよコイツ。

とゆうワケで、林道川久保線を通行される際は『ヘンなシカに御注意下さい』

県道285・286号線 鮎釣ループ道 (仮称)

2008-09-22 21:15:55 | 道楽
9/7プロペラ船のプロペラを見学に龍山郷土文化保存施設へ行くのに、
通った県道286号線は国道152号線から見ると、天竜川を隔てて対岸に見える、
狭そうで走り難そうな道・・・その通ーり(´ー`)笑
好事家がワザワザ選ぶ“どっぷり地元道”なんです。

国道やら県道には番号が付いてますね、行った場所や道順を説明するのに好都合なんですが、
時々つーか頻繁に重複区間てのが存在します、今回の記事で御案内します道も県道285号なんだけど
286号でもある、そんな道。

国道152号を北上し雲名橋を渡って県道286号を更に北上すると、右手に龍山大橋が掛かっています、
トコトコ渡るTW225のノーマルマフラーから出る大人しめな排気音が、川と山に吸い込まれてゆきます。

 

渡り終えると右回りに道が続き、トンネルが見えて来ました。

 

このトンネルの名前は“鮎釣隧道”この地区は“鮎釣”と呼ばれています。

 

鮎釣隧道を通ると渡って来た龍山大橋が見えて来ました、そのまま進むと橋の下をくぐって、
360゜ループ完了!ヽ(´ー`)ノやったー。

 

静岡の伊豆には有名な河津七滝ループ橋がありますが、地元道として便利に使われている、
ループ道(ループ橋)は他にも各地に多数有ります、折に触れ御紹介出来ればと思っています。

伊豆には廃道も合わせて他に二箇所ループが有るなぁ(´-`).。o○行きたいな伊豆。


ループ形状が地図でもハッキリ分かります、
地図はこちら↓地図ボタンをクリックで大きな地図を御覧頂けます。

天竜川 秋葉ダム天端

2008-09-18 20:23:32 | 道楽
静岡県浜松市天竜区は自然と歴史がテンコ盛りな地域です。
代々御住まいの方達の歴史は、その自然を利用したり脅威から逃れたりだったのだと、
龍山郷土文化保存施設で一端ですが学ぶ事が出来ました。

天竜川の歴史の中で非常に大きな変化はダムです
天竜川水系の一つ、秋葉ダムに今回記事にする道楽が存在します。
ダムの上部(天端)はダムによっては、一般者の立ち入りを制限しているモノも有りますが、
この秋葉ダムは通行が可能になっています、橋の役割も持っている訳です、
全景を御覧頂きます、左端にトンネルが見えますか?天端を通行し、あそこに行けそうです。



早速、天端へとTW225を走らせます、中央あたりで上流部を見てみます。



天端突き当たりのトンネル入り口です、徐行看板、左右に矢印の向いてる案内看板、
そして左側にYの字の注意ペイント・・・既に気が付いた方もいらっしゃると思います。
一気に画像で御案内しまーすヽ(´ー`)ノGOGO~



そーです!二股に分かれたトンネルなのです!!そしてこのトンネルの行き先は・・・



分岐から左右を覗いて見ました、オレンジ色ナトリウムランプ照明が唐突?に見えました。



左を見たら小型トラックが、忙しそうに横切って行きます。



「ん?鉄肝よ、二股トンネルも十分珍しいけど、目の前を車が横切るって・・・
だってココはトンネルの中だろう?」

解説しまーす(´ー`)ノ 秋葉ダム天端から進入するトンネルは二股に分かれ、
国道152号線・西川トンネル(西川隧道)内にて合流しているのです、つまりトンネル内に交差点が有るんです。

御当地に設置されていた秋葉ダム案内図と、私の解説図を併せて御覧下さい。
秋葉ダム案内図の中央図、左側の連絡具合を単純化したのが私の解説図です、
濃いグレー部分はトンネル内部なんですよヽ(´ー`)ノおもろー。



感想ですが、危ない道路構造だと思いますです、トンネル交差点には信号なんて有りません、
カーブミラーで国道側の通行車両が来ないのを見計らって、合流するって感じになってます。
西川トンネルは二車線ですが、秋葉ダム側は1.5車線てな幅しか有りません、
自他共に“どんくさい”と認められるみたいな方は、車両で立ち入らないのが吉です、
行っちゃったんですけどね私(;´Д`)えへへ。



地図はこちら↓地図ボタンをクリックで大きな地図を御覧頂けます。

有名物件

2008-09-16 21:05:00 | 道楽
久しぶりのカテゴリー“道楽”でございます。

それでは口上をば・・・
このカテゴリー“道楽”は少し変わった道路、ユニークな道、笑っちゃう案内看板とか、
つまり鉄肝が出会った“楽しい道”と、御理解を賜りたいんです。


君盃 普通酒を頂いてます、美味いねこれ(´ー`)y口に入れるとフワッと甘い、
主張し過ぎない恐らく何年愛飲しても、飽き難い良酒をチビチビやりながら、
道楽を書かせて貰いまーす。

 

先週に天竜へと行きましたので、有名物件を御案内。

題して  (」´Д`)」<「地球の皆さーん」



 

えーとぉ(;´Д`)有名ですもんね、皆さん御存知ですよね(;´Д`)すんません・・・
一応、初見な方向けに御案内をいたしますです。
バス停は二俣から国道152号線を北上し道の駅・天竜相津 花桃の里から約1kmほど、
案内看板は国道152号線(船明トンネル)から県道360号に分かれて直ぐです。

宇刈・吉岡隧道(仮称) その参

2008-08-02 23:59:30 | 道楽
宇刈・吉岡隧道(仮称)宇刈・吉岡隧道(仮称) その弐と続きました御話の、最終回で御座います。

ホントはね、四回に分けようと話の筋を練っていたのね、
そーしたらね、四回目が、尻窄みになっちゃう事が分かったのね、
三回目のね“山”を、割るのは、忍びなかったのね、
だからね、長文になっちゃったけど読んでね ぺこり


大好きな素掘の隧道を観察し大喜びな鉄肝。
しかし、以前に通った時にも写真こそ撮らなかったものの、徐行スピードで観察した筈、
なのに憶えていない・・・その理由が、次の隧道だと彼は知る・・いや思い出す事となる。

非常に複雑な地形の山である。

ギャザーの多く寄せられた舞踏会衣装のスカートの様に、多くの谷が存在する。
恐らく普通の山道を通し維持するには、相当な困難を要するだろうし、山道からの滑落など、
事故も容易く起きるだろう。必然として隧道を掘らざるえなかったのでは、ないだろうか。

二番隧道を堪能し、三番隧道へと向かう。



隧道とは違う多くの穴が見える、恐らく防空壕の跡だと思われる。
コウモリ避けか、子供が入る事を防ぐ為か、グリーンのネットが張ってある、
命の危険が直ぐ身近に存在した、私の知らない時代。恐怖が通り過ぎるのを、
ココでじっと我慢されていた方々は、今幸せだろうか。

その防空壕跡と思われる穴を、通り過ぎると・・・



“あの”三番隧道が現れるのだ。





大好きな三角形、見た感じでは二番隧道よりも長い。
嬉々として進入した、二番隧道もそうだったが、壁面を見ると内部の土質の変化が見える、
変化して間もなく、あと出口まで数メートルだった時、それは唐突にやって来た!

ニュュュュュュュッ!!

前輪が滑る!本能的に地面を蹴って立て直そうとする、靴底が滑る!!
加重の掛かり方が変わり、後輪のスライドの切っ掛けを作る、

フイイイイイィィィィィィィィィィ!!

前後輪、右足、全てが滑る。まったく接地感が無い!!

表面が融けたアイスバーンの上は、きっと、神に祈る人が最も多く発生する場所では無いだろうか。
まさに同じくらいの潤滑具合、狭い素掘隧道の中、単車が斜めに進む、そう、壁面に向かって。

「思い出した!あの日と同じだっ!!」



Goose350と私、そして慣らしも終わっていないヤマハのピカピカの新車に乗った友達は、
少し興奮していた。何気なく走っていたら、森が口を開けていて、入って行くと
外界とは違った雰囲気、そして素掘隧道の連続。

何往復か、隧道に遊んで貰い、最初に入った吉岡地区側に出てヘルメットを脱いだ
「凄いな」「驚いた!こんな場所が有ったんだな」「向こうから(宇刈側)から二番目の隧道な・・」
「何だ?」「リアタイヤが一瞬、持って行かれた」「向こうからだとカーブしながら進入だからな」
「もう一回、注意してアッチに抜けて、次へ行こう」「はいよー」

私が先導し最後の進入を行う、一番、二番隧道を噛み締めるように徐行スピードで抜け、
宇刈側から二番目、吉岡側から三番目の隧道の真ん中あたり!!

シュパッ!!

フロントタイヤが突然スライド!「チッ!」前輪加重を抜き地面を蹴る!!

ツウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

「蹴りが効かない!!」まったく前輪の向いている方向とは、違う向きに進んで行く、
更には、後輪がそのスライドに加わった。まったくコントロールを失ったまま、出口へと進んで行く。
必死で単車と自分のバランスだけを維持していた私の目に、バックミラーの中で、
ほとんど私と同じ状況になって、斜め横向きな単車に乗った友人が、真っ直ぐ私を追うように進んで来た。



「あの時は出口、しかし今は左壁面へ向かっている!!」

ステップの左足の内側を単車に密着、滑っている前輪と右足で直立を維持、クラッチとアクセルで、
前輪よりも後輪が先に壁面へ到達するように滑らせる、「よし、いけた!!」
壁面と路面の角に後輪が当たる、アクセルを「ジワッ」っと開け半クラで機嫌を伺う。

ズリュッ!!ズリュゥゥゥゥゥゥゥ!!!

後輪が効いた!後は前輪がグリップする所まで、持ち応えれば!!
出来損ないのハングオンみたいな格好で、無事危機を脱したのであります。



落ち着きを取り戻し、三番隧道を観察する。歩いて立ち入るのも危険なくらいにスリッピー、
壁面には掘削痕以外のキズが見える、路面が常習的に悪戯するらしい。


最後の四番隧道へと向かう、少しだけ緊張して(顔は笑ってるんだけど)。



注意して入ったのだが、呆気なく通過出来た。
四番隧道は四本の中でも優等生かもしれない、綺麗なアーチで路面も安定している。



隧道の存在を教える標識が宇刈側で出迎えてくれた。


宇刈・吉岡隧道、御世話になりましたヽ(´ー`)ノありがとうございました。

振り返ると隧道へ続く道は、その使用率を語っているようだった。

北に県81、南に県271、擦れ違い不可能な峡路・隧道を通ろうなんて人は少ないと思います。

宇刈も良い処です、道なりに進み川沿いに左折、橋を渡ってさらに進むと県271との交差点に出ます、
信号が凄く新鮮!!

交差点を曲がる事無く真っ直ぐ進む、友人の慣らし運転を掛川・袋井にした理由、
ヤマハの袋井テストコースの近くで、おにぎりを食べたのを憶えてる、レーシング音がオカズだったけ・・・。
不意にスライド、まったくコントロール出来ない、後ろから同じようにコントロールを失った友人が、
買ったばかりの新車で追突の危機・・・
驚いて、ビビッてすっかり前後の記憶が飛んだのだ、落ち着きを取り戻してからの記憶が繋がったらしい、
それが記憶喪失?の正体だったのだ。

「あいつにTELしてみよう、ブログ読めって言おう 憶えてるかな?」

同じ道で帰ろう、あの日の私達に先導して貰いながら。





長文に御付き合い頂、有難う御座いました(´ー`)ノ
てなワケで滑ります、軽自動車一台の幅です、優等生の四番隧道だって
何時、悪戯っ子になるか分かりません。
友人も私もモトクロスやエンデューロでバリバリ走ってた頃で、一番体が動いた時期、
その上に運が良かった、ロードモデルで二人とも無傷だったのは、幸運以外の何物でもなかったんです。
ですからロード、大排気量車、軽以外の乗用車で立ち入るのは“危ない”って、書かせて下さい。

そんなこんなで、大団円・・なんですが・・困ったな(;´Д`)見なくても良いのに、見ちゃったんだな。
でもアレを確かめるには、滑落に備えてロープと滑車、谷底で単車をある程度バラして上に上げ、
また組み上げる工具を装備に入れないと・・・先ずはリサーチか・・・

なにやら鉄肝の中の虫が騒いでいるようですが、それは又の機会に。ではでは(´ー`)ノ

宇刈・吉岡隧道(仮称) その弐

2008-08-01 20:00:50 | 道楽
宇刈・吉岡隧道(仮称)からの続きで御座います。

夏の午後、思わず出来た時間のエアポケット、古い記憶を辿って異次元の
入り口のような、その場所に立った鉄肝。あの夏と同じ、その場所に・・・

宇刈・吉岡隧道が、どんな感じのトンネルだったのか思い出せず、ココに来るまで実は困惑していた。
ツーリングで出会った面白い道や、出来事などは薄れても、忘れたりはしない、
確かなのは四本の素掘隧道だったって事、形状や雰囲気、長さなど、
まったく隧道の様子は思い出せないのだ。

隧道を通り越した宇刈の景色とか、その後の行動、もちろん入り口までの道程までも、
憶えていると言うのに・・・「「認知症?斑の?(;`Д´)勘弁してよ」



まぁ(´ー`)入ってみれば思い出すさ。

休んでいたTWを目覚めさせ、林道に入る時の習慣「お邪魔します」を、小さく呪文のように呟き、

クラッチを繋いだ・・・


“昼なお暗い”とは正にこの事、落ち葉の絨毯が、簡易舗装に降り積もっている。
直ぐに最初の隧道が顔を出した。



アーチ形の鉄板で補強のされた長めの隧道で、入り口を観察すると
崩落を経験しているように思う。
手前へ長めに通された鉄板補強も、それを物語っている感じがする。
内部の路面は安定し、実に呆気無く通り過ぎてしまった。

「なんて言う事も無いなぁ」

きっと・・・具体性の無い期待を持って入ったが、それ程でも無かった。なので、
「隧道内部の記憶が無かったんだな」妙に納得しつつ、通過した一番隧道を撮影しようと、
エンジンを止め、シールドを上げた。

「・・・・・・。」

感じた事を文字に起こすのは難しい作業です、一番近い言葉を語弊を覚悟で当ててみます。

「別世界でありました」

里山です、ほんの数十メートル後方には、人の暮らしが有ります、
なのに奥深い森林に迷い込んだような、外界と隔絶された感じがしたのです。

一番隧道の出て来た口を撮影しつつ観察しますと、ブロックで補強され
やはり開口部の上には崩落を思わせる跡がありました。



補強の無い素掘の状態であったならば、相当に見応えのある隧道であっただろうと、
周囲の状態から想像出来ました。

エンジンを掛け、乗車し数メートルも進めば、カーブの奥に二番隧道が現れます。



短い素掘の隧道です、もう皆さん薄々お気付きかもしれませんが、私は素掘の隧道が大好きです。
房総方面の林道には多く、狂喜しつつ回った事があります。
特に好きなのがアーチ型の綺麗なヤツでは無くて、変形の三角形の隧道で、
中で住みたいくらいに好き!愛してるったって過言じゃ無い。

ですから、二番隧道には見惚れました「素掘の隧道たるもの、かくあるべき」なんて、
思わず口にしてしまった程です。
路面もソコソコ安定しており、これまた呆気無く通り過ぎてしまいました、満面の笑みで。

通過後、一番隧道と同じように反対側を撮影しようと、振り返り驚きました!



二番隧道の上が、ボッコリと綺麗なU字型に削れ?まるで逆さの隧道が、隧道の上に乗ってるような・・・
書いていて思った、物理的に矛盾した形容してる俺(;´Д`)感覚的って事で御勘弁を。

素掘の隧道マニア君は、里山の中で狂喜乱舞でございます。
でも彼はまだ知らなかった、宇刈・吉岡隧道が暢気な侵入者に、悪戯をしかけるのを、

それも あの夏と同じように・・・

次回完結 TO BE CONCLUDED...




はいはい、今日も元気に細切れブログ(´ー`)お楽しみ頂いてますかー?
便宜上、一番隧道とか二番隧道とか呼称してますが、あくまで便宜上でございますよー。

それとトンネルが怖いって思ってる、TVに出て来る安い偽霊能力者の、霊感商法に惑わされてる貴方。
トンネル 特に、素掘の隧道ってのは、地域の方が生活に必要だからと、多くの場合に個人が私財と
労力を使い命の危険もあるのに懸命に堀り、完成してからは多くの人達の生活と命を支えた尊い物です。
それにとても美しい物でもあります、多少私の嗜好とは違うのですが、御紹介したいサイトがあります。
バナーをクリックしてね
     ↓

トンネルって空間は綺麗だと、感じて頂けますでしょうか?。

以前に廃道寸前の某林道の隧道で、出口・入口が光の点にしか見えない真っ暗な中間点、
戯れにエンジンを切り過ごした時、目が慣れてきたら無数の掘削跡が見えた、
作業に従事された方の、その御苦労や想いを想像したら嗚咽が止まらなかった。
トンネルの壁に顔だとか、オバケが出るとか・・・先人の御苦労の跡を、霊感商法に使う不逞之輩に
惑わされちゃーいけません!!。

えっ?! 「霊感が無いだけでは無くて鈍感」?! 「トンネルの中で泣いてる変態」ぃぃぃぃぃ~!!!
失敬な!!プン(`Д´;)プン・・・
「でもトンネルの中でエンジン切ってライト消すなよ、危ないじゃん」って・・・
おっしゃる通りです(;´Д`)二言もございません。

えー、不慣れな自己主張なんかしたりしますと、すっかり藪蛇な鉄肝でございました。次回を御楽しみに。

宇刈・吉岡隧道(仮称)

2008-07-31 20:41:17 | 道楽
追加したカテゴリー“道楽”の記事でございます。
「おぃおぃ鉄肝、お前のブログっつったら単車やら酒やらって
道楽しか無いじゃん。何をいまさら」って思ったでしょ?でしょでしょ?

このカテゴリー“道楽”は少し変わった道路、ユニークな道、笑っちゃう案内看板とか、
つまり鉄肝が出会った“楽しい道”と、御理解を賜りたいんです。


昨日は静岡県掛川市で用事がありまして、夜には静岡市内の知り合いが経営する
美容室のパソコンをレスキューに行く予定でございました。
用事が終わったのが、PM2時で「夜までだいぶ時間が有るなぁ」
そこでフッと、思い出したのです「あれはココから近いよな」・・・

何年前になるのでしょう、好奇心がタイヤの向く方向を決め偶然、そこを通ったのは・・・

宇刈・吉岡隧道(仮称)

正式な名称は知りません、恐らく無いのではないでしょうか、短い素掘の隧道(トンネル)が
四連続する場所です。

県40(通称:森街道)を森町方面に走ります、間もなく案内看板に従い県271へと左折しました。


田園風景に青空、気を許せばすぐに雨を降らす夏雲、鳥のさえずり、開放感...


「暑いけどヽ(´ー`)ノ気持ちいいな」

進んで行きますと、右手に落ち着いた色の建物が現れます、『SAKATA SEED』
“サカタのタネ 掛川総合研究センター”です、種子の開発は厳重に管理が必要だと訊きます、
広大な敷地を取り囲むように、フェンスが張り巡らされています。


研究センターの前を通り過ぎ、そのフェンスの外側の道へと右折します、


フェンスを右側に、奥へ奥へと進みます、途中に分かれ道もありますが、
フェンスが右側になるように進みます。すると・・・


フェンスが途切れ正面に竹薮が見える場所に出ます。

地図ではココ↓になります。




位置を変えてここを見ると・・・





森がポッカリ口を開けています、この先に宇刈・吉岡隧道(仮称)は存在します。



あの日も暑かったと記憶している、ヤマハの新車を買った友達の慣らしツーリングだった、
私はGoose350に乗りそれに付き合ったのだ、交通量の少ない道を気ままに走った、
そしてワザと迷い、ここへ来た・・・「なんだココ」「行けるのか?」ヘルメットのシールドを上げ、
ワクワクした顔をお互いに確認し、Goose350と私は新車を擁護すべく先導して入って行ったのだ、

闇の中へ・・・

次回へつづく TO BE CONTINUED...



はいはい、出ましたよ~(´ー`)毎度御馴染み、細切れブログでございますー。
“ポッカリ口”とか“闇の中”ったて、実際は隧道の入り口は、見えてるんですけどね。
人の目と違ってカメラってのはアレでして、飛ぶか潰れるかって選択なのよね。
あっ!それと、行ってみたい方、まだ行かないでね。安全の為に注意して頂きたい内容を、
記述予定です。