WORKS STUDIOの”コラボの広場”第1弾は、建築作家の井上氏です。
今年の夏も暑いですが、井上氏には”暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい”という質問をしてみました。井上氏からの”今月の写真”も合わせてご覧ください!
井上氏より
↓
機械エネルギーに頼らない方法が理想的ですが、特に今年のようにヒートアイランド化した現状ではなかなか難しいかもしれません。ただ、気になるのは機械エネルギーの利用が容易になるにつれ人間の我慢のレベルも下がってきていることです。それぞれがどんどん高気密な住宅を建て、独りよがりな環境をつくることによって地球環境全体を悪化させていることにはもっと切実に憂慮すべきだと思います。
私の設計した滋賀県のE邸の場合、古い民家をデザインのモチーフにしており、三方に窓のある広間と吹き抜けのある土間とで構成しています。広間の窓の高さは天井高の半分で外部には庇を付けています。夏の強い日差しを制限しながら、換気方向は三方に取れていて風がよく流れます。また土間の吹き抜けに熱気が抜けていくため夏の間エアコンに頼る期間が短いそうす。
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)
~今月の写真~
これは京都南禅寺の水道橋を上から見たところです。蹴上(けあげ)のインクラインを歩いて上っていくとこんな所に出てきます。唐突に時空間の違うところに来たようでした。町中から少しはずれたところに結構良いところがあるんです。(井上氏)
今年の夏も暑いですが、井上氏には”暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい”という質問をしてみました。井上氏からの”今月の写真”も合わせてご覧ください!
井上氏より
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機械エネルギーに頼らない方法が理想的ですが、特に今年のようにヒートアイランド化した現状ではなかなか難しいかもしれません。ただ、気になるのは機械エネルギーの利用が容易になるにつれ人間の我慢のレベルも下がってきていることです。それぞれがどんどん高気密な住宅を建て、独りよがりな環境をつくることによって地球環境全体を悪化させていることにはもっと切実に憂慮すべきだと思います。
私の設計した滋賀県のE邸の場合、古い民家をデザインのモチーフにしており、三方に窓のある広間と吹き抜けのある土間とで構成しています。広間の窓の高さは天井高の半分で外部には庇を付けています。夏の強い日差しを制限しながら、換気方向は三方に取れていて風がよく流れます。また土間の吹き抜けに熱気が抜けていくため夏の間エアコンに頼る期間が短いそうす。
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)
これは京都南禅寺の水道橋を上から見たところです。蹴上(けあげ)のインクラインを歩いて上っていくとこんな所に出てきます。唐突に時空間の違うところに来たようでした。町中から少しはずれたところに結構良いところがあるんです。(井上氏)
やはり、表面だけをさっと見ているようでは、めぐり合えないのでしょう
あります。観光客も少なく落ち着いた雰囲気のいいところですね。今も変わらないたたずまいに「ホっと!」
しました。
この場所に至るまでの木陰道もなかなか良いですよ。