ヲラトニク(旧 ココカラ Blog)

有限会社アサヒ技研コミュニケーションメディア研究所からお届けします.

The Jewels of TIFFANY

2007-11-23 21:06:20 | 展覧会
庭園美術館で開かれている「世界を魅了したティファニー 1837 - 2007.」まえから庭園美術館には来てみたかったのだが,ようやく願いがかなった.庭園の木々も紅葉していて美しい.これでもう少し暖かくて風がなければいうことはないのだが.

連休初日ということもあって,チケット売り場には列ができている.ティファニーのジュエリーということもあってか,日頃はあまり美術館に縁がなさそうな女性の比率が高い.

庭園美術館の外観は思ったほどアール・デコの雰囲気がない.窓などの意匠はそれらしいものの,全体としては箱形の建物.しかし中に入ると,アールヌーボーとアールデコが共存.昭和の雰囲気とあいまって落ち着きのある愛らしさが漂っている.

展示されている作品は,オードリーヘップバーンが身につけたこともある有名なものを含めて,初期のものから現代のものまで.初期のものは細かく繊細.伝統的な意匠で素直に美しい.アールヌーボーの時代には,エナメルの蘭の花やトンボなどそれらしい意匠へと展開.アールデコのあたりから,ゴツンとした大振りで曲面を強調した作品へと変化する.そして現代の作品となると,オープンハートをはじめ,広く知られるデザインも展示されている.「フィッシュ」と題された作品は,漁網にかかったたくさんの魚をイメージしているのだろう,シルバーとウッドの小魚のようなパーツがたくさん繋がって輪になっている.ところがこれがぱっと見には,柿の種に見えてしまう.あたりでも「かきピー,かきピー」の声.笑ってはいけないのかもしれないが,ある意味でほほえましい作品.

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