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天王寺の大阪市立美術館にて.ここは昔は周りのカラオケの音が響いていたり,大阪ミナミの猥雑な雰囲気が侵入してきていたりしたのだが,今はそれもなくなっていくぶん静かになった.さて今回の展覧会では,ダビンチのデッサンがひとつの目玉になっている.それもよかったのだが,ミラノの宗教画の精緻さがもうひとつのポイントではないだろうか.そもそも西洋絵画は教会の壁に仮想的な窓としてかけられるものだったので,キリスト教的な理想世界が隅々まで写実的に描かれるのが基本だ. そういう意味で煉瓦のひとつひとつまで描き込まれた建物の風景などが印象に残っている.展示の最後はミラノの現代芸術が唐突に配置されていて,やや場違いな雰囲気.残念.