女性政治家、女性候補者を支援

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女性政治家、女性候補者を支援する
超党派のネットワークです。

4月 ニュースレター

2015-04-11 00:12:49 | 時代を視る

時 代 を 視 る

  WIN WIN代表 赤松良子

   ニュースレター No.181

                   2015..12

 

今年に入ってフランスで地方議会の選挙があり、4月に

日本での統一地方選がある。どちらも国会議員の選挙

ではないので政権交替というようなことにはならないが、

女性の政治参画という観点からは興味深いものが

あるのではないだろうか。

 フランスの場合、パリテ(50対50)法の影響をもろに

受け、女性議員の比率は見事50%となった。

前回16.6%だったのだからまさに「様変わり」である。

議場の様子がどんな風になるのか見に行きたい気持ち

がするのも私だけではないかも知れない。

 それにひきかえ、わが国では(といっても選挙はこれから

ではあるが)告示のあった立候補者のうち女性は11.6%台

にすぎない。それでも2桁になって過去最高だというのだから

恐れ入ってしまう。中でも残念なのは、自民党の3.6%という

少なさである。県議会の場合、首長が自民党とは限らないから

自民党イコール与党とはいえないが、それでも中央政権と関係

の深い県議に女性の姿がこんなに少ないのは困るのでは

ないか。候補者探しに難航したために無議席選挙区を多く出し

たといわれる民主党はその点女性58で自民党より10人多く

立てている。

それでも比率は16.5%と二割にも満たない。その点、

共産党は275候補者中女性128で46.5%を占め、

半数近いというのは立派といいたいが、内容を考えると、

そうでもないと思えてくる。というのは、すべての選挙区で

候補者をたてるというのが党の方針のようで、それ自体は

筋の通った見識であるが、当選の可能性があまり無いと

いう区があり、そこに立てる候補には女性を向けているのが

実態らしい(推測にすぎないけれど)からである。

議員に立候補するには、現在時点で就いている職業を

辞めなければならないから、家族の生活を支えている者

(多くは男性)にとっては当選の可能性が大きいので

なければダメッジが強すぎるであろう。

その点生活費を稼がなくてもすんでいる者であれば、落選

してもダメッジは小さいと考えることができる。そこで女性を

ということになっているとまで言うと、もの事をネガティブに

見過ぎると思うので、あえて別の見方もしてみよう。

いやしくも県議会の議員候補ともなれば、相当程度の

経歴がなければおかしいと思われるであろう。

きちんとした職歴があるのがよいが、少なくとも反社会的な

仕事が過去にあっては困るであろう。学歴は問わないとして

もある程度以上の教育を受けていることが望ましいであろう。

多数の人を前にして、自らの考えをはっきりと述べる弁舌が

求められるであろう。何よりも先ずエリートになる意思と覚悟

がなければなるまい。それだけのバックグラウンドを持った

女性を揃えなければ、県議選に臨むことはできないのだから、

決して容易な話ではない。

 最後に残念なのは、今度の選挙、3分の1の選挙区では

候補者の数が議席ギリギリのため無投票で501人の議員が

生まれるという予想である。そして投票率まで最低を更新と

いうことになりかねない点である。国民の自覚が強く望まれる所以であろう!

                       


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