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2017年 6月 ニュースレター

2017-06-10 22:24:52 | 時代を視る

   時 代 を 視 る

       WIN WIN代表 赤松良子

        ニュースレター No.207  

   

今朝の新聞(2017年6月7日・朝日新聞)の漫画は傑作だった。そば屋に首相そっくり

のオジさんが座ったら、そこのオバさんが「こちらさん、『もり』『かけ』ダブルで」と大声を

あげているのである。首相(らしきオジさん)は、「印象操作だ」と怒っている。

一面には、「加計文書」の記事、社説は「説明責任は首相にある-加計学園問題」

とカケでもちきり。

 ところが二面は「改憲発議 突き進む自民」と、首相が九条改正へのハッスルぶりを

書く。そばの食あたりしないのかしら、と心配してあげているのに・・・。

 「カケ」問題というのは、はじめさっぱり訳が分からなかったが、文部科学省前次官の

発言でやっと概要が理解できた(ような気がする)。獣医学部という獣医さんを養成する

学部(長い間新設されていなかった)を加計学園という私立(首相と縁が深いらしい)の

学校に設けることを文科省が認めるにあたって、候補を一つに絞り込んだ。

その際官邸トップの意向を忖度(ソンタク・とても日本的な表現)したという文書があった

というのである。そんなはずがない。前次官の言っていることはおかしいと官房長官が

反論し、前次官のプライベートな行動まで持ち出し、人身攻撃をする始末。しかし、

同省の現職職員が「文書は省内でも共有されていた」と証言したと報道されては、

勝負あったと思われるのではないか。

 「モリ」の時も、はじめ首相は、森友学園など全く縁もゆかりもない。もしそんな事が

あったとわかったら、自分は首相も「国会議員」も辞めるとタンカを切ったのだが、

その後、関係があったと判明したが、首相や国会議員を辞められたという話しは

耳にしないし、何故気が変わられたのかの説明もさっぱり聞こえてこない。

 しかし、「モリ」や「カケ」などは、たかが蕎麦の問題で、本当に重大なのは

「共謀罪」なのかもしれない。70年前のことを言えば鬼が笑うか? 

いやあの「治安維持法」のことは忘れてはいけない。猛威をふるった法律だった

のだから・・・。

その法を思い起こさせる内容をもつものが、「一強」政治のもとではまたもや

生まれようというのか、そんなことを許してよいのか。

「治安維持法」が成立したのは「普通選挙法」とバーターだったと言われている。

国民すべてに選挙権を与える(女性は除いて)のが、先進国たる必要条件

だから、そうするが、その危険性を帳消しにすべく、国民の運動を厳しく取り締まる

という発想がまかり通る時代だったのである。今、18歳以上、女性を含めて全ての

国民は参政権を持つ。なんで「共謀罪」など認めるのか。国連の特別調査官も

疑問を呈したが、これに日本の官房長官が大変な勢いでかみついた。国会の会期末

が近く、何が何でも通さなければならない理由は何か? 次なるステップ=改憲(9条改正)

を見据えてのことに違いない。まずはあまり問題にならないところから手をつけて、

手続きを楽にし、やがて日本を「戦争をできる国」にする。次が「戦争をする国」なので

あろうか。15歳まで「戦争ばかりする国」に育った私の「絶対およしなさい」

が心からの遺言である。

                             


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