事業仕分けを見学されたWINWINの「推薦・運営委員」の方から、報告がありました。
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11月に行われた事業仕分け(行政刷新会議)を見学してきました。
「女性と仕事の未来館」が評価の対象で、残念ながら仕分けの結果は「廃止」と「閉鎖」でした。
女性が働かざるをえない時代に入っており、女性たちが働く上での様々な困難を乗り越えていくための国としてのサポートが最も必要な時代だというのに残念な結果となりました。未来館の人の説明によると、未来館を視察に来た仕分け人は、わずか1人だったとのこと。
私が見に行った五反田TOCの仕分けの場面では、20人くらいの仕分け人がいました。彼らの発言には呆れました。
「情報発信のために箱(建物)はいらない」
「私の会社に40人の社員がいるが未来館を知っていなかったから不要」
「発信型にするにはいらないし、どこでもいいはず」
利用している人の声を調べもせず視察もせず、よくそんなことがいえるなとあきれ果てました。
女性が行きたいと思う館を作ってこそ機能すると思います。インターネットの時代だからこそ、人間同士の触れ合いが必要です。また、何でも売却すれば問題解決すると思っているのでしょうが土地建物を転売する場合の値段をどうして調べていませんでした。
国は政策として女性が働く社会を推進しようとしているはずなのに、支離滅裂という印象を受けました。女性議員は何をしているのでしょう。
※ ※ ※ ※ ※
11月22日参議院予算委員会で、西田実仁参議院議員がこの点について質問されていました。
ネットで公開されている、議事録から部分的に抜粋してみました。
○西田実仁君 最後の質問でありますが、今大変に売れている本は「デフレの正体」という本で、私も拝見をいたしました。デフレはなぜ起きるのかということについて、生産年齢人口が縮小していく、内需が縮小していく中でこれに対応しなければならないと、こういう趣旨であります。そこで取られる施策は、例えば、生産年齢人口を増やしていく、そのためには女性の活用、活用というとあれですけれども、女性が社会進出してより働きやすくする環境をつくっていく、こういうことが大事であるということも、これまた恐らくほとんどの人は同意することではないかというふうに思われます。
ところで、先日の行政刷新会議における事業仕分第三におきまして、女性と仕事の未来館の閉鎖、そして男女ワークライフ支援事業の廃止が決まりました。同館は、キャリアカウンセリングや心の相談、また企業セミナーなど、働く女性を直接支援する厚生労働省で唯一の施設と認識をしております。取りまとめコメントを見ますと、箱物の時代ではないというのが最初に来ておりまして、だから閉鎖をした、ほかにも理由がありますけれども、何度も何度も箱物の時代ではないということが書かれております。
しかし、この未来館につきましては、本年五月の事業仕分におきまして、これをなくしていいという話ではなく、直ちに事業の目的等を再検討していただくための契機として、まず廃止、また、女性と仕事の未来館をどのように活用すればいいのかについて、真剣に厚労省に検討していただきたいという取りまとめが五月に行われたわけであります。
つまり、この未来館という箱物をどのように活用するのかということがテーマになっていたはずにもかかわらず、いきなり閉鎖、廃止というのは余りにも乱暴ではないでしょうか、蓮舫大臣。
○国務大臣(蓮舫君) お答え申し上げます。
この事業仕分におきましては、いきなり箱物廃止という議論があったわけではなくて、様々な評価者の御議論がございました。中でも、皆様の中で否定はしていないのは、この事業の目的そのもの、女性の社会進出を後押しするのが政府として大切だというのは、これは御党がこれまで何度も主張してこられて、私もその意見には全く賛同しております。
女性と仕事の総合支援事業の政策目的あるいは男女共同参画、男女ワーク・ライフ・バランスの重要性は否定はされてはいませんが、この建物を使ってどのように支援をしていくのか、その中身についてより適切な手段をお考えをいただきたいという思いで仕分評価がまとまったものと承知しております。
この評価に沿って厚生労働省にいま一度再検討をお願いしているところでございます。
※ ※ ※ ※
女性議員が質問したのではなく、男性議員が「未来館」の必要性を的確に訴えていたのには、感動しました。女性議員の皆さんも存続のために力を発揮していただきたいものです。
(事務局まとめ)
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11月に行われた事業仕分け(行政刷新会議)を見学してきました。
「女性と仕事の未来館」が評価の対象で、残念ながら仕分けの結果は「廃止」と「閉鎖」でした。
女性が働かざるをえない時代に入っており、女性たちが働く上での様々な困難を乗り越えていくための国としてのサポートが最も必要な時代だというのに残念な結果となりました。未来館の人の説明によると、未来館を視察に来た仕分け人は、わずか1人だったとのこと。
私が見に行った五反田TOCの仕分けの場面では、20人くらいの仕分け人がいました。彼らの発言には呆れました。
「情報発信のために箱(建物)はいらない」
「私の会社に40人の社員がいるが未来館を知っていなかったから不要」
「発信型にするにはいらないし、どこでもいいはず」
利用している人の声を調べもせず視察もせず、よくそんなことがいえるなとあきれ果てました。
女性が行きたいと思う館を作ってこそ機能すると思います。インターネットの時代だからこそ、人間同士の触れ合いが必要です。また、何でも売却すれば問題解決すると思っているのでしょうが土地建物を転売する場合の値段をどうして調べていませんでした。
国は政策として女性が働く社会を推進しようとしているはずなのに、支離滅裂という印象を受けました。女性議員は何をしているのでしょう。
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11月22日参議院予算委員会で、西田実仁参議院議員がこの点について質問されていました。
ネットで公開されている、議事録から部分的に抜粋してみました。
○西田実仁君 最後の質問でありますが、今大変に売れている本は「デフレの正体」という本で、私も拝見をいたしました。デフレはなぜ起きるのかということについて、生産年齢人口が縮小していく、内需が縮小していく中でこれに対応しなければならないと、こういう趣旨であります。そこで取られる施策は、例えば、生産年齢人口を増やしていく、そのためには女性の活用、活用というとあれですけれども、女性が社会進出してより働きやすくする環境をつくっていく、こういうことが大事であるということも、これまた恐らくほとんどの人は同意することではないかというふうに思われます。
ところで、先日の行政刷新会議における事業仕分第三におきまして、女性と仕事の未来館の閉鎖、そして男女ワークライフ支援事業の廃止が決まりました。同館は、キャリアカウンセリングや心の相談、また企業セミナーなど、働く女性を直接支援する厚生労働省で唯一の施設と認識をしております。取りまとめコメントを見ますと、箱物の時代ではないというのが最初に来ておりまして、だから閉鎖をした、ほかにも理由がありますけれども、何度も何度も箱物の時代ではないということが書かれております。
しかし、この未来館につきましては、本年五月の事業仕分におきまして、これをなくしていいという話ではなく、直ちに事業の目的等を再検討していただくための契機として、まず廃止、また、女性と仕事の未来館をどのように活用すればいいのかについて、真剣に厚労省に検討していただきたいという取りまとめが五月に行われたわけであります。
つまり、この未来館という箱物をどのように活用するのかということがテーマになっていたはずにもかかわらず、いきなり閉鎖、廃止というのは余りにも乱暴ではないでしょうか、蓮舫大臣。
○国務大臣(蓮舫君) お答え申し上げます。
この事業仕分におきましては、いきなり箱物廃止という議論があったわけではなくて、様々な評価者の御議論がございました。中でも、皆様の中で否定はしていないのは、この事業の目的そのもの、女性の社会進出を後押しするのが政府として大切だというのは、これは御党がこれまで何度も主張してこられて、私もその意見には全く賛同しております。
女性と仕事の総合支援事業の政策目的あるいは男女共同参画、男女ワーク・ライフ・バランスの重要性は否定はされてはいませんが、この建物を使ってどのように支援をしていくのか、その中身についてより適切な手段をお考えをいただきたいという思いで仕分評価がまとまったものと承知しております。
この評価に沿って厚生労働省にいま一度再検討をお願いしているところでございます。
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女性議員が質問したのではなく、男性議員が「未来館」の必要性を的確に訴えていたのには、感動しました。女性議員の皆さんも存続のために力を発揮していただきたいものです。
(事務局まとめ)