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2017年 5月 ニュースレター

2017-05-11 12:07:11 | 時代を視る

  時 代 を 視 る

       WIN WIN代表 赤松良子

        ニュースレター No.206  

 

 

  5月が来た。緑の美しい季節である。今年も無傷の憲法があってよかった。

  若い頃はメーデーに参加して、労働省の同僚達とウォーキングを楽しんだ。その頃は

  「労働者の権利」が第一に重要と思っていた。仕事は「婦人の地位の向上」

  (婦人少年局・婦人課の設置目的)だったから、「男女平等」。そ して今は? 

  「平和」である。

  先の二つは、何とか安泰のようだが、平和はかなり危ない気がするので・・・。

  何より首相が「改憲」を念願だといってはばからず、「教育無償化」などと口当たりの良いことを

  言い出した時期なのである。首相の狙いは9条を改正して、日本を戦争のできる国にすることで

  あるというのは、少し物を考える人なら分かっている。昨年、自衛隊をアメリカ軍と共同で

  武力行使できるように改正し、多くの学者・研究者から憲法9条違反だと指摘されているのだ。

  9条が目の上のタンコブなのだから、これを変えたいが、憲法改正の手続きは簡単ではない。

  まず、「各議院の総議員の三分の一以上の賛成で国会がこれを発議し、国民に提案して

  その承諾を得なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際

  行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」とあり、現在の状況では、国民投票

  での過半数はとても読みきれない。これまでどの内閣も、あえてチャレンジしなかった所以である。

  しかし、自分の政治生命をかけて9条改正に臨むとして、まず、より反対の少ない条項について

  改正を試み、それが成功したら本命の9条を、という狙いなのであろう。

  即ち、国民が反対しないテーマとして教育無償化を取り上げ、新しい条文を憲法に入れ、それと

  抱き合わせで9条を改正しようというのか、あるいは教育問題を先に出して様子を見てから9条を

  出してこようというのか、情勢分析には知恵を絞るのであろう。いずれにしても、

  教育無償化を目眩しにして再軍備への道を進もうとする意図は見え見えといえる。そして、

  新しい憲法の施行を東京オリンピックにかこつけて、2020年に実施したいと、首相は憲法記念日

  に発言したのだった。

  今、9条を間違えず引用するために六法全書を開いたので、99条という条文を改めて眺めて

    みた。

  「天皇又は攝政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し、

    擁護する義務を負う」とはっきり書いてあるではないか。内閣総理大臣たる者が憲法を

    ないがしろにすることを許していて良いのか!!

  私たち女性の多くは、戦争が大嫌いである。憲法9条を改正して戦争のできる国にしよう

    とする国民投票があったなら断乎として、反対の票を投じるであろう。幸い70年前に

    参政権を手にしている。これは決して有名無実なものではない。世界の人々も注目

    している。日本がまたもや軍国主義の国になるのか、婦人参政権はそれをストップする

    力になりうるか。憲法の二本の大きな柱は「平和と平等」だ。それを守る力に、

    今日本の女性はならなければならない。美しい五月、平和と平等を喜びつつ、

    「ああ さつき、緑いろ濃し、鳥居坂」

                                                             


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