つぶろぐ

息子の成長過程を追っていけたらな。でもその前に自分も成長せねば。。。

海の日

2005-07-18 06:07:32 | つっくん
今日、つっくんはママと横浜にお出かけです。
ママのお友達が集まるんだって。

3連休の最終日で、道路も電車も混雑しそう。
疲れちゃませんように。

土日の2日間、かなりの時間をつっくんと過ごす。
何かしゃべっているけれど、まだ言葉にはなっていない。

つっくんと一緒だと、たくさんの人から話し掛けられる。
あるおじいちゃんは、「将来を頼むぞ!」と託された。
おばさんが、「パパも会社で頑張らなきゃね」と僕に言う。

明日からまた会社。

倉本聰氏 講演会メモ(5)

2005-07-18 05:58:53 | 美瑛・富良野
2002/8/25 倉本聰氏講演より
(3年前の千葉県関宿町での講演です)

日本の減反(転作奨励金)政策についても触れていました。
減反によって失われたのは、単に米を作る水田だけではありません。
ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に
おける湿原の定義によれば、日本の水田もそれ(湿原)にあたると言うのです。

(定義)湿原とは。
『天然のものであるか人工のものであるか、永続的なものであるか
一時的なものであるかを問わず、更には水が滞っているか流れて
いるか、淡水であるか汽水であるか鹹水であるかを間わず、
沼沢地、湿原、泥炭地又は水域をいい、低潮時における水深が
6メートルを超えない海域を含む。』

つまり、干拓が行なわれた有明海も、減反で失われた水田も、みな
湿原なのです。水田には保水効果もあったわけです。
(日本人は豊かになり、自国で食糧を賄うことを放棄しました。)

『 文明の前に森林があり、文明の後に砂漠が残る。』
レイチェルカーソン著『沈黙の春』の言葉らしいです。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/special/ecology/eco/eco31.html
『沈黙の春』(序文)
人間はこの世界を、さまざまな生き物と分かち合っている。
(われわれは)正気と常識を取り戻し、自然界と和解せねばならない。

彼女は著書の中で、カナダのオンタリオ湖の生物に関する『食物連鎖』
と『生物濃縮』について述べています。
それによれば、湖に放出(あるいは廃棄された)化学物質の濃度は、
微生物、アミ、それを食べるマスなどの魚、セグロカモメ(鳥)に至る過程
で、2,500万倍もの濃度になると言うのです。
関連図書;有吉佐和子著『複合汚染』

海では石灰藻が繁殖して、磯焼けが起こっています。
これはダムを建設し、川の流れをせき止めたことにより、昆布に必要な
鉄分が不足したためだと言われています。
ダムのために、鮭などの魚が遡上できなくなったばかりでなく、このような
自然界のバランスが崩れ、生態系を壊してしまっているのです。
そのため、最近では漁業を営む漁師さんが、山に入って木を植えると言う
取り組みがなされているようです。
http://www.kt.rim.or.jp/~takesue/miura10.html

森は地球の肺であり心臓。川は地球の血管である。

ピラミッド公共事業説
『古代エジプトでは毎年7月から10月の4ヶ月間ナイル川が氾濫し、
農地が冠水する。そのため農民は失業状態になる。
それを助けたのがピラミッド建設だ。』と言う説。
http://www.kumagaigumi.co.jp/topics/ph/ph1.html

北海道の二風谷ダムについても、その存在意義が問われたものの
建設工事は実行され、大規模な自然破壊が行なわれることとなった。
そもそも、当初の主目的といわれた苫小牧東部大規模工業基地
(苫東)への工業用水の供給は、具体化していません。
その他の目的とされた洪水調整や潅漑、水道水の供給も、必要性は
なく、発電も3000キロワットと、社会的な意味をなさないわずかな量です。
http://www.tukamoto.org/nibutani/nib_dam.htm

開発庁があるのだから、回復庁があってもよいではないか。
開発庁が破壊した自然を、回復庁が修復すれば、かなりの規模の
公共事業になるだろうと、おっしゃっていましたね。

最後にインドのチプコのメッセージが読み上げられました。
http://www.aritearu.com/Influence/Native/NativeWorld/Tipco.htm

(完)
5回に渡る連載、最後までご愛読ありがとうございました。

最後はなかり長くなってしまいました。
塾生の農薬被害などのエピソード(農薬の怖さ)など、書ききれなかった
分はご勘弁ください。
当時のメモを頼りに再構成しました。なにぶん、講演自体から既に3年が経過しており、
記憶の曖昧な部分はかなり、私の独断と偏見に満ちた内容になっているかも知れません。
でも、環境問題について、総合的に考えることが出来ました。

環境を考えるページをご紹介します。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/special/ecology/eco/eco.html