つぶろぐ

息子の成長過程を追っていけたらな。でもその前に自分も成長せねば。。。

知床半島

2005-07-15 23:30:26 | Weblog
知床半島が世界自然遺産に登録されました。

遺産って、後世に残したい、という意味ですよね。
決して死んで(滅んで)しまうことを前提としているわけでなく。

夏の知床、ウトロに行った。
わらじを履いて、カムイワッカの滝に登ったのは、遠い昔。
船(遊覧船)で海から眺めたフレペの滝。。。

秋、岩尾別、ホテル地の涯。羅臼岳に登った。
ヒグマが出ていると聞いた。神々の庭で、熊のテリトリーに入った興奮。

冬のオホーツク、流氷。シリエトク、という名前がぴったりだと思った。
知床峠までクロスカントリースキーで行った日。
峠の強い風に、雪など吹き飛んでいた。快晴なのに、厳しい寒さに凍えた。
途中で見かけたオジロワシ、威厳があった。

これから観光客がどっと押し寄せ、屋久島のようになってしまうのか。
私は静かに遠くから見守っていたい。

倉本聰氏 講演会メモ(3)

2005-07-15 05:47:11 | 美瑛・富良野
2002/8/25 倉本聰氏講演より
(3年前の千葉県関宿町での講演です)

ここでアイヌ語の紹介。
アイヌ語では飲める水を『ワッカ』、飲めない水を『ベ(ペ)』と言う。
また川を表す言葉にも2種類あって、暴れる(洪水を起こす)川を『ベツ』、
暴れない川を『ナイ』と呼ぶ。
例えば、ワッカナイ(稚内)と言うのは、飲める水が流れる暴れない川が
流れる所と言う意味で、とても理にかなった地名であるわけだ。
ところが倭人が使う言葉は、飲める水も、飲めない水も同じ『水』と言う。
暴れても、暴れなくても、川と言う単一の言葉しかない。
日本の行政は、暴れない川に対しても治水工事、護岸工事をする。
自然を破壊して、地元の土建業者の利権だけを追求している。

同様に『森』を表現する英語は、『woods』、『forest』、『territory of Gods』

胸高直径(木材の価値を表す単位。胸の高さの直径)30cmの木材は、
およそ樹齢50~60年であるが、取引される価格は560円。
(これは主にパルプ材、チップ材)
胸高40cmで樹齢80~100年、やっと建材としての価値が出て2千円。
ところが、自然の循環機能、保水能力の公益価値として換算すると、
実に75兆円にあたるとの数値が発表されていると言う。

(続く)