ナオちゃんのお気楽生活

釣りとバイクが好きなオヤジが綴るお気楽人生

ザリガニ、エビチリとなる

2009-07-20 11:06:20 | 日々の出来事
あれはいつの日のことだったか・・・友人Tがオイラに尋ねた。「オイ、何処かにザリガニがいないか?」とね。
「ザリガニ?その辺のドブに一杯いるじゃぁねぇか」
「水の綺麗な場所でなきゃダメだな」
「何故、水の綺麗な場所でなきゃいけないんだ?」
「ザリガニを食うためさ」
「ナニ?ザリガニを食うとな?」
聞くところによると、ザリガニを食用として珍重する国もあり、日本の一部地域でもその習慣があるそうだが、オイラの地域ではザリガニを食うといったことはあまり聞いたことがない。
そのため、オイラこれまでザリガニなど一度も食ったことは無いのだが、元中華料理(四川料理)の職人であるTが言うのには、ザリガニをエビチリにして食うとそれは誠に旨いと言うのだ。
そんな会話があって、是非ザリガニのエビチリを食ってみるべぇということになり、とあるため池にてザリガニ釣りをすることになったのである。

            真剣にザリガニ釣りをするT、童心に還った瞬間である


オイラん家から車でおよそ10~15分の場所にある貯め池は、某別荘地の中に在り近辺の田畑の灌漑用として使われている。
かつて鯉の養殖場として使われていたこの池は、近辺に住宅が無いため生活座雑排水の流入が無く比較的水が綺麗だ。
この池にザリガニが生息しているという情報を聞き、半信半疑のままTと二人してやってきたのだが、噂に違わず大小のザリガニが木杭の周りや水底の障害物の陰で蠢いている。
その様子に「お~っ、いるいる」と二人顔を見合わせニンマリ。

    釣りゲームのCMに出て来るユッキーナ風で言うと「ゲットン!ザリガニ、ゲットン!」


Tが用意した捕獲用のアイテムは玉網。そしてオイラが用意したのはワカサギ釣り用のロッドにニシンの餌。オイラが子供の頃、ザリガニ釣りの餌は煮干かスルメと決まっていたが、生憎我家の冷蔵庫にはその二つとも無く、代わりに身欠きニシンを持参したと、まぁそういうことです。
Tは「ザリガニを一網打尽だぁ!」とばかり、持参した網でザリガニを追い回すのだが、予想に反しザリガニの動きは素早く、空振り又空振りの連続。
道糸にニシンを付けたワカサギ竿で、「ホイッ一匹、オヤッ?又1匹・・・」と次々と釣り上げるオイラを見て、「ダメだこりゃ、俺も釣るから竿を貸せ」と悔しがるT。
「ヘイヘイ、竿は旦那の分も合わせ2本持ってきたから是非使っておくれでないかい」

         オイラとTのワナにハマったザリガニちゃん、その数70~80尾


童心に返り夢中でザリガニ釣りをする二人であったが、池の反対側の土手に何台かの車が止まっていて、そのうちの何人かが何をしているのかとこちらの様子を伺っていることに気づいた。
「いい歳をこいたオッサン二人がザリガニ釣りなんて、ちょっと気恥ずかしいぞ」と、オイラ。
「気にしない、気にしない、ほっとけ」とマイペースのT。
「そうは言うが、万が一こちらに来て何をしているかと聞かれたら何て答えるんだ?」
「そうだなぁ・・・自宅で飼っている動物の餌ってことにでもするか」
「で、何の動物かと聞かれたら?」
「怪獣ガメラ」
                ザリガニちゃん、エビチリにへんし~ん


捕獲したザリガニはコックTの手により、目出度く?エビチリとして生まれ変わったのである。
昨日の午後、たまたま帰省していた同級生Mを交え、Tの店においてこのエビチリを肴に一杯会となった。
事の次第を知らぬまま、「ハイ、エビチリ」と言って出された物を「お~っ!こりゃ旨そうだ!」と言って口に運ぶMだったが、その正体がザリガニと知って一瞬固まっていた。
で、その味はと言うと、実際の海老を使ったエビチリと殆ど変わりなく、誠に美味であったことを申し添えておきまする。

ザリガニチリに一票!   人気blogランキングへ