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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

機動戦士ガンダム00 ♯10 ガンダム鹵獲作戦 (Aパート)

2007-12-09 11:46:53 | 機動戦士ガンダムOO
つい先日始まったばかりと思っていた『ガンダム00』も早くも10話です。
そろそろ色々な謎の解明がされたり、物語が加速していく段階ですかね?

第2クール(多分13話以降)からの新OPはthe brilliant green(ザ・ブリリアント・グリーン)が担当し、EDはSTEPHANIE(ステファニー)というアーティストが担当するようです。
第1クールとは一転してどちらも女性が担当するんですね。個人的には巷で評判のよろしくないED曲も含めて、第1クールの歌はどちらも好きでしたので、更に上回ってくれるのを期待します。てか、the brilliant greenってちょっと懐かしい感じがしますね。活動再開していたんでしょうか。


OPアバンでは娘を心配してやってきた怖~いお母さんがいる和室に、娘が着物を着て登場。いいところのお嬢のようなルイスは、他の女性キャラと比べていつも同じ服を着ていた印象があるのですが、着物とは意外でしたね。
無理矢理連れてこられた沙慈君もいつものスクールファッションではなくジャケットを着込んでキメてます…………

って!先週ものすごく緊迫した場面で終わった気がするのですが、いきなりのユル~い展開に1週見逃したのかと思っちゃいましたよ。
まぁ世界のどこかで戦争をしていても、遠く離れた場所では当たり前の日常があるって感じですかね。
にしても、あんな居たたまれない場所に行くのは堪らないですね(笑)


当然、先週からの戦いも継続していて、時間稼ぎをする敵に苛立つ刹那。
スメラギさんは敵の真の狙いがプトレマイオスの撃墜にあるのではなく、ガンダムの鹵獲にあることをようやく悟ったようです。
どうも今回のスメラギさんの対応は後手後手にまわっているようで、組織の性質上、攻める戦いは得意でも守る戦いは苦手のようです。

そして立ちはだかるティエレンタオツーを前に動揺しているアレルヤ。
「知っている…知っているぞ。僕はあの機体を知っている!」
とここまでは先週のお話。



西暦2307年―
永続的なエネルギーを手に入れた今でも、人類は争いを止めることができなかった
そんな世界に対して戦争根絶を目的とする施設武装組織ソレスタル・ビーイングが行動を開始する
だが、それに反発する世界は人類革新連盟軍特務部隊<チョウブ>による特秘作戦を敢行
司令官セルゲイ・スミルノフの戦術に4機のガンダムは翻弄され、反撃の糸口をつかめずにいた
その戦火の中、アレルヤ・ハプティズムの前にティエレンタオツーを操る超兵一号ソーマ・ピーリスが現れる
二人の出会いは宇宙(そら)に何をもたらすのか…


特務部隊<チョウブ>についてはどのような漢字をあてるのが良いのかまだ分からないのでカタカナ表記にしています。
イントネイションや区切り方から<超部>ではないように思えます。
中国語で何か関係のある言葉といったら、人名ですが<趙武>とかでしょうか。う~んよく分からないですね。


「中佐、羽付きの動きが妙です。特殊粒子も出ていません」
人革ではキュリオスのことを<羽付き>と呼んでいるようです。まぁ見たままですが、こういう呼び方はガンダムっぽくていいですね。
アレルヤがソーマとの接触から何らかの不調をきたしているのは分かるのですが、それでGN粒子まで止まってしまう、つまりエンジンまでストップしてしまうものなのでしょうか。
以前、刹那の感情の昂ぶりに合わせてGNドライブの出力が上がるような演出があったのですが、GNドライブの出力は搭乗するマイスターの意識に何かリンクしているのですかね??

それともGN粒子が散布されるのはあくまで副次的なもので、スロットルをまったく開けていないときは散布されないのでしょうか。電波かく乱等のメリットがあるのだから常時バラ巻いていても良さそうに思えます。
ミノフスキー粒子のイメージに引っ張られすぎですかね(汗)

カーボン製のネットでキュリオスの動きを封じ、タオツーがキュリオスに接触します。アレルヤは混乱してはいるようですが意識はあります。
ソーマのタオツーが接触したことで錯乱状態になるアレルヤですが、その声がタオツーや、ましてや離れているセルゲイのところにも届いているのが不思議です。

アレルヤの声がノイズ掛かっていることから、この世界にも『お肌の触れあい回線』つまりモビルスーツの装甲同士の接触回線が装備されているというか、アレルヤが意図的に回線を開いているとは思えないので装甲を通して音声を拾うシステムが装備されているのでしょう。
そう考えれば、ステーション事故の際に同じコンテナに接触していたキュリオスの声をセルゲイが聞けたことの説明にもなります。

第1話で観客席にいたグラハムとビリーの会話をイナクトのコックピットにいたコーラが集音マイクで拾っていたので、この時代の集音装置の能力がずば抜けて高いということですね。
そして、GN粒子が散布されていないので、タオツーが拾った音声を通信越しにセルゲイまで届いているとそういうことでしょうね。
細かいことですが、世界観の構築はこういう要素の積み重ねから生まれると思います。


そして、セルゲイはアレルヤの声から以前と同じパイロットであることを知り、またその苦しんでいる様子から一つの仮定が浮かびます。
それは超人機関の研究者が語っていた、以前ソーマが暴走した原因とされている脳量子波への外部からの干渉。そしてそれが可能になるのはソーマと同じグリア細胞を強化され脳量子波が使えるようになった人間であること。
ソーマが平気なのは、その外部からの脳量子波をカットする特別なパイロットスーツを着ているからでしょう。

アレルヤは意識を失ったようで、ついにガンダムの1機が敵勢力に鹵獲されてしまいます。拘束具で何重にも固定されラオホゥ4番艦に運び込まれるキュリオス。
機体内部をスキャンする作業兵ですが、どの方式の断層撮影でもエラーが出るとのこと。もう一人はGN粒子の影響を疑っていますが、GN粒子を散布していないことは明らかなので、装甲材であるEカーボンの炭素分子結合体の中に分子レベルでGN粒子またはそれに準じるものが注入されていると見るのが妥当ですかね。
この世界では特別なことではなく、ユニオンフラッグでは同様の方式で燃料となる水素を注入しているという設定もあります。
秘密保持が最優先であるガンダムでは、どんな光学スキャンも受けつけない手段が取られているのは当然ですね。


ソーマの初陣を労うセルゲイですが、タオツーのセンサーが熱源を探知します。
これは超兵専用の特殊機であるタオツーのセンサーの方が優れているという演出でしょうね。

「この攻撃は…デカブツか?!」
どうやらヴァーチェは<デカブツ>のようです。これもまんまですが、他の2機がどう呼ばれているのか気になります。
ヴァーチェのコックピットでは、輸送艦の中からキュリオスの信号が出ていることに激しく憤るティエリア。
「敵に鹵獲された?!何という失態だ!万死に値する!!」
まぁ…当たり前の反応といえば当たり前の反応なのですが、ティアリアはGNフィールドを展開、敵の攻撃を防ぎながらキュリオスの収容されている輸送艦へ狙いを定めます。

「味方がいるのは分かっているはずだ。それでも撃つというのか?!」
セルゲイさん、貴方はいい人ですが、そこのデカブツのパイロットは撃ちます(笑)躊躇することなく撃っちゃいますよ。

「アレルヤ・ハプティズム…君もガンダムマイスターに相応しい存在ではなかった」
君も…というのは刹那が頭数に入っているからでしょうか。ともあれ、その隙にタオツーが急接近、輸送艦への射撃を阻みます。

「ティエレンとは違う、新型か!」
GNフィールドを解除して両肩のGNキャノンを放つヴァーチェ。デュナメスがプトレマイオスのGNフィールド内から射撃していたので、フィールドを張ったままで撃てそうな気がしますが、エネルギーの配分の関係でしょうか?

輸送艦が離れていくことに憔悴するティエリアですが、ソーマのタオツーが立ちはだかているので迂闊に追うことができません。
元々ヴァーチェは重装甲で鈍重そうなイメージでしたが、機動力の高いタオツーとの対比からか、それともこの後起こるイベントへの布石かいつになく鈍重に見えます。

「調子に乗るな!」
至近距離から放ったGNキャノンでタオツーの片足をもぎ取るヴァーチェ。デットウエイトになった脚部を股関節からパージするタオツー。こういう演出はとても好感が持てます。
ところで、宇宙用ティエレンの足に装備されているタンクですが、あの中には水が入っているそうです。何かしらのガスか何かが入っていると思っていましたが、水って宇宙では推進剤になるんですね。この辺は森田繁氏や岡部いさく氏が設定に関与しているので間違いないのでしょう。

「私のタオツーを!!」
あ、そういう感情はあるんだ。
ソーマは冷徹そうな印象ですが意外と感情の豊かな子かも知れません。


輸送船内では、キュリオスのハッチが開けられないことに業を煮やしカッターで装甲を切断するようです。カーボン装甲用のカッターだからか、刃ではなく熱で切断する道具のようで、何気にカッコ良かったりします。

「聞こえる…声が…そうだ、この声は…ううっ」
コックピットではアレルヤが目覚めてソーマのイメージがフラッシュバックしているようで、ここまではアレルヤ。

「あぁ…そうだ…あのときの…オンナの声だぁ!!」
と別人格のハレルヤ登場。と同時にツインアイが光りキュリオス始動。
ただの演出かも知れませんが、どうもマイスターの感情というか心の動きにガンダム(GNドライブ)が同調しているように見えます。実際にはコックピットのスイッチ入れただけかも知れませんが……

取り付いている作業員を振り落として、拘束具を引きちぎりながら身体を起こすキュリオスは、パイロットの印象もあってかとても凶悪に見えます。
今までは射撃武器しか使わなかったキュリオスですが、シールドをクローのように展開、装備されているブレードで輸送機を内部から破壊します。
このクロー展開グミックは1/144HGキットでも再現されていましたね。

輸送機のシグナルがロストしたことで、自らの判断ミスを悔やむセルゲイ。圧倒的な物量を投入した鹵獲作戦ですので、手ぶらでは帰れないと目標を目の前のヴァーチェに定めます。
今まで何十機という機体を焼いてきたヴァーチェのGNバズーカをかわして
「発射までのタイムラグは承知している!」
カッコええ~♪今のところ敵陣営の登場人物の中では一番好きです。マイスターの中ではティエリア(笑)

ティエレンがオレンジ色の部分に収められているアンカーを射出してヴァーチェの四肢を拘束します。
「ジェルを撃て」
更にヴァーチェの関節に目がけて速乾性のジェルを撃ち込み動きを止めます。

「これしきのことで!」
固められた腕を無理矢理動かしてGNバスーカを発射しようとするティエリア。
「やらせるかぁ!!」
ソーマのタオツーが急接近、GNバスーカを蹴り飛ばします。
「っく、それでもぉ!」
今度は両肩のGNキャノンを展開しますが、ティエレン2機がキャノンに取り付き動きを抑えます。

「だとしても!!!」
スロットルを引き絞り、GNドライブを全開。6機のティエレンを引きずったままで前進するヴァーチェ。
「このデカブツはティエレン6機の推進力を上回るというのか?!少尉!首でも腕でも構わん奪い取れ!!」

「GNフィールド!!」
四肢に装備されたGNフィールド発生装置を展開しようとしますが、ワイヤーに絡まれて展開できません。そこに迫るソーマのタオツー。
「ハァァーーーー!」
「くっ…やられる」
ティエリアが危機を感じ取った瞬間、彼の瞳の虹彩が金色に輝き更には走査線のような文様が浮かびます。
そしてヴァーチェのモニターには『GN-004 NADLEEH』の文字が浮かび……

前々から噂にはなっていましたが、ヴァーチェがその装甲をパージ、中からは細身のガンダムが現れます!
っと、ここまでは予想の範疇。更に、その頭部にはどう見ても赤い髪の毛と思われる物が現れます。
その姿はガサラキ?!いやジュノーンのようでもありますね。

「装甲をパージしただと?!」
驚く人革陣営を尻目に、ヴァーチェの時とは比べものにならない動きで、浮遊するGNランチャーを手に装備し
「ガンダムナドレ……目標を消滅させる!!」
金色の目のままのティエリアが叫び、同時に6機のティエレンをGNキャノンの交差撃ちで消滅させます。
堪らず撤退を指示するセルゲイ。良い指揮官は引き際もまた迅速です。
ここまでの展開、セリフ、そしてメカ描写、どれを取っても痺れます。


パージしたヴァーチェの装甲が浮かんだ空間で、その姿を晒して佇むナドレ。髪の毛に見える物の先端は平らにカットされていて、どうやら各ガンダムにある紫のコードと同等の物のようです。これがどんな機能と目的で装備されているかは一切分かりませんが、今までのガンダム世界にはないその姿はとても印象的です。





2枚の画像は発売前のHCM-Proの物で、商品化も既にここまで出来上がっているようです。というか、この情報をここまで守り抜いてきたのは凄いですね。
噂レベルでは以前からありましたが、この情報に関与している全ての人間に緘口令を引くのは大変だったと思います。まぁ、そこら辺りから少しずつ情報が漏れて噂になったのか意図的に少しずつリークしたのかは不明ですけどね。

もう少し<ナドレ>のことに触れると、GN-004という機体ナンバーはエクシアのGN-001からヴァーチェのGN-005の中で欠番扱いだった物。
ですが、各雑誌で展開されている外伝ではGNY-004プルトーネ(Yは米軍戦闘機と同様に試作機に付く記号)というガンダムが存在していて、そのフォルムからもナドレの原型であることは間違いないでしょう。特徴的な髪の毛はありませんが、この機体は外伝のストーリーにも大きく関わっていることからも相当の曰く付きの機体であると思われます。

ちなみにアニメ本編と同時間軸の物語にプルトーネが登場することから、プルトーネ=ナドレではなく、第2世代のプルトーネを発展させて新たに建造された機体がナドレ、そこに重装甲を着せ存在をカムフラージュしたのがヴァーチェということになりますね。
ですから、この世界には最低8機のGNドライブが存在することになりそうです。O(オー)ガンダムが現存なら9機かも。

エクシアなど第3世代のガンダムの名称は天使の階級から付けられていますが(ヴァーチェは力天使ヴァーチャー)、ナドレという名称はどうやら天使の階級ではなく、調べてみるととても宗教的というか何というか…ここでは書けないところもありますが、要約すると女装をした男性とか、男と女の中間の性とか両性具有とかそこらへんに語源があるようです。まぁ神様は殆どそんなイメージですが……

赤いロングヘアーのような外見も<ナドレ>という名称の意味に相応しいのかも知れませんが、もう一つ意味深なのは……
「あぁぁぁーーっ、何という失態だ…こんな早期に…ナドレの機体を晒してしまうなんて……計画を歪めてしまった…あぁ…ヴェーダ……俺は……僕は……私は……」
と涙を流して困惑するティエリアの発した俺、僕、そして私という一人称の変化と中間の性を意味する<ナドレ>という言葉が意味するところは何なんでしょう。

あの機械的な虹彩や第1話でヴェーダの内部に浮遊していた姿。そして、異常なまでのヴァーダへの忠誠心。
ティアリアはイオリア・シュヘンベルグにというよりは、コンピュータであるヴェーダそのものに偏向していると思える描写が多いので、そこら辺が彼の出生に繋がるのではと思われます。

先日も少し書きましたが、第2世代マイスターコードネーム874とハロに似たAIロボットのハナヨの関係にもヴェーダが深く関わっているようですし、まだまま謎は深そうです。


ここまでがようやくAパート(汗)
今回はとんでもなく濃い回で、名セリフも多いのでとても長くなってしまいました。不本意ではありますが、今回は前後編に分けてアップいたします。


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