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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

機動戦士ガンダム00 ♯05 限界離脱領域

2007-11-04 01:48:03 | 機動戦士ガンダムOO
前回の『ガンダム00』のレビューが、00レビューを集めたブログにトラックバックしていただいた事をキッカケに、もうこれでもかって位の00レビューブログを読みまくりました。

いやぁ~実に様々な意見や切り口があり、とても楽しかったです。
キャラ萌え、メカ燃え、その他諸々…日本のアニメは色々な切り口があっていいですね。

どちらかというと、現状ではキャラ萌え層にとってはキャラクターの掘り下げが不十分なようですが、登場人物、特に“ガンダムマイスター”一人一人の掘り下げが描かれてくると印象も違ってくるのかも知れませんね。
個人的には洋画や『24』等の米ドラを見るときに、登場人物の名前やらバックボーンやらは全然気にしてなくても楽しめる人なので、今の路線を貫いて欲しいと思います。

メカ燃え層には、ガンダムとその他勢力との一方的な戦力差に不満な意見が多いようですが、反面、前回登場した“ユニオンリアルド”と思われる機体や、“GNソード”の発光表現、“GNバーニア”の展開ギミックに触れているブログが皆無で、同じメカ燃え層の自分としては少々意外でした。
当ブログの00レビューでは、引き続きメカ描写の細部に拘っていきたいと思っています。


さて今回は、“ガンダムマイスター”の一人“アレルヤ”にスポットが当たるようで、キャラ萌え派の人には待ってましたの展開でしょうか。
結論から言うと、予告を見て想像していたストーリーとはまったく違いましたが、予想外の要素が詰まっていてとても楽しめました。
それでは、細かく見ていきたいと思います。


アバンでは前回スポットの当たっていた“アザディスタン王国”の第一皇女“マリナ”がアメリカとタリビアの関係についてコメントしていますが、やはり前回の茶番はあらかじめ両国で共謀したこと……なのですかね?
であれば、タリビア首相……相当の役者っぷりです。
個人的にはタリビア首相の思惑が外れてアメリカに泣きつき、アメリカ側にとって優位な条件で懐柔した……って印象を受けるのですけどねぇ
もちろんタリビア側にとっても主義主張を曲げれば十分にメリットのある条件で、両者とも落ち着くところに落ち着いたといったところだと思うのですが……

まぁ真相はともかく、“マリナ”の発した“ソレスタル・ビーイング”が利用された発言には、怖~い“シーリン”先生から「彼らは自らの主義を貫いただけ」だときっついツッコミが(笑)
このコンビを見ているのはとても楽しかったのですが、“マリナ”さんの諸国漫遊の旅には同行しないようでちょっと残念……
“刹那”とどのように接点を持つのかと思っていたところ、どうやら“マリナ”さんの諸国漫遊中に何からの出会いがありそうですね。
“マリナ”さんも“王留美”に次ぐ衣装持ちのようで、正装から部屋着、そして旅行着と多彩なファッションを見せてくれます。


“クロスロード”姉弟と“ルイス”が研修旅行のため“人革連”の軌道エレベーターに。姉は頼りない弟のことが心配らしくあれこれ忠告していますが、浮世離れした弟の恋人?にはちょっとご不満の様子。“ルイス”の方がしたたかな対応をしています。
このメンバーが画面に登場すると、途端にラブコメ要素が跳ね上がります(笑)
その背後には、“人革連”の“セルゲイ”と“ソーマ”がいたりして、こういう登場人物のニアミスが多い作品ですね。

一方、自室でトレーニング中のヒイロ…もとい“刹那”の元にはミッションを伝えるメールが。
この人、主人公ぽくないとか、影が薄いとか散々言われているようですが、個人的には群像劇であるガンダムにはあまり明確な主人公とかいらないのでは?と思えるので、00世界を構築する一人としか今は見ていません。
同じく“ロックオン”と“アレルヤ”にも同様の指令が届いている様子で、会話の内容からは今回は別行動のようです。


軌道エレベーター内のリニアトレインでの会話から、“ソーマ”が“超人機関”によって生み出された“デザインベイビー”ということが分かりました。
言葉の響きからすると、遺伝子操作などが行われているようですが、『ガンダムSEED』における“コーディネイター”と同様の存在なのかは分かりません。表向きの目的は過酷な宇宙空間で長時間生活するための実験といったところでしょうか。
“超人機関”の存在も先天的に特殊能力を持つ者を集めるというよりは、後天的に能力を付加する。若しくは人工的に特殊能力を持つ者を生み出すといった感じですね。

体内に埋め込まれたナノマシンで身体機能も保全、各神経系統の感覚増幅も受けているとのことですから、イメージ的には“コーディネイター”+“強化人間”といった感じで、各神経系統の感覚増幅というのが、この後の展開のキーになりそうです。

監督している“セルゲイ”はこの手の人体実験やそれに関わる技術者に嫌悪の感情を抱いているようで、解説する技術者を制止してしまいますが、もう少し聞きたかった(笑)

“沙慈”と“ルイス”は軌道エレベーターの途中にある低軌道ステーション“真柱”に到着。ここで研修を受けるようです。この“真柱”は軌道エレベーターで作業をする人の居住スペースとか、高層ビルにある展望スペースのようなところでしょうか。スーツ姿のビジネスマンが多いです。
重力ブロックもあるようですが、ステーション自体が回転しているのではなく、低軌道リングといわれる部分に磁性流体を流して遠心力による重力を得ているとのことです。

二人がプラネテスごっこしている一方で、“セルゲイ”一行は軌道ステーション内の軍事施設にて“ソーマ”用に開発された“MSJ-06IISP ティエレン タオII”とご対面。
“刹那”達の今回のミッションターゲットであるモビルスーツの性能試験の監視及び破壊の対象がこいつなのでしょう。
無骨な外観やモノアイからどことなく“ザク”を連想させる“ティエレン”ですが、形式番号も多分意識しているのでしょう。ちなみに各ティエレンの形式番号はMSJ-06IIまでは共通で、地上型が末尾がA、宇宙型がE、高機動型がC、長距離射撃型がLCとなっています。タオは道という字を充てるのかな?
地味な印象の強い“人革連”のモビルスーツの中、まるで“ガザC”のようなピンクと紫にペイントされています。

その2日後、同じく“人革連”の軌道エレベーターで宇宙に上がる“アレルヤ”ですが、やはり前々回の“ティエリア”と同様にコンテナの中に“キュリオス”を隠しているのでしょう。このあたり、人革連のセキュリティが異常に低いのか、内通者若しくは協力者がいるのでしょうか。“王留美”の力なのかも知れませんね。

その“王留美”は今回も新衣装にて低軌道ステーションで“沙慈”とニアミス。ひょっとして知り合いか?と思わせるような描写もありましたが、おそらく…
(ふふっ、可愛らしいカップルね)
(うわぁ…キレイな人だなぁ…)
てな感じなのでしょう。男の子ですから仕方がないですよ、ルイズ。


性能試験を開始する2機の“ティエレン”
“セルゲイ”は特に機体に拘る様子はなくある物を使っているという感じで、一般的な紺色の宇宙用“ティエレン”を使用。
“ソーマ”用の機体は両肩に“ヤクト・ドーガ”のようなシールドを装備していて、ディテールからするとそのシールドにも姿勢制御用のバーニアを装備しているようです。基本的に同じシルエットでも色と細部を変更するだけで高性能に見えてしまうのは、ガンオタの刷り込みですかね……

“セルゲイ”をも唸らす性能を発揮する“ソーマ”と“ティエレン・タオII”ですが、“セルゲイ”の「しかし、彼女はまだ乙女だ……」という台詞に吹いてしまいました。前回の若すぎるという感想と同義なのかも知れませんが、今回登場していない“グラハム・エーカー”さんばりの迷セリフです。
ガンダム00については、多くの人がガンダムWと似た印象を持っていると思いますが、名セリフの多さもWに匹敵する様相を呈してきました。
これは、別に悪いことではなく、こういうセリフの一つ一つが後々まで印象に残りますからね。今でもガンダムWのセリフは思い返せばどんどん出てきますから。
自分のお気に入りは、パソコンの反応が遅い時に「遅い、遅いぞエピオン!奴の反応を超えろ!!」と心の中で叫んでいます(笑)


その“セルゲイ”さんのセリフに驚いたのかと思いきや、“ソーマ”が軌道ステーション内にいると思われる“アレルヤ”に<ピキーン>してしまいました。
ガンダム作品ではもうすっかりお馴染みの<ピキーン>ですが、前出の超兵に関するレポートの中にあった各神経系統の感覚増幅というのが影響しているのでしょう。
一方の“アレルヤ”も孤児であった幼少期に人革連の施設に在籍していたという過去を持つとプロフィールにありますので、彼もまた“超人機関”に関わる存在なのかも知れません。
<ピキーン>の影響で両者は激しい頭痛に襲われ取り乱してしまいますが、そこで“アレルヤ”のもう一つの秘密も発覚。
なんといつもは髪の毛で隠れていた右目が露出し、もう一つの攻撃的な人格が露になりました。

左目が出ているときは通常モード、右目が出ているときは攻撃的モードのようです。瞳の色も違うようですが、彼がオッドアイなのか人格が入れ替わる時に両目とも色が変わっているのかは判別できませんね。

攻撃的“アレルヤ”の「殺すぞ!」発言で激しく動揺した“ソーマ”は“アレルヤ”の存在を感じる低軌道ステーションに向けて200mm×25口径長滑腔砲を連射します。
もうこれでもかって位連射していますが、巨大構造物だけあって、200mm程度の銃弾ではさほど影響がないようです。それでも直撃した低軌道リングの一部が破損し、“沙慈”達のいる重力ブロックが3つ連結した状態でパージされてしまいます。

それを見た右目“アレルヤ”は不敵に笑いながら「事故か……ご愁傷様だな」といった具合で左目アレルヤとの性格の違いが浮き彫りにされます。
頭の中で左目“アレルヤ”が“ハレルヤ”と呼びかけていることから、普段彼が呟いていた“ハレルヤ”という言葉は、宗教的意味のハレルヤではなく彼のもう一つの人格である“ハレルヤ”に向けて囁いていたのでしょう。
この辺は、第1話~第4話をもう一度見直してみようと思います。

どうやら、過去に“アレルヤ”は宇宙船の遭難事故に遭った経験を持つようで、彼が孤児になった経緯にも関連しているかも知れません。
そして“アレルヤ”と“ハレルヤ”は元々別の人間でだったのが、事故の際に“アレルヤ”が“ハレルヤ”を殺さなくてはならない事情(空気など生き残る手段として?)が発生し、その際に“アレルヤ”の中に“ハレルヤ”という別人格が生まれた……ということですかね?
勿論、現時点では“アレルヤ”と“ハレルヤ”の関係性は分かりませんが、そもそも“ガンダムマイスター”って全員偽名じゃなかったですかね??
少なくとも“アレルヤ”は子供の頃から“アレルヤ”と呼ばれているようです。

それとも、事故前から既に孤児で“アレルヤ”も“ハレルヤ”も“超人機関”が付けた名前で、そこから逃げ出す時に起こった事故……というのもありかも知れません。というか、こっちの方が可能性がありそうですね。

子供の頃の記憶がフラッシュバックしたのをきっかけに“アレルヤ”が復活し、ここから重力ブロックの地球落下を阻止する為の救出劇が始まります。
予告で受けた印象は、“キュリオス”で大気圏を離脱するお話だと思っていたのですが、実は落下するステーションを受け止める話だったのですね。いい意味で裏切られました(笑)
2回とも軌道エレベーターで運んでいるところから、今のところ、ガンダム単体での大気圏離脱は不可能のようです。

救出部隊の到着が計算上間に合わないことが分かり、“セルゲイ”は単機でステーションの救出に向かうところを見ると、彼はかなり真っ当な軍人なのでしょう。
どっかで見たような(笑)落下するアクシズ…じゃないステーションの重力ブロックを支える“セルゲイ”が諦めかけた頃に、“王留美”の制止も無視して“キュリオス”で駆けつける“アレルヤ”
“キュリオス”がどこに置いてあって、どうやって発進したのかは全く描かれませんが、“王留美”の付き人である“紅龍”が知らせにきたところを見ると、輸送にはやはりこの2人が関係しているようです。

上半身だけモビルスーツ状態に変形して、下半身は飛行状態のままなところを見ると、この方が推力が高いということでしょう。他の機体が変形しなくても空を飛べるのになんでコイツは変形する必要があるのか?といった疑問への答えかも……知れません。前回“デュナメス”が見せた“GNバーニア”の展開ギミックも見せてくれます。

“キュリオス”の推進力を加えても現状維持がやっとの状態で、“スメラギ”さんの取った行動は、地球に待機している2機のガンダムへの援護要請でした。
“セルゲイ”は“ソレスタル・ビーイング”が人命救助をすることに驚いていますが、内情としては今回の件はまったくミッションとは無関係の行為で、“アレルヤ”の命令無視の暴走と“キュリオス”を失う事態を回避することを名目にした“スメラギ”さん以下各クルーのスタンドプレイということでしょう。
“アレルヤ”に対して悪態をつきながらも、救助活動を行うことには躊躇した様子はありません。
“ソレスタル・ビーイング”の主旨とは激しく離れますが、こういう気持ちを持ったクルーが自らを悪として武力介入を続けていくことで更なるドラマが生まれるのでしょう。


“アレルヤ”が重力ブロック内の市民に対して中央のブロックに集まるように勧告していますが、これは宇宙世紀でいうところの“お肌のふれあい会話”つまり接触回線なんでしょうか?後に“セルゲイ”とも会話しているのですが、第1話では携帯電話のような端末にも“GN粒子”による電波障害が出ていたので、極近距離での通話とはいえ、接触回線(キュリオスとティエレンは外壁を通して)と考えるのが妥当なところですかね。

「聞こえるかガンダムパイロット、このブロックは間もなく限界離脱領域に入る。ここまでだ…離れろ」
「フン…できないね。それにソレスタル・ビーイングに失敗は許されない。それに……ガンダムマイスターは一人じゃない!」
地球から放たれるビームが一閃、重力ブロック同士の結合部を打ち抜く。
「なにぃ?」
「流石だ……ロックオン・ストラトス!」

もうこの展開、正に<王道>って奴です!
大掛かりな“GN粒子”の圧縮路?を備えた超長距離狙撃ライフルを構えた“デュナメス”が2射目の準備に入ります。
“キュリオス”の兵装コンテナぽいものをアンカー代わりにしていますね。ライフルのスコープはおでこのガンカメラに直結しているようです。“デュナメス”の解説にある、<作戦に応じて様々な射撃武器がオプションとして用意されている>という設定が早くも生かされています。

「発射方向の軸線上に雲がかかってやがる。切り裂け!刹那!!」
「了解……」
2射目の邪魔になる雲の固まりは“エクシア”が“GNソード”で切り裂き霧散。今回は“エクシア”の出番はこれだけ(笑)
主人公だとか、主役メカとか考えないほうがスッキリして見やすいです。
「チャージ、カンリョウ」
「狙い撃つぜ!」

「ナイスサポートだ、スメラギさん。上がれぇぇぇーーー!」
残りの接合部も正確に打ち抜かれ身軽になったブロックを“キュリオス”が持ち上げる。

事態を収拾した矢先に到着した救助部隊を尻目に飛び去る“キュリオス”を追うことはしなかった“セルゲイ”
「私にも恩を感じる気持ち位はある…」
うん、この人はやはりカッチョイイです。

地球では“沙慈”のいた重力ブロックが無事に救出されたことを知って安堵する姉の“絹江”ですが、ジャーナリストである彼女が今回の“ソレスタル・ビーイング”の行動について報道することはあるのでしょうか。

“プトレマイオス”のブリッジクルーの表情からも、彼らがいたって普通の人たちであることが窺えますが、“ティアリア”だけは今回の“アレルヤ”の行動及び“スメラギ”さんの指示について納得していない様子。彼にとっては、“ヴェーダ”の出す指令こそが全てのようで、“刹那”や“アレルヤ”のように私情で動く人間は“ガンダムマイスター”としての適正はないと考えているようです。
その“ティエリア”に対して“スメラギ”さんが貴方はどうなの?と疑問を持っていることから、“スメラギ”さんも私情と“ソレスタル・ビーイング”の掲げる目的のギャップを感じている一人なんでしょうね。

ちなみに“ヴェーダ”は“スレスタル・ビーイング”の作戦提案をする中枢コンピュータですが、<知識>という意味合いがある言葉で、バラモン教の聖典の名称でもあるようです。何か意味深ですね~


次回ではついにフル装備で出動する“エクシア”とブルーの“AEUイナクト”が登場するようです。ディテールを見る限りこいつもカスタム化された“イナクト”ですかね?
そして一部で大人気の“パトリック・コーラサワー”も再登場。いや、カスタム・コーラサワーですかね(笑)


仕組まれた戦場だとしても、ソレスタル・ビーイングに沈黙は許されない。
新装備を携えたガンダムが、その存在を世界に明示する。
次回『セブンソード』
もう戻れない……


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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タオ? (サスロ)
2007-11-04 12:09:49
ドラゴンボールのタオパイパイって桃白白でしたっけ?桃だったらカラーリングと同じですが違ったらスイマセン。バラモン教って事は仏教とヒンズー教のルーツだからCB自体がインド(人革連)と関係ありそうな…王嬢も中国系だしね
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おお! (彗星)
2007-11-04 13:56:10
いつも長々とした文章でスイマセン(汗)
何とタオパイパイとは盲点でした。カラーリングといい正解ですかね?

ヴェーダの考察も鋭いですが、特定の宗教にイメージが偏らないようにか、ガンダム系の名前は全部天使の名前だったりします。

エクシア=エクスシア(能天使)
デュナメス=デュナメイス、デュミナス(力天使)
キュリオス=キュリオテテス(主天使)
ヴァーチェ=ヴァーチュース(力天使の別名)

女神転生とかに詳しい人は、パワー(能天使)ヴァーチャー(力天使)ドミニオン(主天使)アークエンジェル(大天使)の方が馴染みがあるかも知れません。
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