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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

機動戦士ガンダム00 ♯23 世界を止めて その1

2008-03-16 00:51:46 | 機動戦士ガンダムOO
ガンダム00第1期も今回を入れて残り3話を残すのみとなりました。
最終回第25話は放送時間が変更になるそうなので、詳しくは公式HPでご確認下さい。


アバンでは前回のラストシーン、トランザム・システムを発動したエクシアがアリーのスローネ・ツヴァイを撃退するシーンから。
「トランザム・システム…俺は…託された」
イオリア・シュヘンベルグのメッセージと共に発動したトランザム・システム。
ここでのエクシアは、発売されたばかりの「HG GNアームズTYPE-E+ガンダムエクシア(トランザムモード) 」に付属するトランザムモードのエクシアと同様に機体色はそのままでコードだけは赤という状態です。
キットを買って、何でコードとシールだけが赤なのかと疑問に思った人へのサービスカットでしょうか?!

その間にネーナはどこかに飛び去ってしまいましたが、残量粒子も乏しく宇宙に上がる手段も持たないネーナはどこへ行くのか。
頼るところといえば、王留美くらいしかなさそうです。


「ガンダムに搭載されているこの機能は…?!」
「データに該当する物はありません。GNドライブのブラックボックスに予め組み込まれていた物でしょう…それと、ヴェーダ内にあったマイスター達のデータが完全に消去されたようです」
「くっ…イオリア・シュヘンベルグは、私の計画変更すら予測していたというのか…神を気取る不遜な理想主義者に、これ以上踊らされて堪るものか…」

イオリアがアレハンドロの計画変更を予想していたというのは、アレハンドロの自意識過剰な気がしますが、やはり何者かにヴェーダを乗っ取られた場合の最終避難として、トランザム・システムの解放とマイスター情報の消去が組み込まれていたという事でしょう。

このセリフからは、マイスター情報が消去された以外はヴェーダは依然としてリボンズの制圧下にある事が伺えるので、イオリアにとっては、最後の手段としてヴェーダを爆破するなりして破壊するよりも、ガンダムマイスターとして選ばれた人間に全てを託すという選択を200年前にしていた訳で、マイスターの情報を最高位であるレベル7に設定したり、その情報の保護(消去)を最優先にしたりと、彼のガンダムマイスターへの信頼を感じます。

自ら描いた理想や計画、それを実行するための道具であるヴェーダよりも、最後は人であるガンダムマイスターに全てを託す選択をしていた事で、計画や機械であるヴェーダを至上の物とするソレスタルビーイングに感じていたある種の気持ち悪さ(違和感かな)が解消されました。
それは、ヴェーダから離れて自らの意志で戦争根絶に動き出したトレミーのメンバーも同様です。

これで少なくとも第1部ではイオリアの描いていた目的や手段の全貌が明らかになる事はなくなったかも知れませんが、ソレスタルビーイングの存在をキッカケとした各国家の垣根を越えた統一世界を作り上げる事というところに落ち着くのでしょうね。その手段は、託されたメンバーがこれから自ら考え実践していく事になるのでしょう。


以前も登場したラグランジュ1にある資源衛星群では、もう1機の強襲用コンテナのトレミーへの接続、キュリオス用のテールブースターの搬入が行われています。
キュリオス用の新型テールブースターは、機動力の向上と共に2門の大型ビーム砲が見てとれます。

強襲用コンテナはトレミー搭載時にも各種火器及びGNアームズの武装が使用可能のようで、非武装だったトレミーにも最終決戦に向けてようやく武装が搭載されました。
変形用の機首を背負っているキュリオスや追加装甲を纏っているヴァーチェ用のGNアームズはとりあえずお預けのようです。


ここでスメラギさんからトランザムモードの解説。
要約すると、機体に蓄積した高濃度圧縮粒子を全面解放し、一定時間スペックの3倍に相当する“出力”を得る。
その反面、トランザムを使用した後は、機体性能が極端に落ちる諸刃の剣といえるシステムで、オリジナルの太陽炉にのみ搭載されたシステムという事です。
発売されたHGキットにある説明とほぼ同じです。

残像や赤く発光する現象についてはマスターグレードになった時にでも解釈が付けられそうですが、前回のエクシアの超機動は3倍になったスペックを利用しての事だったようです。
使用後に極端に性能が落ちるというのは、生産量より消費量が上回る事で起こるガス欠という事でしょうね。

地球にいる刹那からの暗号通信は、地上にいたGN-X(人革連所有)が全機宇宙に上がった事、スローネの1機がアリーに鹵獲された事を伝えるものでした。
アリーの名を聞き、その因縁に身を振るわせるロックオン。


ゲイリー・ビアッジとして国連軍に合流したアリーとスローネ・ツヴァイ。
予備パーツが用意されていたのはアレハンドロ若しくは殺される前にラグナが手配していた物でしょうが、実際に手足となってそれを行う人間が軍の内部に紛れていそうですね。
初対面となるアリーとセルゲイ。“ロシアの荒熊”の二つ名は、やはりかなり高名のようです。

「聞かせて欲しいものだな、どうやってガンダムを鹵獲したのかね」
「…そいつは企業秘密という事で」
再三ガンダム鹵獲に失敗してきたセルゲイのひがみ…では勿論なくて(笑)
ただの傭兵である男が単独でガンダムを鹵獲できた事に、セルゲイなりに胡散臭さを感じているのでしょう。


「答えは出たのか?刹那」
「分からない。だが、俺は…俺たちは、イオリア・シュヘンベルグに託された。なら…俺は俺の意志で、紛争根絶のために戦う。ガンダムと共に…」

イオリアの意志は正しく刹那に伝わっているようです。理詰めで進めてきた計画を最後の最後に不確定ではあるけれど、可能性を持った“人間”に託すというのが、今まであまり見えてこなかったイオリアの人物像なのでしょうね。
監視者を置いた理由も(結果としてその中から離反者がでましたが)その辺りにあるのでしょう。

「…正直、俺は紛争根絶が出来るなんて思っちゃいねぇ…だがな、俺たちの馬鹿げた行いは、善きしろ悪しきにしろ、人々の心に刻まれた。今になって思う、ソレスタルビーイングは、俺たちは、存在する事に意義があるんじゃねえかってな」
「存在する事……」
「人間は、経験した事でしか本当の意味で理解しないという事さ…」

予備のガンダムマイスターであり、元マフィアという異色の肩書きを持つラッセの言葉は、彼らしくシニカルで哲学的です。
悲しいのは、世界を変えたいという彼らの想いは、各国のプロパガンダやアレハンドロの思惑で踊らされていたトリニティを同一視する世間の目によって歪められ、沙慈のように憎悪の対象になっているという事。
勿論、それも覚悟の上での行動でしょうが、彼らが人々に刻んだ種がどのような実を結ぶのかは、第2部で描かれる事になるのでしょう。

国連軍が行っている、嫌われ者を作って、それを一丸となって叩く事で得られる一体感というのは、正に今の我々の社会の縮図のようであり、それはアレハンドロによって歪められた計画(トリニティによる悪意の拡大及びGN-Xの提供)の中での一体感でしかなく、イオリアの言う変わらなければいけない人類の姿には到底思えません。

どこかニュータイプ論のようになってきましたが、人類の変わらなければいけない姿というのが、作品のテーマ“破壊による再生が始まる”再生の部分に繋がっていくのかも知れませんね。


「トレミーが国連軍の艦隊を捕捉?!」

「接近する敵輸送艦は、ユニオンのバージニア級3隻と推定」
「有視界戦闘領域まで、後…4200」
スメラギさんは、資源衛星を盾にしながらトレミーの後退及びキュリオス、ヴァーチェによる防衛戦を指示。デュナメスはロックオンの状態を考慮してトレミーでの待機を命じます。

格納庫に通じる扉をロックしたのは、どうやらティエリアのようです。
「少し、強引じゃないか?」
「口で言って聞くタイプじゃない。私は前回の戦闘で彼に救われた…だから、今度は私が彼を守る」
何かティエリア可愛い(笑)


輸送艦から発進するGN-Xは、ロングレンジのライフルを持つ機体とショートレンジのライフルを持つ機体が入り混じっているようです。

発進するヴァーチェは、GNバズーカを2丁装備。くぅーーー燃えるーー(笑)

「敵モビルスーツ、擬似GNドライブ搭載型26機」
「敵モビルスーツ部隊の中に、スローネがいます!!」

GN-X部隊の現場指揮はセルゲイが担当。

一人、まったくフォーメションに加わる気のないアリーは、発見したヴァーチェの姿に不敵な笑みを漏らします。
これは単にトライアル・システムを持つ最重要ターゲットという指示がされているのか、それとも…?!
ヴェーダとのリンクが断たれている以上、トライアル・システムを問題視する理由もないかと思いますが、ナドレに更なる“力”が存在するのか、ティエリア自身を問題視しているのか…

「先制攻撃を仕掛ける!行っけえーーーーー!!」
キュリオスのテールブースターから放たれる粒子ビームは、ヴァーチェをも凌駕する火力で、キュリオスの火力不足は一気に解消のようです。
まともに食らったGN-Xが1機大破。

「テールブースターで機動性は上がっている!」
GN-X部隊からの一斉射を上がった機動性で回避し更に一撃。またもや1機撃破です。このところ活躍の場もなくネガティブ一直線だったアレルヤ、今回は大活躍です。

ヴァーチェは前回の戦闘を踏まえてか、GNフールドの粒子圧縮率?を強化。GN-Xのライフルを受け付けません。
「任せろや!!」
「?!…スローネか!!」
2丁のGNバスーカと両肩のGNキャノンによるフルバースト(というのかは知りませんが)に萌え萌え…いや燃え燃えです。

「行けよ!ファングーーーー!!」
これにはビックリ!アリーによるファング攻撃!!
これはシステムそのものにパイロットに意志を読み取る能力があるのか、アリーが“特別”なのか……
自分はアリーをただ強い人(Zガンダムのヤザンのような)と思っていましたが、GNファングを使いこなし、トリニティのメンバーを凌ぐ身体能力を持つアリーの出生にも謎があるのかも知れませんね。

「後は好きにしな!」
GNファングの推進力と貫通力を併せ持つ攻撃に、ヴァーチェのGNフィールドは綻びを見せますが、止めを刺す事なくその場を去るアリーの行動と真意はまったく読めませんね。

「ティエリア!!」
3機目のGN-Xを撃破したところで、ティエリアの危機に気を取られたキュリオスのテールブースターにGN-Xのビームが直撃。撃ったのはソーマで間髪入れずのビームサーベルによる斬撃に、23話にして初めてキュリオスもビームサーベルで応戦します。

「被研体E-57!」
「ソーマ…ピーリスか……」
脳量子波による干渉は、ソレスタルビーイングではまったく対処できないようです。いち早く専用パイロットスーツによる対応を行った人革連は、この分野に関しての研究が相当進んでいたのでしょうね。

スメラギさんはジリ貧の状況にガンダム2機への撤退命令を出しますが、格納庫から聞こえてきたのはデュナメス発進の知らせ。
恐らく扉のロックはハロに解除させたのか、GNアーマーで対艦攻撃を仕掛けるというロックオンの言葉通り、本来であればスメラギさん描いていた作戦はそういう事だったのでしょう。

「ハロ、悪いけど付き合ってもらうぜ」
「リョウカイ!リョウカイ!」
「アリー・アル・サーシェス……」

家族を死に至らしめたテロ。それを指示していたKPSAのアリーとの因縁。
その目はロックオンの決意を物語っています。


後半パートはその2をご覧下さい。


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