【台北=村上太輝夫】台湾の最大野党・民進党の蔡英文(ツァイ・インウェン)主席(54)が11日、来年初めにも行われる総統選への立候補の意思を表明した。今のところ党内で幅広い支持を固めているが、ほかに立候補の意欲を持つ有力者がおり、副総統候補を含めた人選にはなお時間を要するとみられる。
蔡主席はこの日、台北市内での演説で「指導者は方向感を失っている」と述べ、馬英九(マー・インチウ)・国民党政権下で中国に接近しすぎたことや、所得格差が拡大したことを批判した。
各世論調査によると、再選を目指すとみられる馬総統がやや優勢だが、民進党は2008年の前回選挙の敗北後、地方選や立法院(国会)補選ごとに党勢を回復しており、激戦が予想される。
民進党では呂秀蓮・前副総統(66)がすでに立候補表明したほか、蘇貞昌・元行政院長(63)も立候補の意向があるとされる。前回総統選の候補者選びでは深刻な党内対立が起きており、一本化に向けた調整が当面の課題だ。
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