白川総裁
【ロンドン=中沢謙介】日本銀行の白川方明総裁は8日夕(日本時間9日未明)、ドイツのフランクフルトで講演し、「足元の物価上昇率だけに過度に焦点を当てると、金融システムの安定を阻害することになりかねない」と述べた。
白川総裁は、2008年の世界的な金融危機は、先進国の低インフレを背景に金融緩和の継続期待が膨らんだことが一因だと指摘。金融緩和が長期化するとの予想が、過剰な融資や高リスク商品への過度の投資といった不均衡の蓄積につながりかねないと警鐘を鳴らした。
(2011年3月10日
読売新聞)
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