選挙戦最終日にそろって街頭演説するおおさか維新の会の(左から)松井代表、高木さん、浅田さん(9日、大阪市中央区で)=宇那木健一撮影
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10日投開票された参院選の大阪選挙区で、そろって当選を果たしたおおさか維新の会の浅田均さんと、高木佳保里さん。
2人の得票がほぼ二分されたことに、党内で驚きが広がっている。
「票割りは困難」との大方の予想を覆す結果だった。
「イリュージョン(奇術)だ。
なぜうまく票が割れるのか、逆に教えてほしい」
同党の馬場幹事長は11日、大阪市内で開いた記者会見で首をかしげた。
党政調会長の浅田さんと、出馬表明が遅れた高木さん。
当初は浅田さんが圧倒的に票を集めるとの見方がもっぱらだった。
松井代表(府知事)は街頭演説で、聴衆の真ん中を手で区切るようなしぐさをしながら、「右側の方は浅田、左側の方は高木でお願いします」と訴えた。
しかし、フタを開けてみれば、高木さんも浅田さんの約73万票に迫る約67万票を獲得した。
一つの要因として、浅田さんには府議ら、高木さんには大阪、堺両市議らと、党が組織を二つに分けて2人を支援する態勢を整えたことが挙げられそうだ。
2人の応援に繰り返し入った大阪市の吉村市長は「それぞれの選対がしっかり活動したということに尽きる」と振り返った。
また、報道各社の調査で高木さんが当落線上との情勢が報じられたことで、「維新支持層がバランスを取り、高木さんに票を集めた」(党幹部)との声もある。
大阪市の60歳代男性は10日の投票後、「劣勢の高木さんに投票した」と明らかにした。
浅田さんの陣営は「高木さんに流れた票も多いのではないか」とみる。
大阪選挙区では2010年に、民主党(現民進党)が現職の男性とタレント出身の新人女性の2人を擁立。
連合などの組織を現職に集中させ、新人は浮動票を獲得する戦術を取ったが、改選定数が現在より1少なかったこともあり、現職しか当選できなかった。
2016年07月12日
07時53分
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