カタルーニャ民謡「鳥の歌」を様々なジャンルの演奏家が競演する動画サイトが話題を呼んでいる。
「連歌 鳥の歌」(http://thesongofbirds.com)=写真上=という名称で、作・編曲家の井上鑑=同下=が中心になり運営している。
2012年末から開設され、金子飛鳥(バイオリン)、吉田兄弟(津軽三味線)、Dragon AshのATSUSHI(ダンス)、瀬木貴将(サンポーニャ)、沢井一恵(17弦箏)、鬼怒無月(ギター)らが参加。賛同者の輪が広がるように順次、動画が更新されて、現在は26ある。
井上は、「表現する側として、閉塞感があった。多種多様な音楽があるが、好きな人しか聴かず、同人誌が山のようにある状態になっている」と、取り組みの背景を語る。一つの名曲を様々な形で表現することで、聴く人も演奏家もジャンルの枠を超えて音楽を共有できるようになっている。
「鳥の歌」はチェロ奏者、パブロ・カザルスが編曲したことで有名になり、井上の父親のチェロ奏者、井上頼豊も演奏会の最後に必ず披露していたという。
動画の撮影地は、日本のみならず海外まで広がっている。歌手のナターシャ・グジーは故郷のウクライナで家庭用ビデオで撮影。エンジニアの赤川新一により、高音質の動画になっている。
「様々なアレンジに堪える骨組みの強い曲ということが改めて分かった」と井上。カザルスの誕生日の12月29日までの期間限定運営だが、継続も検討している。
12月17日には、東京・目黒、ブルース・アレイ・ジャパンで、参加者である村田陽一(トロンボーン)、山本拓夫(サックス)らで鳥の歌コンサートを開く。(電)03・5740・6041。
(2013年12月1日
読売新聞)
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