【長春(中国吉林省)=奥寺淳、西村大輔】中国吉林省長春を訪れている北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の一行とみられる車列が28日夜、滞在していた迎賓館を出発し、長春駅に到着。特別列車に乗り換え、長春駅を出発した。行き先は明らかにされていないが、訪中を終えて帰国の途に就いたとの見方が広がっている。
迎賓館や長春駅の周辺には厳重な警備が敷かれた。車列は午後9時(日本時間同10時)ごろに長春駅に到着し、特別列車はまもなく駅を離れた。
これに先立ち、金総書記は28日午前、長春市内で開かれている「中国長春国際農業・食品博覧会」を訪れた。広大な敷地に、最新の農業技術や農産品を紹介する展示館が並ぶ大イベントで、金総書記の一行は午前9時半ごろから1時間ほど視察した。
関係者によると、金総書記はリムジンから降りると、ガードマンに囲まれて歩き出した。姿が見えたのは一瞬だったが、「思ったより健康そうだった。表情も生き生きしていた」という。
多彩な観賞植物を展示する「観光展示園」やクンシランを展示した「君子蘭園」を視察し、ずらりと並んだ鉢植えをじっくりと観賞。ほとんどの職員は午前10時半まで出勤を禁じられ、金総書記一行だけが視察したという。
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