穂の国 春夏秋冬

古来よりこの地方(東三河)を表すことば・穂の国より,日々見たまま感じたままを綴っています。

あれから28年

2024年06月09日 10時58分07秒 | 教育

 大阪教育大付属池田小学校で悲惨な児童殺傷事件が起こってから、23年が過ぎました。容疑者が校内に侵入し持っていた包丁で教室にいた児童らを襲い、児童8人が死亡、教員2人を服喪15人が重軽傷を負った事件です。当時現役の教員でしたから、非常に驚いたことを覚えています。その頃は、あるいはもう少し前かもしれませんが「開かれた学校」というのがキーワードだった時期がありました。学校に保護者や地域の人たちが自由に出入りでき(時期を決めて)ました。物理的にも何のフェンス等もなく、開かれた学校もありました。学校は安全というのは当たり前という意識があったと思います。しかしこの事件の後、安全対策が次々に取られ「閉ざされた学校」となっていきました。それはこの事件後も、時々不審者が侵入したり登下校中に襲われたりする事件が起こっていたからです。この事件の時、教員に対し「なぜ子供たちを守ることができなかったのか」非難の声が上がりました。遺族にすれば当然でしょうが、全く想定もしないことに対し、何の訓練を受けていなかった状況を考えると教員たちもどうすることもできなかったのではないかと推察します。今日では安全教育はもとより、教員もこうした非常事態に対する訓練も取り入れられています。教育を取り巻く環境は、本当に激変したと思います。

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