穂の国 春夏秋冬

古来よりこの地方(東三河)を表すことば・穂の国より,日々見たまま感じたままを綴っています。

今日は防災の日

2024年09月01日 12時15分24秒 | その他

 今日9月1日は「防災の日」です。今から101年前に発生した関東大震災を教訓として一人ひとりの防災対策の重要性を広く国民に理解してもらうために設けられました。日本は地震国です。地震はいつ起こっても不思議ではありませんが、特に大きな地震であった関東大震災・阪神淡路大震災、そして東北大震災は大きな被害を出しました。“大“と付いているのはこの三つだけです。死者・行方不明は関東大震災が約10万5千人、阪神淡路が約5,500人、東北が約1万8千人です。しかしこの3大震災、その中身を見ると大分違いがあります。まず死因ですが関東は約9割が焼死、阪神淡路は7割が窒息圧死、東北は約9割が溺死です。関東は木造家屋が密集していて昼時に発生したため焼死が多かった。阪神淡路は朝早く発生したためか窒息圧死が多かった。東北は地震後の大津波で溺死が多かった。発生時刻や場所等により死因も大きく変わっています。東北・関東・関西とあって次は東海かと、つい不安になります。さて、中日新聞の「中日春秋」を読み興味深いことが書いてありました。関東大震災では流言・デマにより多くの朝鮮人が殺害されたことは知っていましたが、有名な映画監督の故黒澤明氏は13歳の時に関東大震災を経験しました。そこで自然の力と「異様な人間の心」を学んだといいます。朝鮮人が井戸に毒を入れたという、ありもしないうわさが人々の間に広まり殺害につながりました。荒唐無稽に思いますが、今の世の中にも通じる面があります。SNSにより、昔の口伝えとは比べ物にならない速さと広がりを持った偽情報が広がる恐れがあります。事実例えば能登半島地震でも多くのこうしたことが起こっていました。大震災のような異常な状態の中では、不安に溢れた人々の間には偽情報は広がる恐れは十分あります。心の持ち方・近隣住民との協力関係は重要だと思います。

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