Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『ブルース・オールマイティー』

2006年12月26日 12時46分23秒 | Weblog
もし1週間だけ神様になれるとしたら、
あなたは何をしますか?

これは、今回借りてきた中で一番面白かった。
いや、俺が今まで見た映画の中でも
かなり上位に入ると思う。
久しぶりに一人で笑い、そして最後は涙した。

ツイてないテレビキャスターのブルース(ジム・キャリー)は
神を恨み、愚痴を言う。
「じゃあキミが神をやったらどうだ?」
ということで、1週間、ブルースは神の力を得て、
自分の思い通りにことを運ぶのだが、
唯一、恋人の心だけは操ることができなかった。
そんな単純なお話。
でも、とても共感できる部分がたくさんあった。

人間(特にクリスチャン)は、
神に祈ることが普通である。
何かあれば「Oh, my God」。
しかし奇跡や幸せは神に祈ることで得るものではない。
自分で行動しなくちゃ始まらない。
当たり前のことなんだけど、
その当たり前のことを
一人の人間に神の力を与え、
神の視点で描くことによって観客に伝えようとしている。

俺が好きなシーンは、主人公からアンカーの座をとったエヴァンに、
神の力を以って仕返しするところ。
あの奇声を発しているところは爆笑した。
そしてもう1つ。
彼女が神に祈りを捧げているシーンだ。
ブルースは彼女の姉から、
彼女が毎晩祈りを捧げていることを知る。
そしてその祈りの内容を見てみると、
すべてブルース本人を想う内容であった。
「彼を助けてください」
「彼を自由にしてあげてください」
一度はブルースにあきれて家を出て行ってしまったものの、
彼を想い続けるその姿に思わず涙。

もし俺に神の力が備わったら、
そりゃもうブルースと同じことをしていただろう。
ムカつくやつには仕返しして、
愛する人には極上のもてなしをして、
もうやりたい放題だ。
でも、神に祈りを捧げる人は限りなく多く、
その人たちの祈りに応えていかなければならない。
ブルースは投げてしまっていたけれど、
きっと俺もそうするだろう。
他人のことなんてかまってやれない。
自分さえよければいいのだ。
きっと人間誰しもそうなるだろう。
人間の典型的な例を、ジム・キャリーは演じている。
典型的だからこそ、感情移入しやすいのだろう。

基本はコメディなのだが、ただのコメディではない。
ちゃんとストーリー性がある。
『ブルース・オールマイティー』という1つの種から、
笑いと涙という2種類の花を咲かせることができたこの映画、
絶対にオススメである。
てか、コメディっぽいなとは思っていたものの、
まさか泣くとは思わなかったからなぁ。
その意外性に乾杯。

メイキング見て思ったけど、
ジム・キャリーってやっぱ面白いよね。
陽気で気さくで。
まあ彼のそんな一面しか見てないけどさ。
そしてアイディア豊富だと思う。
1つの細かいシーンであれだけいろいろできるのもすごい。
小道具使ってなんかやってる姿を見て、
ちょっと俺に似てるところあるなって思った。
ビリヤードのキューでバーバリーやってる俺と。

それにしてもあの女性キャスターきれいだったなぁ。
キャサリン・ベルというのか。

この映画は見なきゃ損だ。
死ぬまでに1度は見ておきたい。

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