2019年公開映画132本中40位。
セックストーク全開かつ、
女性が年齢を重ねても輝き続ける秘訣がわかる、
そんな映画でした。
女性はもちろんのこと、
男性にもオススメできるし、
夫婦で見に行くのもいいかも。
90歳の現役セックス・セラピストのおばあちゃん、
ルース・ウェストハイマーのドキュメンタリー。
(死んだばーちゃんと同い年!)
10歳のときにホロコーストで両親を殺され、
20歳のときに敵国の攻撃で自身も両足を失いかけ、
結婚は3回経験するも一番愛した3番目の夫には先立たれるという壮絶な人生。
そんな中で、まだ女性の社会的地位が低かった時代にも関わらず、
1950年にはソルボンヌ大学で心理学を学び、
1980年からはメディアでセックスの話をしまくるという革命っぷり。
オープンなイメージのあるアメリカでさえ、
1980年では性の話はまだタブーとされている中、
局部の名前はバンバン出すし、
人々の性の悩み、、、本当に多岐に渡るのだけど、
マスターベーションをしたい女性、
36cmのペニスの大きさに悩む男性、
妻にバイブを使いたい夫など、
様々な声に対して、
自らの体験を交えて優しくアドバイスする姿が人気を博し、
一躍スターに。
90歳を超えてなお、大学の講師やメディア露出など、
常に予定を詰め込んで日々忙しくしているとのこと。
身長140cmの小柄な体のどこにそんなパワーがあるのだろうかと。
(ちなみに、男性で小柄な人は上手らしいw)
一見すると、単なるサクセスストーリーのようにも思えるけど、
両親や最愛の夫を亡くした悲しさから、
人を愛し喜ばせることの大切さを知り、
とにかく学ぶことが好きという知的好奇心の強さゆえの結果だから、
もうなるべくしてなったという感じです。
なんか、アメリカ最高裁判所の判事、
ルース・ベイダー・ギンズバーグみたい。
「がんばるおばあちゃん」的な。
この2人に共通しているのは、
常に反骨精神を持っていること。
知的好奇心を持って学び続けていること。
だから、この2つがあると、
年齢を重ねても輝き続けることができるのかなと思った。
特に、昔は女性というだけで、
今よりもはるかに生きづらい時代だっただろうから、
その中を生き抜いた方は、本当に強いのではなかろうか。
日本でも朝ドラでは過去の偉人を題材にした話が多いけど、
毎日見るのは辛いので、
こうやって映画にしてもらいたいと思う今日この頃(笑)