Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

俺が好きなの全部乗せだった『ステータス・アップデート』

2018年12月03日 01時43分46秒 | 映画


おおおお、、、!!
アメリカの王道ハイスクールコメディって感じでマジ面白かった!

転校してきてスクールカースト底辺の主人公が
魔法のアプリを使って、瞬く間にトップに登りつめるというもので、
日本で知られている有名な俳優がほとんど出ていない映画。

ミュージカルや中国武術を駆使した喧嘩、
スポーツの大会、外人の楽しそうなホームパーティー、
いい歌が聴けるコンサートに加えて、
きちんとラブ要素も入れている、
まさに俺の好きなもの全部乗せみたいな感じで、
めっちゃよかった。

まあアプリといっても、
自分の願望を入力するとそれが現実になるというぐらいなので、
別に魔法のノートやメモ帳と何も変わらない。
ここは単に現代っぽくするために、あえてアプリにしただけだろう(笑)

でも、アメリカ映画で描かれる高校って、
いっつもこうだよなと思うのが、

1.主人公はヘタレ
2.主人公の相棒はオタクのぽっちゃり
3.いじめっこはガタイのいいスポーツ部のキャプテン
4.その彼女は校内一セクシー
5.主人公は努力なしにたまたま手に入れた力で人生謳歌
6.最後は力に頼らず「自分らしく」生きて、狙ってた女の子ゲット

程度の差こそあれ、大体こんな感じで、
特に1、3、4はほぼ鉄板。

邦画で量産されている高校生を題材にしたキラキラ青春ラブストーリーなんて、
顔面偏差値70超えてないと起こらない幻想物語でしかないから、
どうせ同じ幻想物語なら、
洋画のこういうファンタジーな方が個人的には面白いと思う。

さらに、洋画の方がヘタレな主人公が
いじめっこをギャフンと言わせるシーンが必ずあってスカッとするから好き。

きっと、映画を作るような人たちはギークで、
スクールカーストだとスポーツやってるジョックに虐げられてきただろうから、
せめて映画の世界では、それを覆したいという願望が表れているんだろうな。

実際、アメリカの高校生にどこまで当てはまるかはわからないけど、
こういう構図は長く変わっていない気がする。
少なくとも映画を見る限りは。

ちなみに主人公を演じたロス・リンチが満島真之介に顔が似ているから、
日本でもリメイクはできそう(笑)

『サバイバルファミリー』以上にサバイバルしてた『裸の島』

2018年12月03日 01時38分56秒 | 映画


「午前十時の映画祭9」にて。
1960年の日本映画。
とても『カメ止め』チックな映画だった(理由は後述)。

瀬戸内海の宿禰島という周囲500mほどの小さな島で暮らす家族4人の物語。
電気・ガス・水道はなく、
ひたすら船で本島に行き、水を汲み、
戻って農作物を育てるという、
ただそれだけの映画。
『サバイバルファミリー』よりもサバイバルしてた。

しかし、これはもはや映画ではなく、ドキュメンタリーである。
役者が農民を演じるというより、農民の生活記録そのまんま。
セリフは皆無。
なぜその島で暮らしているのかもわからない(笑)

これは作られた背景が面白い。
当時、経営危機にあった近代映画協会の
解散記念作品として作られたのだけど、
キャスト4人・スタッフ11人で撮影期間が1ヶ月、
製作費も500万円という低予算ってことで、
まさに『カメ止め』感ある作品なのだ。

モスクワ国際映画祭グランプリを始め、
いくつもの国際映画祭で賞を獲り、
興行的にも成功したため、近代映画協会は解散しなかったそう。

ウィキペディアを見ると、
「限られた観客を相手に、
 極端に低い製作費で優れた作品を撮ることが可能であることを示し、
 大会社の資本制約から離れる事で
 自由な映画表現と制作ができる事を証明した」
とあるけど、
これ今『カメ止め』で同じようなこと言われてるやん、と(笑)