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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

吉田羊の振れ幅がすごい『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

2018年12月04日 00時57分35秒 | 映画


これすごく見入ってしまった。。。
もうずっとスクリーンに釘付け。
病んだけど、、、ちょっと心が病んだけども、、、
よかった。。。

幼い頃に虐待されながらも母親に愛されたかった主人公と、
その母親の交流を描いた作品。

とにかく吉田羊の演技がすごくて。
子供を殴るわ罵声浴びせるわで
目を覆いたくなるほどの痛ましいシーンが圧巻。
そして、この前見た『ハナレイ・ベイ』との差に驚愕。
あれは息子を亡くして10年、ずっと息子を想い続ける母親だったのに、
今回は息子を愛することのできない悲しい母親で、
その180度違う振れ幅に驚くわ。
撮影かぶってたのかな。
だとしたら演じ分けやばいわ。

そして、太賀ね。
今は『今日から俺は!!』でマジふざけポンチな役柄なのに、
今回の悲しさと寂しさにまみれながらも母親を想う健気さに、
これまた役の振れ幅に驚きます。
まさに健気オブザイヤー。

母親を憎みつつも、その母親を変えたくて自分が変わる、
その決断とそこに至るほどの母親を想う彼の心情を考えると涙出るわ。。。
どんなに突っぱねられてもぶつかっていくあの姿は片想いみたいなもんだ。
よくぞ腐らず、立派に育ったなあとしみじみ。

「親は子を愛するものである」
という世間一般のありよう、自然な流れともいえる状況から逸脱した中で、
「みんなには当たり前のようにあることが自分にはない」
という孤独や悲しさを抱えつつ、
「虐げられても愛を求める」
という姿に、人は愛がなければ生きていけないということを痛感しました。

母親とその子供を扱った作品だと、
最近なら『人魚の眠る家』なんかもあったけど、
あれよりも断然こっちの方がいい。

いやー、これは子持ちの人にもぜひ見て欲しいね。