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Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

新たな事実は浮上してくるも、なかなか決定打にならない『真犯人フラグ 真相編』

2022年01月17日 00時50分28秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位:3/7
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
ミステリー
サスペンス
スリラー

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
中堅の運送会社に勤務する相良凌介(西島秀俊)は、
妻と子供2人の4人家族。
ある雨の日、凌介が帰宅すると、
家には誰もいなかった。
家族の携帯に連絡してもつながらない。
3人で映画にでも行っているのだろうと、
気にも留めず友人の店に飲みに行く。

しかし、翌朝になっても家族は戻って来なかった。
家族の友人たちに当たるも、
誰も行方を知らず、
警察も家出だろうと取り合ってくれない。

困り果てた凌介は、大
学のサークルでいっしょだった河村(田中哲司)に相談。
彼は今最も売れている週刊誌「週刊追求」の編集長。
事件性を感じた河村は
「記事にすれば注目されて警察も動くかも」と、
週刊追求で記事にすることを提案。
戸惑いつつも、
凌介はその提案に乗る。

河村の手腕で、
真帆たちの失踪は事件として注目され、
凌介に同情の声が集まった。
しかし、あるSNSの投稿をキッカケに、
凌介は“悲劇の夫”から一転、“疑惑の夫”へ…!

愛する家族を取り戻すため、
“真犯人”と“世間の目”との闘いが始まる―――!!

【感想】
2クール連続のドラマなので、
これだけ現在12話まで来てる。
事件の真相に近づきつつあるも、
いまだに決定的な手がかりはなく、
まだ“点”が多く残っている感じ。

SNSの情報だけを鵜呑みにすることの怖さ、
一度ついたレッテルがなかなか剥がれないことの怖さは、
どんどん大きくなっていくけどね。

『あな番』との世界観共有は、
昨年映画があったことの宣伝を兼ねていただけで、
特にユニバースみたいにはなってなさそうなのが、
少し残念(笑)


日曜劇場史上最も戦隊ヒーローキャストが集まっていた『DCU Deep Crime Unit 〜手錠を持ったダイバー〜』(第1話)

2022年01月17日 00時11分09秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):2/6
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
ミステリードラマ
刑事ドラマ
ダイビング

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
2022年、海上保安庁に「潜水特殊捜査隊」、
通称「DCU」が発足した。
DCU設立の目的は、
島国である日本において、
海や河川で発生する事件の解決や、
水際からやってくるテロなどからの防衛。
いわば、水際捜査に特化したエキスパート集団だ。

隊長となったのは、
50歳を迎えた新名正義(阿部寛)。
メンバーには海保のエリート・西野斗真(高橋光臣)、
女性初の潜水士となった成合隆子(中村アン)らがいた。
そして、過去に水難事件で新名に命を救われた瀬能陽生(横浜流星)の姿も。
DCUは海上・水中だけではなく、
陸上の捜査権限も与えられることになったのだが、
そのことが警察関係者との間に溝を生んでいた。

そんなDCUが発足と同時に捜査に向かったのは、
群馬県のダム湖。
数日前に上陸した大型台風によりダム湖内の水流が変わり、
ある人物の頭骸骨の破片が発見されたのだ。
警察には手が出せない水深100メートルという
ダム湖の水底を新名たちが潜水捜査すると、
そこには思いもよらない景色が広がっていた。

容疑者として名前が挙がったのは、
建設会社の社長で社長就任以前は
ダム事業を担当していた小山内正一(中村芝翫)、
その秘書でどこか陰のある若林朱里(高梨臨)、
会社の金を使い込んだことが発覚し、
ロシア出張時に失踪して現在も行方不明の野田浩正(宮野真守)。
ダム建設に関わっていた疑惑の3人、
そして隠された事実とは…。

【感想】
最近の日曜劇場は、
新しい組織が発足しがち。
「TOKYO MER」とか(笑)

今回焦点が当たっているのは、
海上保安庁内に発足した、
水際捜査のエキスパート集団である
DCUという架空の組織。
一体何をやるんだろうと疑問に感じていたけど、
普通に事件の捜査でした。
なので、話としては刑事ドラマの範疇に入るかな。
ただ、潜水が必要なぐらい、
深い水の中が舞台になるんだけど。

こんなクソ寒い時期に、
水際のロケがあることも大変だなと思いつつ、
その壮大な光景は見ごたえある。
新名と瀬能の過去も何やらありそうだし、
今まで観た今季のドラマの中では
『ミステリと言う勿れ』に次いで期待できそう。

なお、個人的には第1話のキャスト陣がとてもエモかった。
まず、野田の父親役で出ていた誠直也。
この方は『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975)で
アカレンジャーを演じていたんだ。
そういう意味では、
高橋光臣は『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006)で
ボウケンレッドを。
高梨臨は『侍戦隊シンケンジャー』(2009)で
シンケンピンクを。
横浜流星は『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014)で
トッキュウ4号を演じていたので、
第1話における戦隊ヒーローの割合高いなって思った(笑)

ちなみに、実際はドラマのように、
海上保安庁が海と関係のない事件の捜査に当たることはないそう。

 

殺人容疑をかけられた医者が逃げる先々で人々を助ける『逃亡医F』(第1話)

2022年01月16日 00時17分42秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):5/5
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
サスペンス
医療ドラマ

【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
 伊月慶悟(原作)・佐藤マコト(作画)『逃亡医F』(2007-2008)

【あらすじ】
天才的なオペ技術を持つ
帝都医大の脳外科医・藤木圭介(成田凌)。
前途洋々な未来が待っていたはずの藤木はその日、
同僚で恋人の研究医・八神妙子(桜庭ななみ)を
病院の屋上から突き落として殺害したという
“無実の罪(冤罪)”を着せられ、
天才医師から一転、
警察に追われる殺人犯へと転落する……。

愛する人を殺した真犯人を突き止め、
復讐するため、
金も地位も名前も捨てて決死の逃亡を図る。
ただ一つ捨てられなかった"医手一律"の精神を胸に――。

追手が迫りくる中、
逃亡の先々で医師の手を必要とする弱者の存在。
そのとき、彼は動く。
ただ目の前の命を助けるために――。

【感想】
原作漫画は未読。
斬新な設定の医療ドラマ。
医療モノだけど、
舞台は病院じゃない。
主人公は恋人殺しの容疑をかけられ、
逃げ惑う日々。
その逃亡先で事故が起こり、
助けを求める人が。
そこで振るわれる天才脳外科医の手腕。
今日も船という限られた場所で、
腕の切断と縫合のオペをやってのける。
もはや出張オペ状態。

でも、彼の本当の目的は人助けではなく、
恋人を殺した真犯人を突き止めること。
まさに、医療×サスペンスのミックスジャンル。
第1話だけだと、
まだ謎が多くて面白さがわからないけど、
今後の展開に期待かなー。
 

夢や希望を失ったサラリーマンが再び自分を変えるチャンスに出会う『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(第1話)

2022年01月13日 00時26分28秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):2/4
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
コメディ
ビジネス
レストラン経営

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
高梨雛子(高畑充希)は、
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し続けるスタートアップ企業、
「リレーション・ゲート」の社長秘書。
社長の浅海(松田翔太)はカリスマ性のある男だが、
直感で動く彼の“ムチャブリ”に、
雛子は振り回されてばかり。

そんなある日、
いつものように浅海から突然の電話が入る。
社内で募っていた新規事業の企画に、
雛子も応募しろというのだ。
いつものムチャブリに雛子はヤケクソで、
数年前に出した企画書の年号を
平成から令和に書き換えただけで提出する。
すると、困ったことに企画は採用され、
雛子は何の前ふりもなく、
子会社設立の記者会見の場で、
突然社長に任命されてしまう!

右も左もわからないまま、
浅海が買い取った創業50年の老舗フレンチレストランを、
1ヵ月でリニューアルするよう命じられる雛子。
果たして、その行く末は……。

【感想】
突然社長になる話というから、
てっきりIT系の会社かと思いきや。
まさかのレストランの立て直しっていう。

レストラン系のドラマはこれまでにもたくさんあったけど、
主人公はシェフだったりオーナーってのが多かった。
今回はレストランの運営会社の社長という、
ちょっと現場からは遠いポジションっていうのが差別化なのかな。

そんな雛子は、
世の中のアラサーの最大公約数的なキャラクター。
若い頃はやる気に満ち溢れていたものの、
気づけば目の前の仕事をこなすだけになり、
自分の意志もない。
事なかれ主義で、
人に合わせることだけがうまくなった。
このままではいけないと思いつつも、
どうしたらいいかわからない。
でももういい歳だし、
別にしょうがないか~とモヤモヤを抱えている。
今さら社長になったって、
何も変わらねぇよって。

第1話では、
最初折が合わなかったシェフが協力してくれることで、
ちょっとやる気になっていた。
自分ひとりでやれっていうと
どうしたらいいかわからなくなるけど、
ひとりでもいっしょにやってくれる人がいると、
途端にやる気が出てくるっていうのはわかる。

ここからどうやって社長業をこなしていくのか、
雛子の成長譚が期待できるドラマかな。
多分、「人はいつでもどこからでも変われる」
っていうメッセージになるんじゃないかと思うけど。
ただ、雛子はどうも過去に高畑充希が演じた
カホコやサクラとかぶって見えてしまうところがある。
あのあたふた感が特に(笑)

あと、浅海が言っていた
「社長の仕事は決断することだよ」
っていうセリフ、
どこかで聞いたことあるような(笑)


『神様、もう少しだけ』みたいな関係性を思い出してしまう『ファイトソング』(第1話)

2022年01月11日 23時52分08秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):2/3
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
ラブストーリー

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
空手の日本代表を目指すも、
突然遭った交通事故によってその夢を絶たれてしまった木皿花枝(清原果耶)。
すべてを失い、
人生どん底・・・無気力でぐだぐだした毎日を送っていたが、
幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨)が経営するハウスクリーニングで
バイトとして働くことに。

そんなある日、
かつて1曲だけヒットを出したが、
今や落ちぶれたミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)の家に
客先として訪問することになる。
芦田は事務所から、
残り2ヶ月でヒット曲を出さなければクビだと宣告され、
窮地に立たされていた。

今まで空手一筋で恋もしたことがなかった花枝と、
「人の心が分からないから良い曲が書けない」
と追い込まれている芦田。
そんな崖っぷちの2人がひょんなことから出会いを果たし…。

【感想】
芦田の「今や落ちぶれミュージシャン」という設定。
ヒロインが若い女の子。
この時点で『神様、もう少しだけ』を彷彿とさせる(笑)
まあ、あそこまで時事性はなさそうだけど。

ここから、若者たちの三角関係が
いろいろあるんだろうなとは思うものの、
今日は導入でしかないので、
ほとんど動きがなく(笑)

ただ、第1話時点でわかった重要なこと。
それは、「ヒロインの耳が聞こえなくなるかもしれない」ということ。

歌が主軸になっている話だけあって、
耳が聞こえなくなる展開になるとしたら、
涙を誘うことを期待させるけど、
果たしてどうなるか。


クリント・バートンのけじめと、ケイト・ビショップの未来、まさかのキャラクター参戦に興奮する『ホークアイ』

2022年01月11日 20時54分46秒 | ドラマ

【個人的な評価】
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
    映像:★★★★★
    音楽:★★★★★

【ジャンル】
マーベル
スーパーヒーロー
アクション
アベンジャーズ

【あらすじ】
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の壮絶な戦いの後、
人類を救ったものの、
大事な親友であるブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)を始め、
仲間を失ったホークアイ(ジェレミー・レナー)。

喪失感を抱えながらも、
ようやく平穏な日々を取り戻しつつあった彼の唯一の望みは、
アベンジャーズを辞めて
家族と一緒にクリスマスを穏やかに過ごすこと。

しかし、彼の秘めていた過去、
闇の世界の暗殺者”ローニン”の存在がきっかけとなり、
事件に巻き込まれていく。

一方、幼い頃からホークアイに憧れてヒーローを目指し、
弓の達人となった22歳のケイト・ビショップ(ヘイリー・スタインフェルド)。
ホークアイはある事件をきっかけにケイトと出会い、
半ば巻き込まれるような形で
事件の渦中にあるケイトに協力することとなり、
やがて強大な敵に2人で立ち向かっていく。

【感想】
昨年は映画を観まくってたこともあり、
唯一、年内に鑑賞しきれなかった作品(笑)

よかった。。。
これまであまりフォーカスされて来なかったホークアイに、
ここまでのドラマが展開されるなんて。。。

◆ホークアイの大きな前進

今回のドラマはホークアイの過去が大きく関わっていた。
それが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)
のときに暗躍していた“ローニン”。
そのときの衣装と刀が闇オークションに出されていたことから、
またもや戦いに身を投じるハメに。

今は家族との時間を大事にするようになったホークアイ。
そんな彼がケイトとの出会いを通じて、
それまで目を背けていた現実と向き合い、
後身の育成をしてきたのは、
大きな歩みだった。

このドラマには、
ナターシャの妹であるエレーナ(フローレンス・ピュー)も登場。
実は、彼女もサノスの指パッチンで消えていたことが
この作品で明らかになるんだけど、
消えた人が5年経って復活するのは、
彼女らにとっては5秒ほどの出来事だったというのも、
本作で初めてわかる。

エレーナはホークアイの暗殺依頼を受けると同時に、
ナターシャが死んだのはホークアイのせいという復讐心もあって、
彼の元にやって来る。
でも、それがきっかけで、
彼がナターシャの死についてけじめをつけられたのも、
きちんとピリオドを打てた感じがしてスッキリできた。
そこらへん、ブラック・ウィドウの後日譚のようでもあったな。

◆ケイト・ビショップの爽快感

ケイトは幼い頃、『アベンジャーズ』(2012)で、
チタウリたちが攻めてきたときに、
超人でも何でもないホークアイが戦う姿を見て、
彼に憧れた。

もともとあらゆる武術に精通している彼女だけど、
慎重に事を進めるホークアイと違い、
大胆な行動で彼を振り回す姿に、
若さとバイタリティからくる爽快感を感じられたのがよかった。
戦闘能力もホークアイに引けを取らず、
最終話の大乱闘のシーンでの活躍はかっこよかった!
弓がメインだけど、
様々な機能のついた“トリック・アロー”を駆使することで、
ド派手なバトルに仕上がってるのも興奮!

◆またまた世界が広がるキャラクターの登場

今回の黒幕はかの有名なヴィラン。
原作コミックを読んでいなくても、
『Marvel's Spider-Man』のゲームで遊んだ人はわかるかと!
スパイダーマンを苦しめたアイツなのだ。
どうやらデアデビルにも関わっているそうな。

さらに、ホークアイの暗殺を指示したのはその黒幕なんだけど、
『ブラック・ウィドウ』(2021)で
エレーナにホークアイの写真を見せたのは、
ヴァル(ジュリア・ルイス=ドレイファス)。
ということは、この両者は繋がっている?!

そして、ホークアイの妻に関する設定。。。
無限に広がる世界観に期待と興奮しかない!

◆そんなわけで

ホークアイにまつわる様々な"しこり"を解消した本作。
予想外に深い人間ドラマがとても楽しめた。
最終話では、『ロジャース・ザ・ミュージカル』
のロングバージョンも観れるので、
ぜひ鑑賞してみて欲しい!



主人公が淡々と正論をぶちかましてくるのが面白い『ミステリと言う勿れ』(第1話)

2022年01月11日 00時17分33秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):1/2👑
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

【ジャンル】
ミステリー
推理ドラマ

【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
 田村由美『ミステリと言う勿れ』(2016-)

【あらすじ】
秋も深まるとある日、
自宅で大好物のカレー作りをしている
大学生・久能整(菅田将暉)の元に刑事がやってきた。
近所の公園で殺人事件があり、
遺体で発見されたのは整の大学の同級生だという。
どうやら警察は整に疑いの目を向けているようで、
任意同行を求められてしまう。

取り調べ室で事情聴取が行われるが、
話が脱線しがちな上、
警察の矛盾点をズバズバと突いてくる、
一筋縄ではいかない整に刑事たちは振り回される。
中には妻との不仲について悩んでいることを整に言い当てられ、
悩み相談をしてしまう者までいる始末。

しかし、事件の捜査上でついに、
整の指紋が付いた凶器が発見されてしまうのだが…。

【感想】
これは面白い!
木曜日の『ゴシップ』に近い流れではある。
事件があって、捜査して、
真相を知って涙ちょちょ切れる的な。
でも、主人公である整のキャラクターが魅力的だから、
それだけでより一層面白く感じる。

とにかく淡々と正論をぶつけてくるのよ。
ただ、同時に物事の視野を広く持つことの
大切さも教えてくれるのがよくて。
人は何かと"決めつけて"考えがちだけど、
確定情報がない以上、
あらゆる可能性が考えられることを彼はしれっと言う。

今日だって、
被害者の自宅から、
イニシャルと金額が書かれたメモが見つかった。
「誰に金を貸したか」とも捉えられるし、
「誰にカツアゲされたか」とも捉えられる。
そういうことを、警察でも何でもないただの大学生が淡々と言い放つ。
集中して聞いちゃうんだよね、
彼の言葉。
「そういう考え方も確かにあるな」って。
それに翻弄されてしまう警察もどうかとは思うけど、
結果、事件解決に繋がっている。
その爽快感がよかった。

あと、BGMがクラシック音楽ばかりなのも、
耳障りがいい(笑)

原作漫画は読んでないけど、
久しぶりにハマれそうな月9。


主人公が綾波レイみたいな雰囲気だった『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(第1話)

2022年01月09日 21時55分10秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):1/1👑
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
サスペンス
ヒューマンドラマ
ネットニュース

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
大手出版社『クスノキ出版』の経理部に所属する瀬古凛々子(黒木華)は、
他人の気持ちを理解したり、
場の空気を読んだりすることは苦手。
しかし、この世界や他者を知りたいという欲求は強く、
優れた洞察力を生かして
ちょっとした矛盾や誤りを見抜く能力に長けている。

そんな凛々子の能力を認め、
彼女の協力で同期のライバルを蹴落として
執行役員となった仁和正樹(安藤政信)は、
凛々子にある仕事を命じる。
それは、クスノキ出版が運営するニュースサイト
『カンフルNEWS』の立て直しだった。

『カンフルNEWS』は、
他社のニュースやブログ記事のコメントをコピペしただけの
“コタツ記事”ばかりを発信しており、
PVは月間50万程度、
広告もろくにつかないというお荷物部署状態だった。

凛々子は、月間5000万PVという目標を掲げ、
そのために「ゴシップで攻める」という戦略を立てるが……。

【感想】
2022年一発目のドラマ。
人付き合いは苦手だが、
優れた洞察力を持つ主人公が、
ニュースサイトの立て直しのために、
ゴシップネタで攻めるというドラマ。

第1話では、ゴシップの元ネタを追うサスペンス感と、
真相がわかった後の心温まる話から得られる
ヒューマンドラマ感を楽しめる。
けど、連ドラとしては特に目新しい設定はないかな(笑)
ニュースサイトの編集部っていうところで、
とても現代的な感じはするけど。

個人的には、あのまま経理部所属で、
経理の観点から会社の闇を暴いていく流れの方が
面白かったんじゃないかなって思う。
まあ、それだとNHKでやってた
『これは経費で落ちません!』
と同じになっちゃうか(笑)

それにしても、凛々子の雰囲気や話し方が、
『エヴァ』の綾波レイみたいだなと思ったのは、
僕だけだろうか。。。

 

2021年秋ドラマトップ10

2021年12月25日 10時00分37秒 | ドラマ
1. 日本沈没ー希望のひとー(TBS)
2. 最愛(TBS)
3. 真犯人フラグ(日本テレビ)
4. アバランチ(フジテレビ)
5. 二月の勝者―絶対合格の教室―(日本テレビ)
6. SUPER RICH(フジテレビ)
7. 恋です!~ヤンキー君と白杖ガール(日本テレビ)
8. ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~(フジテレビ)
9. ドクターX ~外科医・大門未知子~(テレビ朝日)
10. 婚姻届に判を捺しただけですが(TBS)

この5年、毎クール10本ずつドラマを観続けてきたけど、
今季が一番ハマらなかったかもしれない(笑)
全体的に1話で得られた期待が、
どんどん失速していくものが多かったように感じるから。
そんなわけで、『日本沈没』と『最愛』以外は、
気持ちが乗り切らなかったな。。。

『日本沈没』と『最愛』は、
個人的にどちらも同じぐらい好きだったんだけど、
『日本沈没』は日本に対する
応援メッセージみたいに受け取れたのがよかったなあと思った。

来季も面白いドラマに出会えますように。

ラブ&マネーのすったもんだドラマだった『SUPER RICH』

2021年12月25日 01時06分14秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位:6/10
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【要素】
ヒューマンドラマ
ベンチャー
電子書籍ビジネス
経営者

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
裕福な家庭に生まれた氷河衛(江口のりこ)は幼い頃に両親を亡くした。
しかし、潤沢な遺産もあったため、
大学時代に知り合った一ノ瀬亮(戸次重幸)と
電子書籍販売をメインとするベンチャー企業
『スリースターブックス』を立ち上げて成功。
女性起業家に贈られる“プラチナ・ウーマン・オブ・ザ・イヤー”の
大賞を受賞するまでになっていた。

そんなある日、
衛は亮からアプリ会社へ出資する提案を持ちかけられる。
結局、亮は会社の金を使い込みトンズラ。
スリースターブックスは倒産の危機に追い込まれる。

社屋を手放し、
古民家を新たな職場として、
またイチからやり直す社員たち。
ひょんなことから、
スリースターブックスで働くことになった春野優(赤楚衛二)も、
持ち前のフットワークの軽さとポジティブ思考で会社に貢献していく。

先行きが不透明な経営状況に、
社員たちの抱える問題、
そして衛と優のロマンスなど、
様々な事情が折り重なるこの会社。
果たして、みんなの考える幸せとは一体何なのだろうか。

【感想】
第1話はすごくよかったんだけど、
その後の展開が個人的にはハマらないドラマだった。

タイトルからして、
最初はビジネスやマネー寄りの話かと思った。
生まれながらに裕福な女社長と、
貧しい家庭で育った男の子が、
倒産の危機にある会社を前に、
どうやって稼いで、
そのお金をどう使うのか。
そんな話を期待してた。

ただ、結局は女社長と年下イケメンくんのラブコメじゃんかって。
そのビジネス面とプライベート面の二軸がかみ合っていないというか、
どっちつかずな印象だったかな。
せっかくここまでビジネス感出すなら、
もう少し踏み込んだ内容がよかった。
また、ラブコメを入れるなら、
優の方にも他の女性とのロマンスがあった方が面白かったかも。
衛を巡るいざこざはちょいちょいあったんだけど、
宮村くん(町田啓太)とだけだからね。
今吉(中村ゆり)やリリカ(志田未来)だって、
内に秘めた想いがあったんだから、
そこをもっと出してバチバチした方が、
人間ドラマとしては楽しめたかもしれない。

ビジネスドラマはね、
『半沢直樹』という超強力なコンテンツがあるから、
どうしても物足りなく感じちゃう。
最終回で、
買収に関する専門用語、
ホワイトナイトやらゴールデン・パラシュートやらが出てくるから、
「俺のターン!」みたいにもっと必殺技感出して欲しかった(笑)
なんか、淡々としてた印象。。。

最終的に、個々人の幸せについてはわかったから、
それを突き詰めるのはいいんだけど、
何が"SUPER RICH"だったのかはよくわからず。
総じて、イマイチハマり切れない感じだったなー。


いろんな夫婦の形を提唱、、、していなかった茶番劇『婚姻届に判を捺しただけですが』

2021年12月22日 00時34分37秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位:9/9
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【要素】
ラブコメ
偽装結婚

【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
 有生青春『婚姻届に判を捺しただけですが』(2017〜)

【あらすじ】
森田デザインで中堅のデザイナーとして働く大加戸明葉(清野菜名)。
彼女はおひとり様を満喫しており、
仕事にもやりがいを感じていて、
生涯独身という未来もどんと来いと、
結婚にこだわってはいなかった。

ある日、明葉は広告代理店に勤める百瀬柊(坂口健太郎)と出会い、
「僕と結婚してみませんか?」と、
まさかのプロポーズを受ける。
百瀬は"とある理由"から
既婚者という肩書が欲しかったのだ。

いきなりの提案に驚く明葉。
しかし、彼女は祖母の小料理屋を助けるために
お金が必要な状況に陥ることに。
一人ではどうしようもなく、
仕方なくそのお金を百瀬から借りる代わりに、
彼の提案を受け入れる。

ここに偽装夫婦が誕生したわけだが、
突然始まった同居生活において、
お互いの価値観の違いから衝突ばかりの日々。
果たして、彼女らの結婚生活はどうなっていくのだろうか?

【感想】
個人的には、今季一番ハマれなかったドラマ(笑)
もうね、百瀬にまったく共感できなかった。
彼はずっと美晴(倉科カナ)のことが好きで。
でも、美晴は百瀬の兄と結婚しちゃって。
それでもあきらめきれなくて。
だから、彼女を安心させるために、
結婚すると。

???

その違和感や気持ち悪さが、
10話ずっと続いていたので、
これはかなり観るのが大変だった。

そうは言っても、最初の方はね、
明葉との同居生活において、
価値観やライフスタイルの違いから生まれる衝突に
「あるある」と笑っていられたんだけど。
恋模様は針の穴ほども感情移入できないまま。
百瀬の気持ちは次第に明葉に傾いていき。
明葉も明葉で、
ただお金を貸してくれただけの百瀬に気持ちが傾いていき。
「ただの単純接触効果かよ」って。

100歩譲って、
百瀬→明葉はわかる。
明葉は百瀬の人間性を受け入れていたから。
明葉→百瀬はちょっとわからないな(笑)
あんな神経質そうな人、
いっしょにいるだけで疲れるんじゃないか(笑)
まあ、途中からその神経質な部分は消えてたけど。

明葉もなー、
お金のためだけに籍を入れるような人だったのに、
最終回で百瀬がガチで結婚を迫ったら、
やんや言ってくるし、
なんだよって(笑)

牧原(高杉真宙)も、
恋のライバルとして全然目立ってなかったのがもったいない。
そもそも、明葉は彼にピクリとも心が動いていない時点で、
どんなポジションだったんだろう。
もっと百瀬を窮地に立たせるぐらいの
キャラとしての強さがあってもよかったかなあ。

最終回では、
いきなり真面目に「夫婦とは?」みたいな問いかけがきて、
まあ始まりが偽装結婚だからこその疑問
ってのはあるのかもしれないけど、、、
全然ピンと来ない(笑)
前提として、
結婚とか(形はいろいろあれど)夫婦とか、
そういうのが幸せのゴールみたいになってるのは、
人によって違和感を覚えるんじゃないかって感じたり。

偽装結婚というか契約結婚っていうのは、
やっぱり『逃げ恥』という強いコンテンツが立ちはだかるねー。



"国民を信じる"点において『日本沈没』と同じメッセージを感じた『アバランチ』

2021年12月21日 00時27分00秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位:4/7
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【要素】
アクション
サスペンス
刑事ドラマ

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
「東京の新たな大規模都市開発プロジェクトのリーダーが謎の失踪」。
そんなニュースが報じられる中、
警視庁捜査一課から左遷された西城英輔(福士蒼汰)は、
誰も寄り付かない地下室に設けられた新たな配属先を訪れる。

「特別犯罪対策企画室」と記された扉の先にいたのは、
室長・山守美智代(木村佳乃)ただ一人。
ここで自分は何の仕事をするのか?
状況が飲み込めない西城は山守に命じられるまま、
とある雑居ビルまで山守を車で送り届ける。

山守から車での待機を命じられたものの、
興味本位でビルのエントランスまで出てきた西城は、
郵便ボックスに記された見慣れないマークを見つけた矢先、
羽生誠一(綾野剛)から声をかけられる。
初対面のはずなのに、
西城の素性や経歴を知り尽くした羽生は、
薄気味悪さを感じる西城を尻目にビルの階段を上っていった。

その後、ビルの一室に集結した
山守、羽生、牧原大志(千葉雄大)、
明石リナ(高橋メアリージュン)、打本鉄治(田中要次)の5人。
「みんなそろったわね。では始めましょうか」。
モニターに映し出されたのは、
例の失踪事件のニュース。

山守の一声で始動したアバランチが起こす行動とは。
やがて彼らは、
日本全体を揺るがす大きな陰謀へと繋がっていく……。

【感想】
ダークで重厚なドラマだった。
『新聞記者』(2019)の藤井道人が監督というだけあって、
巨大な陰謀が渦巻いている状況が特徴的。

アバランチのメンバーがやっていることは、
言ってしまえば世直しみたいなもん。
政治家や警察など、
本来なら国をよりよくしようとしていく立場にある人たちによる、
不正や犯罪。
それらを独自の調査で調べ、
つるし上げる、
現代版水戸黄門っぽさがあった。

ただ、彼らは単に悪いやつらを懲らしめるだけではない。
彼らの不正を暴いた上で、
そのジャッジは国民に委ねていた。
最終回で明言されることではあるけど、
その理由は、
このドラマ全体のメッセージに繋がるからなんじゃないかなって思った。

つまり、国民を信じるということ。

アバランチのメンバーたちも、
自分たちは何者でもないと主張する。
別に特別な存在でもなんでもなく、
そこらへんにいる人といっしょだと。
ただ、ほんの少しでもいいから、
普段モノを見ている角度を変える勇気を持ったり、
ほんの少しでもいいから、些細な日常を守るために行動したりする人、
それがアバランチ。
その小さな動きが、
やがて大きな雪崩となる、はず。
まずは、ひとりひとりの小さな一歩から
何事も始まるんだということを言いたかったんじゃないだろうか。

だから、国民にジャッジを委ね続けていた。
そして、最終回でも、
総理か国民が動くことに賭けた。
きっと彼らならやってくれると。
『日本沈没ー希望のひとー』もさ、
大ダメージを受けた日本を、
これまで数多くの災害に見舞われても見事に復興を遂げた日本人なら、
きっとまた復活できるはずと信じたじゃない。
そういう国民に対する信頼ってのが、
アプローチの仕方は違えど、
『アバランチ』と『日本沈没』では似ているのかなって感じた。

ただ、個人的にはちょっと長いかなっていう感覚もあった。
アクションも迫力あって、
洋画っぽい雰囲気もあったから、
2時間の映画二部作でもテンポよく観れたんじゃないかなーって。
まあ、連ドラで10話あったからこそ、
アバランチが国民を信じているっていうメッセージも
強く伝わってきたってのはあるんだけど。

ちなみに、アバランチとは英語で“雪崩”の意味。
終盤の山守さんのセリフがよかったね。

 

先の読めない展開ながらも、第1話から得られる期待値が高すぎた感は否めない『真犯人フラグ』

2021年12月20日 00時06分35秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位:3/7
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【要素】
サスペンス
スリラー
あなたの番です

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
中堅の運送会社に勤務する相良凌介(西島秀俊)は、
妻と子供2人の4人家族。
ある雨の日、凌介が帰宅すると、
家には誰もいなかった。
家族の携帯に連絡してもつながらない。
3人で映画にでも行っているのだろうと、
気にも留めず友人の店に飲みに行く。

しかし、翌朝になっても家族は戻って来なかった。
家族の友人たちに当たるも、
誰も行方を知らず、
警察も家出だろうと取り合ってくれない。

困り果てた凌介は、大
学のサークルでいっしょだった河村(田中哲司)に相談。
彼は今最も売れている週刊誌「週刊追求」の編集長。
事件性を感じた河村は
「記事にすれば注目されて警察も動くかも」と、
週刊追求で記事にすることを提案。
戸惑いつつも、
凌介はその提案に乗る。

河村の手腕で、
真帆たちの失踪は事件として注目され、
凌介に同情の声が集まった。
しかし、あるSNSの投稿をキッカケに、
凌介は“悲劇の夫”から一転、“疑惑の夫”へ…!

愛する家族を取り戻すため、
“真犯人”と“世間の目”との闘いが始まる―――!!

【感想】
うーん。
今季の他のドラマと比べるとつまらなくはないんだけど、
このドラマ単体で考えると、
第1話で感じた期待がどんどん下がっていってしまったように感じたかなー。

突然失踪した家族を見つけるために奔走する夫。
犯人はまったくわからない。
SNSでは噂ばかりが先行し、
同情や批判にさらされる日々。
この真相・真犯人が全然わからない状況に、
『あなたの番です』っぽさを感じて、
ものすごく期待したんだよ。
第1話のラストも冷凍遺体の子供が送られてくるという、
衝撃的な終わり方だったし。

でも、それ以降、
そういうショッキングな出来事は皆無。
ひたすら、事件の真相を追いかけるのみ。
『あな番』みたいに、
毎週誰か死ぬという状況と比べると、
危機感は薄まる。

それでいて、相良凌介がどれだけ家族を愛していたかが、
ほとんど伝わってこないんだよね。。。
その幸せそうな日々をもう少し見せてくれたら、
彼に感情移入きるのかもしれない。
ただ、結局は過去の回想と彼の言葉で語られるのみで、
その幸せそうな日々は第1話のほんの少ししか映されていないんだよ。
だから、イマイチピンと来ないというか。
「いや、お宅の家庭とか知らんし」
って感じてしまう部分もある。

全体的にちょっとハマりきれない部分はあるものの、
菱田さん(桜井ユキ)の怖いキャラや、
『あな番』と世界観が共有されている演出は、
ちょっと好き。
ユニバース化できるかな(笑)


中学受験を通じて子どもたちが成長していく『二月の勝者―絶対合格の教室―』

2021年12月19日 00時39分26秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位:3/6
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【要素】
ヒューマンドラマ
中学受験
進学塾

【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
 高瀬志帆『二月の勝者―絶対合格の教室―』(2018~)

【あらすじ】
新学期を迎えた桜花ゼミナール吉祥寺校。
そこに、最強で最悪のスーパー塾講師、
黒木蔵人(柳楽優弥)が新校長としてやってくる。

入塾説明会に集まった親たちの前で、
「中学受験は甘くない。覚悟のできない者は、この場を去れ」
と強い口調で語る黒木。
周囲がショックを受ける中、
彼は続けて断言する。

「絶対に全員志望校に合格させる」と。

その見事な演説によって、
説明会の参加者全員を入塾希望者に変えてしまった。

「中学受験は課金ゲーム」
「親はスポンサー」
「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」

強い言葉で常に周囲を圧倒する黒木。
果たして、彼は受験の神様か?
それとも……。

【感想】
原作漫画は未読だけど、
久しぶりの中学受験ドラマってことで個人的には楽しめた。
ちなみに、僕は中学受験はしていません(笑)

思ったより黒木先生のキャラが控えめだと感じたかなー。
第1話で、「凡人こそ中学受験するべき」と言うから、
『ドラゴン桜』の桜木先生のように、
ぶっ飛んだ指導方針でもあるのかと思いきや。
意外と真っ当に地に足の着いたやり方で、
生徒たちを着実に合格へと導びこうとしていた。
いや、とても頼もしいんだけど、
ドラマのキャラクターとしては地味かなって(笑)

でも、それでいいんだと思う。
結局、このドラマの主体はあくまでも子どもたちだから。
受験勉強を通じて、
彼らがどう成長していくのかってこと。

ゆーてもまだ小学生だしね。
自信をなくす子や、
イマイチ勉強に身が入らない子、
集団行動が苦手な子など、
まさに動物園みたい。
高校受験や大学受験になると、
生徒たちもいい年齢になってくるから、
自分で考えて主体的に行動できるけど、小学生だとそうもいかない。
講師たちはそんな彼らに寄り添って、
あくまでもサポートする立場。
だから、佐倉先生(井上真央)なんて新人塾講師だったけど、
彼女の成長物語なんてほぼ描かれていなかった。

あと、家庭の方針が大きく影響しているのも特徴的。
子どももある程度大きくなると、
親もそんなに介入はしないだろうけど、
小学生だと塾に行くこと自体、
親の意向が強かったりする。
だから、けっこういろんな家庭の考え方の違いが見れて、
自分の年齢的にはそっちの方が面白かったかも。
自分の考えを子供に押し付けたり、
逆に子供の自由にさせたり。
子どもに無言のプレッシャーを与えたり、
母子家庭で忙しくて塾を託児所みたいに捉えたり。
まあ、何がいいっていう話でもないんだけどね。
とはいえ、子供にしろ親にしろ、
こういうのでマウンティングしてくる人メチャクチャいるからな。
どこの塾に通っているかとか、
どこの学校に合格したかとか(経験者かく語りきw)。

内容としては興味深いドラマだったけど、
もうちょっとぶっ飛んだ親や子供がいてもよかったかなー
なんて思ったドラマでした。


タイトルにすべてが込められていた『最愛』

2021年12月18日 00時55分03秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位:2/5
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【要素】
サスペンス
刑事ドラマ
ラブストーリー

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は、
“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家。
そんな彼女が、
かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会したとき、
大輝は刑事、
梨央は殺人事件の重要参考人だった――。

15年前の2006年、岐阜県。
梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。
白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、
弟・優(柊木陽太)の面倒をよく見る、寮の看板娘だった。

その梨央が恋心を抱いていたのが、
陸上部のエースである大輝。
彼が出場する駅伝の地区選考会に駆けつけ、
精一杯声援を送る梨央。
大輝もまた梨央に思いを寄せており、
彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。

ある日の夜、
達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。
梨央を心配した母・真田梓(薬師丸ひろ子)は、
弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)を梨央の元へと向かわせる。

事件の真犯人は誰なのか。
15年にわたる謎が、今解き明かされる……。

【感想】
面白かった。
池から見つかった遺体をきっかけに、
15年前に起こった殺人事件の真相が解き明かされていく。
まさに、止まった時の歯車が再び動き始めたようで。

てっきり、最初は梨央が犯人かと思ってた。
第1話で記憶が飛んでいるシーンがあったから、
記憶を失っているうちに何かやらかすタイプなのかと。
いわゆる"二重人格"と同じパターン。

実際は全然違ったね(笑)
次から次へと怪しい人が出てきては、
「こいつが犯人なんじゃないか」と疑いの目を向けてきたけど、
悉くその線はなくなる。
まあ終わりが近づくにつれ、
消去法である程度の予想はつくものの、
根拠はなかったからなあ。

全体的にサスペンス調のドラマではあったけど、
その根底は"愛"だった。
ここにはいろんな愛があったと思う。
男女の愛、親子愛、姉弟愛。
それぞれが一番大切な、
"最愛"の人を守るために、
時にはルールを破り、
最大限尽くしていた。
すべてが正しい形だったかはわからないけど、
相手のことを想った行動は、
振り返ると心に突き刺さるものばかり。
そう考えると、
今季のドラマの中では、
内容が最もタイトル通りで、
一番シンプルなお話だったかもしれない。

個人的には、やっぱり加瀬さんを推したい。
大人の分別を持ち、
遠くから見守りつつ、
いつも側にいた、
切ない、切なすぎる人。。。
第8話で梨央が「あたしのことどう想ってるの?」
って聞いたときはドキッとしたわ。
加瀬さんは「親の代わりになろうと思った」って言ってたけど、
まあそれもあるんだろうけど、
絶対にそれ以上の気持ちもあったよなあ。
もはや、加瀬さんの恋物語だな(笑)

ちょっと淡々としすぎていたかなっていう印象もなくはないけど、
いいドラマだった。

あと、津田さん、いい声でした。