肉、肉、そして肉

肉3キロ準備しておくから

お盆のご挨拶と称して、親戚宅で食事をご馳走になるのが恒例行事となっている
一方的にこちらから提案するのだが…

肉3キロ？？
こりゃあ肉祭りができそうだ
想像しただけで、口の中で唾液の過剰分泌が起こる
無意識のうちに、にやけ顔になっている

ピンポーン

肉の館へ入っていく
（どんだけ肉のことで頭がいっぱいだよ…）
まずは親戚にご挨拶
だがしかし、肉のことで頭がいっぱいだ
この時の為に、来る前にジョギングと少々の筋トレで準備万端にしてきた
（どんだけやる気満々だよ…）


「焼くのは自分だよ」
と言われて肉を見せられた
100グラム￥1250の霜降りサーロイン
「はい、よろこんで！」
と庄やの店員にも負けない返事をする

肉を眺め恍惚とする
生のまま噛り付きそうな衝動を何とか押しとどめ、塩胡椒で下味をつける
味付けはシンプルがいい
焼き加減はミディアム
赤い肉汁が出なくなったぐらいがいい

お肉と一緒に幸せを存分に噛み締める
幸せが引きちぎれんばかりに噛み締める

だが
普段油っぽいものをあまり食べていないためか
ステーキ一枚油の部分も残さず食べてしまい
胸焼けが起こる！
ここにきて貧乏性が仇となってしまった
しかし、ここで引き下がるわけにはいかない
まだ何枚もあるステーキを、むざむざ逃すわけがあるまい
と、気持ちが勝り胸焼けはいつの間にか消失していた


よし！
この肉を自分の筋肉に変えていくことで完結する！！
筋トレだな！！！
アホである