空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

プロゴルファー松山選手の優勝

2021年04月12日 | 読書・TV感想
松山英樹 夢のマスターズV
日本男子初のメジャー制覇!15番で池ポチャも1打差で逃げ切る


正しいか正しくないかではなく、
「評価せずとらわれることなくただ観ること」である。
これがいかに大切なことか。

最終日15番パー5、2位と4打差あれば2オンを狙うことなく、
レイアップが正しい選択であるが、松山選手はそうしなかった。





第2打の選択に「何をすれば正しいのか」を考えると、
実作業に評価の行為が混在して、自己都合が紛れ込む。
決められた通りの作業をただアクションする
競技ではそれができるかどうかだ。

ゴルフではどの方向にどの位飛ばすかだけ。
レイアップを狙う行為は、あらかじめ決めた通りの作業以外の
「優勝したい」要素が入っている。
ツーオンするとあらかじめ決められた作業の純粋行為は、松山選手が
チャレンジする姿を同組2位の選手に見せつけることにつながった。
これを見た2位の選手は次の16番で追い詰められて、
逆にあらかじめ決めた通り以外の余分な力が入ってミスしてしまった。
ここで勝負が決着したような気がする。




「自分ひとりで、何がダメだとか、フィーリングだけでやっていた。
自分が正しいと思い過ぎていた。
コーチを付けて、今は客観的な目をもってもらいながら正しい方向に進んでいる」

 頑固なまでに「自分だけ」を貫いてきた松山が、そんな言葉を口にしたのは初めてだった。
勝利から遠ざかり、苦しんだ4年間の歳月は、松山に謙虚さをもたらした。
そうやって気持ちの上で成長し、変化したことが、彼のゴルフそのものの変化と成長につながった。

 その先に待っていたのが、マスターズ優勝だった。

舩越園子 2021/04/12 11:03 記事より



マスターズにチャレンジすること、
それが競技に向き合うありのままの姿だ。
それ以外の作業や評価を競技中に介在させると情意が邪魔する。

競技だけでなく、我々の日常作業においても、
「評価せずとらわれることなくただ観ること」である。
それが「日日是好日」の真実である。
そこには
何が正しいのか(観念)だけでなく、何を信じるのか、
何にチャレンジするか(本質)である。
色即是空と空即是色と同様に、
本質と観念は常に一体であって、動的平衡状態という関係にある。
それにより日常の情意や自己都合のない正常な分析評価が可能となる。
そしてフェイクニュースに惑わされることもなくなる。

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