空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

保守とリベラル

2024年07月10日 | 読書・TV感想
保守とリベラルとの選挙が世界中で生まれている。
戦争、核兵器反対、差別反対と、仮に実現困難であっても
「正しいことを言い続けることが大切だ」がリベラルの主張で、
「いくら正しいことを主張しても実現できないのであれば価値がない」
が保守の主張である。

確かに平等は正しい。
細胞レベルでは西欧人も東洋人も、障害者も健常者も、男も女も、
黒人も白人も区別はない。従い差別はあってはならないことだ。
しかし現実には2
車の免許には視力検査があって差別が行われている。このように
社会での生存には、社会と折り合いをつけながら生きている存在だ。
正しくても実現できなければ意味がない。
そうした現実に目を向けるべきだ。リアリズムと呼ばれる考え。
それが人間存在の根本だ。

「幸せ」は人々によって異なるものであり、
個々の価値観や経験によって定義される。
幸せは個人や文化によって異なるが、
共通の要素として、自己の満足感や希望を持つことが
挙げられている。
大前提として
「人間存在とは何か」という根本的な問題に関連してくる。

要は
今(の現実)を重視するのか、
魂(思い)を重視するのかである。






「現実よりも希望や正しさの方を優先する」
希望や夢を抱き続けることが幸福だ。
戦争反対と言い続けることが重要だ。
観念としては宗教に近く、リベラリズムと呼ばれる。
一方では
「何が正しいのかよりも、何が本当なのかが優先される」
実現しないものに価値はない。
戦争・核兵器反対と言い続けるよりも、
具体的に何をやれば、
どうすればそれらは実現するのかが優先される。

人間は何に力を注ぐべきか。
国家も同様に国力や経済力このような現実優先が保守と呼ばれる。
何が実現できるものなのか、自己利益の優先である。
それが幸せにつながるという考え。
従い、実現できないものはあきらめ、次の道や別の道に進む。




結論:

仏教でいわれる「こだわり・執着を捨てる」とは
偏桃体思考から離れることで、
得と感じるか、損と感じるかの参照点(基準)を
下げることで幸せを感じる、すなわち
ノーベル賞学者ダニエル・カーネマン博士の言う
「参照点の違いによって、人の価値判断は変化する」
である。



幸せの基準値「参照点」が低い人が幸せになる。
これは前頭葉(スロー)思考によって可能であり、
それにより初めて幸せをもたらす。

戦争・核兵器反対と言い続けるよりも、
今何をすれば、
どうすればそれらは実現するのかが優先される。
人間は何に力を注ぐべきか。
国家も同様に国力や経済力このような現実優先が保守と呼ばれる。
何が実現できるものなのか、自己利益の優先である。
それが幸せにつながるという考え。
従い、実現できないものはあきらめ、次の道や別の道に進む。
自己利益優先の考えで、米国ではトランプの存在が象徴的だ。
英国やフランス選挙のように、世界中でどちらを優先すべきかの選択が
今盛んにおこなわれている。

こだわりを抱き続ける(リベラル)、こだわりを捨てる(保守)。
二者択一ではなく、双方を取り入れることが幸福につながる。






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