空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

歌う般若心経

2022年11月03日 | 読書・TV感想
NHK松山
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コロナ禍の今だから聴きたい
般若心経×ミュージック

「空(くう)」という教えがあります。
「世の中の全てのものに実体はなく、
悩みや苦しみに意味はない」
という考え方です。
一度自分の心の中をリセットして、
そこからまた改めて
目の前のことに向き合う、
という精神が、
今を生きる私たち現代人に
フィットしているのではと
薬師寺さんは分析しています。



「心をリセットして自らと向き合う」と
いう般若心経の精神。
コロナ禍の今、
その重要性は大きくなっているのではと
薬師寺さんは考えています。

「コロナ禍は仏教の修行に似ているなと
思ったんですよね。
今まで当たり前のようにできていたことが
できなくなるストレスをみんなが
同じだけ抱えて生きていかなきゃいけない。
「自分と向き合う時間」というものが
より大事になった。







この教えから導かれるのが
リセットして向き合うということだ。
保留にするだけでは問題の
解決にならない。
リセットするとは
一旦立ち止まって、そして自分に
向き合うことが大事なことだ。
自分に向き合うことで
何か新しいものが生まれてくる。


例えば
「やればできる!」の日常から
リセットするということは、
「いい人やめれば楽になる」
の分別であって、
これらの一体化から
新たな感情や意識が生まれてくる。

「自分と向き合う時間」が大事と
説かれておられるように、
迷いによることと、
自分に向き合うことの
一体化された姿勢から
新たな価値が生まれることの
実体に、
より注目すべきではないかと
思った次第です。


ところで
自分に向き合う、そこから先が
大問題なのであって、
そこから先への展開がなければ
保留と同じで問題解決とはならない。
仏教ではそこから先は
自分で解決しなさいと説く。
絶対他力への信仰にしても、
他力という誓願への自覚・共感に
強く引かれる人と、そうでない人が
いるのであって、そこには
気がつく為の自力も必要だ。


心を省みるの
リセットすること(いい人やめてみる)と、
物事を省みる(迷い、おかげ様の縁)。
双方の平衡状態から
本当にしなくてはならない事が
(先への展開が)
見えてくる。

即ち
リセットと迷いの一体化された状態が
「空」であり、
迷いの方(合成)より、
リセットの方(分解)を、
少しだけ先回りさせることによる
解決策が「色」と言う実体の概念だ。
要は
人それぞれによって
共感共鳴での価値観が異なる。
しかし
恐れずにやってみる、
やればできるの一辺倒でなく、あるいは
いい人やめれば楽になるの一辺倒でなく、
(分別が苦の原因だの一辺倒でなく)
双方の分別によりリセットする方を、
(他の話を聞く、自らを変えること)
少しだけ先回りさせることだ。

実体がない、分別しないの一辺倒ではなく、
あるいはまた
乗り越えるの一辺倒ではなく、
折り合いを付ける方を少しだけ先回りさせる。

自分が変われば世界が変わる

均一化・平等の法則とは逆の行為が
生きることだ。つまり生命と同様に
変えられない法則
均一化・平等(無分別)と折り合いながら
生きることだ。
生と死同様に、矛盾をはらんだ姿であるが、
共存して平衡する、
これがいわば本当の姿ではないか。
折り合うためにも矛盾の分別は必要である。
















  



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