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狂犬病による死亡人数が伝染病でトップ

2007-02-13 | Weblog
 去年、中国各地で狂犬病の発生が報じられましたが、まだ続いています。1ヶ月で182人の死亡は、人口が10分の1の日本では18人に相当しますから、大変な数字です。これが日本だと大騒ぎになっているでしょう。

 衛生部が発表した2007年1月の全国法定伝染病状況によると、1月に全国では狂犬病の発病者数が217人、1月末の死亡者数が182人であった。狂犬病はほとんど100%の高い死亡率で、1月の法定伝染病死亡者数のトップとなった。

 2007年1月、甲類、乙類法定伝染病の発病数は300,261件、死亡者は479人であった。この月、ペスト、コレラ、SARS、ポリオ、ジフテリアの発病、死亡報告がなかった他は、その他の22種の甲類、乙類伝染病は全て報告があった。

 1月の発病数のトップ5は、肺結核、B型肝炎、梅毒、淋病、赤痢で、87.2%を占めた。死亡数のトップ5は、狂犬病、肺結核、B型肝炎、エイズ、流行性脳脊髄膜炎で、死亡総数の83.7%を占めた。