窓のこちらで…

日々思ったこと、読んだもの、作ったものを綴っています。

『しゃばけ』

2006-02-15 00:00:00 | ★積み上げて…(本)


いいですねぇ、いいですねぇ。こういうの好きですねぇ。
『しゃばけ』面白かったですよ。
妖(あやかし)=妖怪)たちがいっぱい出てくる、でてくる(笑
それだけじゃないんですけどね。もちろん。
花のお江戸ってのには、絶対こういうものたちがいたんですよ。
そして、その存在がなんとしっくりいくことか!

主人公の一太郎ですが、大店の若だんな(お金持ちのおぼっちゃま)で、周りから甘甘に育てられながらも、とてもしっかりした考えももっているんです。
それに、他のものに向けられる優しさまでも持っているという。。。
なんとも<できた>おぼっちゃまなのです。
体が弱いというのが、一太郎をそうさせたのでしょうか。。。

お江戸ものには欠かせない、人情っていうヤツもたっぷり入っていて、推理も楽しめるという、とにかく読んだら楽しい一冊です。

続編に『ぬしさまへ』短篇集があります。
次に読むのはコレだな。。。決まり!




  『しゃばけ』 畠中恵  講談社文庫

  
  (カバーあらすじより)
江戸有数の廻船問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。




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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんか面白そう (モリー)
2006-02-17 17:59:10
ホントに読書家なんですねー。

これ、私も読んでみようかな。

しゃばけの「しゃ」ってなんだろな。
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wataさんへ (kei)
2006-02-17 20:13:34
 この「しゃばけ」評判いいみたいですね。



 少し前、このテーマサロンで「しゃばけ」を褒めちぎっていた人がいました。私は読んでいないんですが…。





 宮部みゆきの時代物に、水木しげる風味を加えた、という感じでしょうか。

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モリーさんへ (wata)
2006-02-17 23:29:59
娑婆気と書くようです。

『しゃばけ』の中にもその意味が書かれてあったのですが、今日きた友人に「かわいい妖怪が一杯出てくるから、読めよめ!」と薦めて(もうちょっとマシな薦め方をしろよ;)持っていってもらったので、本が手元にはないので、その文とは違いますが、辞書では―

【(「しゃばき」ともいう)現世に執着する心。また、俗世間の利益・名誉にとらわれる心。しゃばっけ。】―とあります。

コレって、強弱の差はあるけれど、人なら誰しも持っていそうですよね。



読書家なんて言われると、大そう恥ずかしいです。

読んで楽しんでいるだけなので、難しいことは分からないし、それに、すぐ忘れちゃうんですよ。

(これって、ヤバイ?;



『しゃばけ』は楽しかったです。是非読んでみてください。
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keiさんへ (wata)
2006-02-18 00:01:13
話し口調っていうのでしょうか、そのリズムが良かったです。

江戸時代だから、妖怪も活き活きと生きていて、そこらへんに小鬼たちがうようよしていても、全然違和感がないんですよ(笑

挿絵の妖怪もかわいいです。



昔、本気で<コロボックル>に会いたいと願っていたみたいに、こんな妖怪たちならば会ってみたいと思いました。

スルっと読めますので、是非読んでみてください。



宮部みゆきの時代物は読んでいないので<お江戸つながり>ということで、昨日『ぬしさま』と一緒に『ぼんくら』買ってきました。

暫く<お江戸もの>を楽しむ予定です
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しゃばけ (リコ)
2006-02-19 21:46:59
私も、江戸時代には確かに妖怪さんたちがいたと思います。

魑魅魍魎たち

いろいろな神様たちも

人は、そういう者たちと上手に付き合っていたのだと思います。



私も「コロボックル」には、会いたいと思っていました

北海道に行くと、探したくなります



そんなwataさんのオススメの「シャムネコ・ココ」シリーズ、ますます読みたくなりました
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はじめまして (ゆうび)
2006-02-19 22:42:45
keiさんのとこからとんできました。

『しゃばけ』いいですよね。

江戸ものというのもありますが、登場人物のやさしい雰囲気も好きです。

(keiさんのコメントで「褒めちぎった人」というのは、多分私です)

『しゃばけ倶楽部』というHPもあるようですよ。

私は最近、『おまけのこ』を読み終えました。

(これも短編集でした)

今は宇江佐真理さんの「ひょうたん」という江戸モノを読んでいるんです♪

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リコさんへ (wata)
2006-02-20 14:38:09
おぉ、出てきましたね。魑魅魍魎!

魑魅魍魎という漢字を知ったのは「日出る処の天子」(マンガ)でした(笑

いい具合いに、おっかないものと神様の存在があって、そういうものが生活の一部なのって、なんかイイですよね。



リコさんも<コロボックル>に会いたい派なんですね。

お仲間だー!

小さい頃、もし会えちゃったら何を言おうか…とか考えたりしてましたよ。

会ったらまずは「こんにちは」ですよね(それが礼儀だ
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ゆうびさんへ (wata)
2006-02-20 14:48:26
はじめまして。コメントありがとうございます。



そうですかー「褒めちぎって…」はゆうびさんなのですねー!

いや、ホントに面白かったですね。

もう少しで「ぬしさま」も終わってしまうのですが、次をまだ手に入れてないので、読み終わってしまったら寂しいです。

3冊目4冊目も早く文庫で出て欲しいなぁ!



宇江佐真理さんのものは読んだことがありません。

また感想を聞かせてくださいね。

これからもよろしくお願いします。
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読みました! (モリー)
2006-02-20 15:37:17
わー、面白かった面白かった!

昨日買って、一気読みしちゃいました。

登場人物みんな良いキャラしてますねー。

職人が魂を込めて作った物は、時を経て付喪神になるというのもはっとさせられることでした。



うちの息子にも「読め読め」と薦めてます。私のブログでも紹介させて頂きます。ありがとうございました
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モリーさんへ (wata)
2006-02-20 16:15:55
でしょ、でしょ!!

次の「ぬしさま」もお楽しみください



時を経たもの…の件。やっぱりハッとしますよね。

付喪神になれるほどの年月を経たものって、家にはそうそうありませんが、ぞんざいに扱ったり捨てたりというのが、躊躇われるようになりました。



上のコメントを書いてくださったゆうびさんに教えていただいた「しゃばけ倶楽部」、ブックマークにのせておきましたので覗いてみてください。

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