コリン・ホルト・ソーヤーの<海の上のカムデン>シリーズ第5弾
『殺しはノンカロリー』 創元推理文庫 中村有希:訳 です。
読み終わってから、解説を読んでみると、これは番外編になるようです。
今までお話はシリーズ名にもなっている、<海の上のカムデン>という高級老人ホームが舞台なのですが、今回は<タイムアウト・イン―休息の隠れ家>というスパが舞台になります。
<本文より>
―スパとはつまり、くたびれた主婦が一、二週間ほど、上げ膳据え膳でちやほやされつつ体重を落としたり、ストレスを溜めた勤労婦人が電話や秘書から逃れて筋肉と心の緊張をほぐしたりする施設である。―
いつも事件に首(だけにとどまらず、手や足や口も)を突っ込んでは、勝手に推理を巡らして、これまた勝手に捜査を始めてしまうという、アマチュアおばあちゃん探偵(笑)の<アンジェラ>と<キャレドニア>ですが、今回は<タイムアウト・イン>のオーナーから直々に、探偵として雇われます。
今回はダイエットを目的としたスパですので、お食事は美味しいけれど量は控えめ…という、大食漢のキャレドニアにとっては地獄のような場所^^;
日頃することのない<運動>をさせられて、アンジェラもお疲れ気味…
舞台は変わっても、マーティネス警部補とその助手のスワンソンも、ちゃんと登場します。
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写真はカバーイラストの一部。
アンジェラは自転車を漕ぎ、キャレドニアは楽しそうにトランポリンです^^。
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<本文より>
―「一緒に<熊の爪>を食べませんか?今朝、ここの厨房で従業員の朝食用に焼いたばかりのやつです。いままで食べたうちで、いちばんおいしいんですよ!」―
食いしん坊なふたり、スワンソンとキャレドニアが食べようとしているこの<熊の爪>。
えっ、アメリカでは朝から熊の爪の焼いたのを食べるの?!
と思って読んでいったら、<砂糖衣におおわれたアーモンド味の大きなパイ>でした^^;
なんだかとっても美味しそうなので(私も食いしん坊^^;)、調べてみたら…
アメリカではとってもポピュラーなペストリーで、半月形の端に4箇所切り込みが入った形をしているところから<BEARCLAW(熊の爪)>と言うのだそうです。
生地はイースト生地かペストリー生地で、アーモンドペーストやレーズンやナッツが入っていて、表面にはアーモンドスライスとシュガーグレイズがかかっているという…
食べてみたいものです^^。
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解説を読むと…
この<カムデンシリーズ>も9作書かれているのですが…
この9冊目の1999年に書かれたのを最後に、それからは出ていないようです。
理由はわからないようです。
6段目以降の作品がでるのが楽しみです。
中村有希さん、頑張ってください!!
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なんともユーモラスというか、皮肉というか。
熊の爪。調べたんですね。
さすがに興味を持つところが、ちがいますね。^^
2週間とはいいませんが、3泊(控えめ^^)くらいゆっくりしてきたいものです。
熊の爪。いろんなところに旅行されているdrkoontzさんなら食べたことがあるのではないかと…
食いしん坊の性(サガ)なのでしょう、食べ物の描写が気になってしまいます^^;
テロリストのパラソルのホットドックも、そのひとつであります^^。