明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日々の話題を一撃で解決(1)梨泰院事故に人間心理の危うさあり!

2022-11-01 20:19:00 | 今日の話題

謎を解くと大上段に振りかぶったが、別に謎でも何でもない、人間として当たり前の行動をしていれば防げた事故である。

てれびのワイドショーでは連日色んな解説やら分析やらで大きく話題になっているこの問題。コメンテイターは警官の配置が不足してたとか交通整理の原則が出来てなかったとか色々言っているようだが、すべては基本的な「ある事」を守っていれば何も特別な規制をしなくても、事故など起きる筈がないのである。それは・・・

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前の人の体には接触しない!

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これだけである。この日常生活でいくらでもある普通の節度ある行動に徹していれば、何万人が集まっていても「問題なく」行動が出来ていた。この、誰でも分かる理屈を「守らないから」不測の事故が起きる。だから今回の梨泰院の事故も、単純に「人災」だと判断できる。警察がどうとか市長が不在だったとか、いろんな意見を聞くまでもなく、参加した全員が「前の人を押していた」せいで、百何十人という尊い命が失われたのである。悪いのは色々な対策を講じていなかった政府ではなく、第一義には「彼ら自分自身」の不用意な行動自体だった。この事実を明確にしてこそ、初めて原因究明の道が開けると私は思う。酷なようだが今回の事件で反省すべきは他の誰でもなく、「前の人に密着して、群衆全体を押していた人」全員なのだ。私は自戒も含めて、この悪しき風習を即刻止めるべきだと声を大にして言いたい。

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では、全員が前の人に接触しないように行動したらどうなるのか?

これから群衆をコントロールする技術が始まる。

1、一定の道にキャパ以上の人数が殺到した場合、前の人に接触しないというルールを守っていたら当然「溢れた人は広範囲に広がる」のは物理の法則である。今回の梨泰院の場合は「数キロ四方」に人混みが広がって、目的のグルメ通りにはとても辿り着けない人が何万人も出てしまうだろう。勿論彼らは憤慨する。しかし梨泰院のキャパは一定であるから、もしグルメ通りに辿り着いたとしても「何も出来ない」のは明らかだ。席が一杯のレストランに例え入れたとしても、料理を食べることは出来ない理屈である。それでもグル通りに行きたいと言う人はいるだろう。何をするというのではなく、ただ「人混みが好き」な人達だ。この人達は群衆を見ると「何か面白い事が起こるんじゃ?」という意味もない期待感で一杯の人達である。実際は都合よく期待通りには行かなくて、「何も起こらない」のが世の中と知るべし。まあ、これは70歳を過ぎて私が至った「達観の境地」である。多分、多くの若者には「とても分からない」であろう。何かが起こらなければ「生きている価値」なんてないじゃないか?、と考えるのだ。それはエネルギーに溢れた世代に有り勝ちな思考で、仕方のない事でもある。しかし、今回のような狭い地域に人が密集する場合には、当然だが「キャパシティの限界を超えて集まる」ことは、事故につながると考えるのが常識だ。だから溢れた人は残念だが、諦めて他に行くか自分の家でハロウィンを楽しむことである。

2、だからハロウィンのような大混雑が予想される特別な場合には、梨泰院のすべての店を予約制にして、予約券の無い人は道に入れないように規制するのである。そうすれば混雑はなくなるし、そもそも行っても店に入れないのであれば「当てが外れた」となるではないか。全店満員が予想されるのだから、全店予約制も十分に機能する筈である。なお、予約券はネットで発行し、スマホをかざしてゲートを通過すれば良い。デジタルの進んでいる韓国なら、何の問題もなく可能だろう。一部にはグルメ通りの店に入れなくても、ただ通過するだけで満足する人もいるかも知れない。そういう人の為に「ぶらぶら歩き予約」も発行すると良い。こういう入場制限をして「キャパを増やす」ことは有効だと思う。勿論、実行に当たっては「前の人に接触しない」という前提は変わらず守ることである。これを守っていれば、例え一時的には混雑しても、予約制なのだから「自然と混雑は解消する」。高速道路でどんなに混雑していても、「何れは」通過できるのと一緒である。

3、ただ歩くだけの予約券を大量に発行したら、やっぱり群集心理で事故が起きるのではないか?。これが人数と単位時間の関係で一時的にキャパオーバーが発生してしまう理屈だ。このような一時的な密集状態を回避するためには、道を一方通行や通行禁止とか工夫して「人の流れをコントロール」するのが一般的である。今回の場合、市や警察が事前に「全く何の対処もしなかった」ことで、重大事故が止められなかった。この地区がコロナ前のハロウィンでやはり同じように混雑した時は、一方通行・通行禁止および「地下鉄の駅を封鎖」する方法で梨泰院に流入する人の流れをコントロールし、事故を未然に防いだとテレビで言っていた。当然である。これが今回何故採用されなかったのか?。これは今後追及されてしかるべきだと思う。

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何にせよ、混んでいたら「諦める」こと。これが安穏に楽しく生きる秘訣である。何も梨泰院だけがハロウィンしてるわけじゃ無い。それが分かるようになったら、やっと「大人になれた」ということだろうか・・・。とにかく前と接触しない事に尽きる。

でも、何とかして見たいじゃないですか!、という人へ一言。死刑になっても見たいですか?。・・・そう、残念だがあなたは見られません、事故が起きるから。これが予測されるから、前と接触しないでくれと言ってるんです。いい加減に受け入れろよ!

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あなた方が自分の欲望を満たそうと前の人を押した為に、百数十人という人が亡くなられた。ご冥福を祈る。


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