明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日米ゴルフ観戦記(20)楽天スーパーレディースで櫻井心那が2勝目!

2023-08-02 20:12:11 | 今日の話題

こないだの日曜日、柏祭りに事寄せて久々にゴルフ仲間で飲み会を開催した。メンバーの一人が一週間ほどコロナで安静にしてたと言う話から、5類になって話題から外れたが実は流行っている、と盛り上がった(二日後にはもう一人にもコロナが発覚して、いよいよ魔の手が迫っている気がして来た)。症状はちょっと熱がある程度で安静にしていれば治る感じだが、後遺症はどうかと聞いたら「何となく怠い」と無気力感があるようだ。まあ、コロナとは言え症状は軽く、「5類相当」というのは妥当な感じではある。とにかく年寄りには危険な病気だから気をつけるに越した事はない。

話をゴルフに戻すと、楽天スーパーレディースで勝ったのは又しても櫻井心那だった。ステップアップツアーで5勝もした歴代最強のクィーンはその勢いを駆ってレギュラーでも大活躍?と期待したが、最初鳴かず飛ばずで「どうなの?」と心配させた。まあ理由は分からないが色々とアジャストするのに時間がかかったのだと理解している。飛距離は元々ツアーでも飛ばし屋の部類に入っていたが、ここへ来て「また伸びている」印象である。ランキングは神谷そら・穴井詩に次いで「3位」になった。記録は256.32と爆発的だ。これは採点ホールでの記録だから、実際にはもっと飛んでいるホールも沢山ある(試合では300ヤード近く飛ばしてたんじゃない?、と解説の佐伯三貴が言っていた)。

LPGAで出しているスタッツを上位三人で比較すると、櫻井の強みが「パーセーブ率」にあることが分かる。勿論ツアー全体ではまだまだ上に山下の90%を筆頭として、藤田さいき・吉田優利・上田桃子・岩井千怜・小祝さくら・岩井明愛・福田真未と8人がいて、櫻井は9番目である。だが上位に名を連ねている選手は、何れも飛距離では平均的な選手だ(岩井ツインズは飛ばし屋だが)。一番特徴的なスタッツは「パター」だろう。櫻井心那は平均パット数が29位と意外である(LPGAの表は順位を表示してないので正直言って恐ろしく読みにくいのだ!、こういう所に配慮が出来ていないから批判が出るのである。反省しろ!)。

それに比べて岩井ツインズはベスト5に二人共入っている点は流石と言うべきか。櫻井は100ヤード以内を重点的に練習したと言っていたが、案外この「パット数」の差を縮めることが一番の課題かも。まあ実際に試合でのパターの入り具合ではそれほど下手にも見えないが、多分「ここぞという場面」でのパッティングに関しては、それほど問題は無いのかも知れない。ちなみに1位の山下は1.727、櫻井は1.795である。せめて上田桃子の1.753位には上げておきたい。同じ飛ばし屋の神谷そらは1.768で10位、岩井ツインズは千怜が1.736で4位、明愛が1.740で5位だ。これで見ると山下美夢有の凄さが分かろうというもの。ちなみに2位は申ジエ・3位は今回惜敗した鈴木愛である。まだまだ櫻井には遠い彼方にあってちょっとやそっとでは届かないようだ。

しかし櫻井の魅力はパターでチマチマ点数を稼ぐのではなく、ドッカーンとドライバーを飛ばしてウェッジでピンを狙う「超攻撃的ゴルフ」にその醍醐味がある!。つまり言うならば往年の「ジャンボ」の圧倒的なゴルフなのだ!

言っちゃった・・・よりによってあのジャンボの名前を出すなんて・・・。しかし19歳という若さで最終日スタートのインタビューで優勝を口に出すメンタルを持ち、しかも冷静なマネージメントで試合をコントロールしながら「ここぞと言う勝負ホール」ではきっちりバーディーで締める王者の風格は、まさに「ジャンボの再来」ではないだろうか?

とにかく彼女のゴルフには隙が無いのだ。500ヤードを超えるパー5で池越えのセカンドを2オンさせる技術に加えて、奇跡的なショットを一つも出さないで「普通に勝ってしまう」ガチで強い・強すぎる位の、弱点が無いオールラウンダーの華麗なゴルフはもはや、女子ゴルフの「新しい地平を開いた」と言っても過言では無い!。この先どんどん成長して、ゆくゆくはアメリカツアーに挑戦して欲しいと思うのは私だけでは無いだろう。

それとこれはオマケだが、ステップアップの頃に比べたら「少し可愛くなったような」印象である(あくまで個人的感想です、ハハハ)。人は優勝してスポットライトを浴びると段々綺麗になっていくもののようだ。山下美夢有がそうである(勿論、まだまだ綺麗と言うには程遠いが、それでも随分マシになった)。彼女は身長もありスター性も十分なだけに、世界に向けて今後が楽しみである。

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ついでに私の得意分野である彼女のスイングについて一言。インパクトから腕がターゲットに向かってグィーンと一直線に伸びていると同時に「頭が下がっていく」ところが特徴だ。この形は男子の「蝉川泰果」にも見られる飛ばし屋のスイングである。これはインパクトで「有り余る力を思いっきり放出して」いるからではないだろうか(実にカッコいい)。私もインパクトでは思い切って肩を回して「MAXの打撃」をボールに与えようとしているのだが如何せん、肝心の筋力が無くて「惰性で当てている」のが現状だ(淋し~!)。ここを何とか「ガツン!!!」と行ければもう少し飛距離も伸びると思うのだが・・・。

とにかく彼女のスイングの素晴らしいところは、先ずは前傾姿勢が変わらない事。それと肩の回転スピードが素晴らしく速い事。インパクトでしっかりボールを打ち抜いている事。そして頭を下げることで打撃力を高めている事である。

どうにかして私のスイングに取り入れられないかなぁ・・・(無理だろ!)



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